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関根 憲太郎 院長の独自取材記事

関根歯科医院

(葛飾区/金町駅)

最終更新日:2025/07/08

関根憲太郎院長 関根歯科医院 main

幼稚園から子どもたちの元気な声が聞こえる、葛飾区東水元ののどかな住宅街。ここに立つ「関根歯科医院」は、1980年から別の場所で営んでいたクリニックを移設するかたちで1996年に開業した。2014年からは先代の関根憲男先生に代わって、息子である関根憲太郎院長が中心となり診療を行っている。先代から変わらない丁寧な対応で、世代を問わず地域の人々から信頼を寄せられている同院は、予防歯科をメインに、訪問診療などにも幅広く対応。最近では、保育園やデイサービスの運営にも力を入れている。常に「患者さんが自分の家族だったら」の気持ちで、患者に寄り添う診療を行っている関根院長に、予防歯科のことや地域への思いなどについて聞いた。

(取材日2025年3月10日)

予防歯科をメインとした治療を提供

どんな患者さんが多いのでしょう?

関根憲太郎院長 関根歯科医院1

ほとんどが地元の方です。当院を引き継いだ当時は入れ歯治療で来られる60代~80代の患者さんが中心でしたが、最近では、お子さん連れのお母さんが口腔内のお掃除に来られることも増えました。親子で隣同士で座ってもらって、一緒にお掃除しています。父の代から通ってくださっている患者さんをはじめ、家族でずっと来てくださる患者さんが多いですね。2014年からここで診療を続けてきて感じるのは、治療だけでなく、予防の意識が浸透してきたなということです。当院の診療は、「痛みや症状が出てから治療するのではなく、症状を出さないことを重視する」予防歯科に力を入れています。高齢で通院が難しくなった患者さんに対しては、ご希望に応じて、定期的なメンテナンスを続けられるよう訪問診療を行っています。

予防歯科を重視するようになったのは、何かきっかけがあったのでしょうか?

院長就任前は、大学病院の口腔インプラント科で診療していました。ただ大学病院は患者さんが多いこともあって、メンテナンス頻度は多くが3ヵ月から半年に1回。せっかく治療したのに、通院しない期間中のケアが不十分で他の歯が悪くなり、治療しなくてはいけない箇所が出てきてしまい、どうにかしたいと思っていました。そこで当院では、月に1度メンテナンスに来てもらうようにしています。3ヵ月から半年に1度だと、汚れがひどく1回ではきれいにできないことがありますが、月1ペースで来てもらえれば汚れも少ないですし、患者さんのモチベーションアップにもつながります。月1ペースでの来院を通して、歯を削ったり抜歯したりする方の減少につながればと思っています。

口腔内の環境は全身の健康に影響を与えると聞きます。

関根憲太郎院長 関根歯科医院2

そうですね。歯が健康に残っていると食事をしっかり取ることができ、それが全身の健康維持につながります。 最近では全身の機能が徐々に衰える「フレイル」という言葉がよく聞かれるようになりました。そこから付随して「オーラルフレイル」というものがあります。これは、口腔機能が衰えることで全身のフレイルが進行してしまう状態のことです。例えば、噛む力や飲み込む力が低下すると、食事がうまく取れなくなり、結果として全身の健康が損なわれることもあります。こうした悪循環を防ぐためにも、予防歯科はとても大切です。

常に「自分の家族だったら」の気持ちで患者に接する

診療に際して大事にしていることを教えてください。

関根憲太郎院長 関根歯科医院3

「患者さんが自分の家族だとしたらどうするか」という気持ちを忘れないことです。他人と身内を区別するというわけではありませんが、人間誰しもそれが一番戒めになる心がけだと思いますので。お年寄りであれば自分の父や母、お子さんであれば自分の子どもであればどうするかを常に念頭において、治療したり説明したりするようにしています。患者さんのバックグラウンド、仕事やこれまでしてきた勉強、好きなスポーツなどはみんな違うので、説明の際はその人に合わせた例えを使って、できる限りわかりやすくお話しすることを心がけています。インフォームドコンセントはこれからも歯科診療に欠かせない部分だと考えています。また、器具に関しては滅菌を徹底しています。

小さな子どもがいる親御さんが受診しやすい工夫もあると聞きました。

2021年には医療法人に付随する保育園を開園しました。保育園をつくった理由は2つあります。一つは、当院のスタッフをはじめ、提携している企業で働く方や地域のお母さんたちが出産後に復職しやすいよう、優先的に子どもを預けられる所をつくるため。もう一つは、当院の受診時に託児対応をしているので、小さなお子さんがいる患者さんに、落ち着いて治療を受けてもらうためです。少しでも患者さんの負担軽減につながればうれしいですね。

高齢者向けのデイサービスもつくられたそうですね。

関根憲太郎院長 関根歯科医院4

はい。2024年に開設しました。この地域は昔からの町並みが残るエリアで、ご高齢の患者さんが多くいらっしゃいます。特に、フレイルによって歯を失い、認知症を発症したり、体調が悪化したりする方を多く見てきました。口腔ケアと認知症には深い関わりがあります。また、口腔内が不衛生だと誤嚥性肺炎のリスクが高まるため、口腔ケアをしっかり行うことが非常に大切です。デイサービスに通われる方の中には、認知機能が低下している方や、食事が刻み食になっている方もいらっしゃいます。そうした方々がきちんと口腔ケアを受けられる場所をつくりたいと思い、デイサービスを始めました。

口腔ケアを通じ、地域住民の健康維持に貢献したい

歯科医師になって良かったと思われるのはどんなときですか?

関根憲太郎院長 関根歯科医院5

ありきたりかもしれませんが、患者さんに感謝の言葉をかけていただいたときですね。来院される方のほとんどが、痛い、つらい、苦しい、など大変な思いをされていらっしゃいます。そんな患者さんが治療を受けて帰るときに「ありがとう」と言ってくださると、自分の治療が少しでも患者さんの役に立ったのかな、患者さんの気分が良くなるようにお手伝いができて良かったな、という気持ちになりますね。

先生は、もともと歯科医師をめざされていたのでしょうか?

そうですね。他に選択肢がなかったというほうが正しいかもしれません。というのは、子どもの頃からこの診療室で遊ぶなどしていて歯科医療が身近だったこと、親から医療の素晴らしさを教えこまれていたことで、物心ついたときには自分が白衣を着て仕事をする以外のイメージがつかなくなっていたんです。父からは常日頃、「偉ぶったり傲慢になったりすることなく、患者さんとはあくまで“人と人”として接しなさい」と言われています。父の診療を見ていて感心するのは、患者さんとのコミュニケーションの巧みさですね。患者さんの顔色や視線から今日の調子を推し量ったり治療の内容を変えたり。それから決して妥協しないんです。歯科医師として尊敬していますし、見習わないといけないことはまだまだたくさんあると思っています。

最後に、地域の方々に向けてメッセージをお願いします。

関根憲太郎院長 関根歯科医院6

歯が痛くなってから歯科医院に行くということは多いと思います。だからこそ、ありきたりですが「症状がないときこそ、歯医者さんに来てください」と伝えたいですね。また、当院では、保育園やデイサービスを運営しています。それは、生まれてから高齢者になるまで、皆さんの健康維持にお口の中から関わりたいという思いがあるからです。今後は、デイサービスに加えて訪問介護も始める予定ですが、その根底にはやはり「患者さんが自分の家族だったらどうするか」という診療への思いがあります。これからも、予防歯科を中心に、地域の皆さんの健康維持に貢献できる歯科医院をめざし、努めていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正(子ども)/22万円~、 マウスピース型装置を用いた矯正/93万5000円~、インプラント治療(1本)/41万8000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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