全国のドクター14,059人の想いを取材
クリニック・病院 156,460件の情報を掲載(2025年10月19日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 葛飾区
  4. 新小岩駅
  5. 鈴木デンタルクリニック
  6. 鈴木 勲 院長

鈴木 勲 院長の独自取材記事

鈴木デンタルクリニック

(葛飾区/新小岩駅)

最終更新日:2025/09/10

鈴木勲院長 鈴木デンタルクリニック main

JR総武本線の新小岩駅から徒歩8分の場所にある「鈴木デンタルクリニック」。長年マウスピース型装置を用いた矯正に力を注いできた鈴木勲院長は、デジタルに頼らない「血の通うアナログな手法」で自ら装置を作製し、患者一人ひとりに合わせた矯正プランを立案している。人生100年時代に、高齢者の生活の質を高めるため、口元の若々しさを取り戻すための矯正にも力を注ぐ同院。固定観念に縛られず、多くの患者を笑顔にすることをめざす鈴木院長に、診療にかける熱い思いと、その独自の取り組みについて話を聞いた。

(取材日2025年8月5日)

一人でも多くの患者が「来て良かった」と思えるように

クリニックの成り立ちと、現在の診療について教えてください。

鈴木勲院長 鈴木デンタルクリニック1

当院の土地はもともと私の母が所有していたもので、かつては古いアパートが立っていました。私たち家族で暮らしていた時期もあったのですが、建物の老朽化に伴い、活用されなくなっていたんです。そこで母の了承を得て解体し、1987年にこの地にクリニックを新築しました。開業から35年を超えた現在は、マウスピース型装置を用いた矯正に加え、歯周病に対するレーザー治療、インプラント治療などに力を入れ、小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い年代の患者さんにご来院いただいています。私自身がかつて大病を患った経験から、「病気だけ」を診るのではなく「患者さん自身」を診るように、そして患者さんの目線に立った診療を行うクリニックであるよう日々心がけています。

先生が歯科医師を志したのはなぜですか。

父が歯科医師だったからです。父は物事を口酸っぱく言う人ではなく、「歯科医師になれ」と言われた記憶もあまりないのですが、子どもとしては親の姿は見ているものです。父は浅草橋で開業していて、実家はそのクリニックに併設されていましたから、患者さんと接する姿も目に入りました。詳しいことはよくわかりませんでしたが、真面目に仕事に向き合っているというのは子どもながらに感じました。それに、下町ですから近所付き合いも多く、町を歩けば近くに住む患者さんから「先生、先生」と声をかけられるわけです。人に感謝されている父の姿はかっこよく映りました。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか。

鈴木勲院長 鈴木デンタルクリニック2

自分自身が受けたい診療、家族に受けてほしい診療を提供したいと考えてこれまでやってきました。本当に必要なケースを除き、抜歯や歯を削るといった不可逆的なことは、最後の最後の手段と考えています。その上で、矯正は自由診療となってしまうため、無理強いは決してしないというのが私の方針です。すべての患者さんにご満足いただけるよう取り組んでいますが、方針が合わないと思われる患者さんも当然いらっしゃるでしょう。ご来院された全員を救うことはできないかもしれませんが、一人でも多くの方に「先生の診療を受けて本当に良かった」と言っていただけるよう努めています。

温かで「アナログ」なマウスピース型装置を作製

ご自身でマウスピース型装置を作製されていると伺いました。

鈴木勲院長 鈴木デンタルクリニック3

当院の矯正は、私が自分で設計して作製したマウスピース型装置を用いています。最初から最後までデジタルでシステマチックに決めるのではなく、マウスピース型装置とゴムをかけ合わせるなど患者さん一人ひとりに合わせた歯の動かし方を研究したり、途中で歯の動きが止まった・思いどおりに動かないといったときも私が改良して次の段階に進めたりと、さまざまな可能性があるところが大きな特徴です。例えば本来の位置とは違う場所に生えてしまった歯は「抜歯するもの」と思われがちですが、その歯を抜かずとも他の歯を飛び越えて正常な位置に戻すことをめざせるケースも多いんです。これは私にとって当たり前のこと。血の通う自分の脳で考えた温かなアナログな手法だからこそ、できることがあると考えているのです。

高齢の方のため「口元の若々しさを取り戻すための矯正」を提唱、実践しておられるそうですね。

エイジングケア矯正は、歯並びを整えることはもちろん、噛み合わせや口元全体のバランスの改善を図って、若々しさを取り戻すことを目的にしています。年齢を理由に「もう無理だろう」と思っている方も多いのですが、実際は80代以上でも矯正は可能です。歯の隙間が大きい、歯並びが理由で唇を噛んでしまう、噛み合わせが深くなりすぎて上の前歯が下の前歯を覆い隠してしまうディープバイトなどのトラブルに、マウスピース型装置を用いた矯正によりアプローチしていきます。若い頃の口元をめざしてケアすることで、見た目も機能も生活の質も大きな改善が期待できるでしょう。それが口元の若々しさを取り戻すための矯正の一番の意義だと思っています。

どのような方にご来院いただきたいと考えていらっしゃいますか。

鈴木勲院長 鈴木デンタルクリニック4

先ほど申し上げたとおり「昔の口元を取り戻したい」と願っている方をはじめ、年齢を理由に矯正を諦めている方、顎の骨を切らなければ治らない・抜歯が必要との診断を受けて矯正に踏みきれない方、矯正のために抜歯や歯を削ることに抵抗がある方、他の矯正方法でうまくいかず中断してしまったなど、あらゆる症例、お悩みを抱える患者さんが対象です。時には過去の写真を参考に口元をデザインしたり、抜歯や歯の切削は最小限に抑え、患者さんの負担を低減した矯正を心がけています。まずはどんなことでもご相談いただきたいですね。

後進育成で多くの患者の人生を変えたい

後進育成にも力を入れていると伺いました。

鈴木勲院長 鈴木デンタルクリニック5

今の日本では、私のような矯正の技術を持った歯科医師がまだまだ少ないのが現状です。だからこそ若い先生たちに、その技術と考え方をしっかり伝えていきたいと考えています。私が大事にしているのは、できるだけ歯を抜かず、削らず、機能も見た目も回復させること。そのための症例に合わせたマウスピース型装置の工夫は、実際の経験からしか学べない部分が多いんです。そこで私が講師となって歯科矯正技術を伝える3日間のベーシックコースを開講し、修了者には受講証明書を発行しています。同じ思いと技術を持った仲間を全国に100人、200人と増やしていきたいですね。矯正技量がないゆえの抜歯といった不要な工程がなくなり、自分の頭と手で答えを導き出せる歯科医師が増えれば、日本の歯科はもっと良くなると信じています。

多くの患者さんを救うために拡大をめざしていらっしゃるのですね。

例えばワイヤー矯正は、いわば完全な対面型の治療です。毎回の診察で歯の動きを直接確認しながら、必要に応じてその場で微調整していくもの。指導者の技を参考にしながら、さまざまな症例に対応できるようになるまでにとても時間がかかります。一方、当院のマウスピース型装置を用いた矯正は、型採り後は対面ではなく、模型上でじっくりと考える時間があります。経験不足でお教えした矯正方法が実践できず、1人での施術が難しい先生がいらっしゃるときは、症例を共有してもらい方針をともに考えるなどサポートしています。

患者さんへのメッセージをお願いします。

鈴木勲院長 鈴木デンタルクリニック6

人生100年時代といわれる今、年齢を重ねても「自分らしく質の高い毎日を送りたい」と願う方が増えています。口元の美しさもその一つ。「昔のようにきれいな口元でいたい」そんな思いをお持ちの患者さんのために、私たちは歯科矯正を軸としたエイジングケアもご提案しています。歯を適切な位置に動かし、整った噛み合わせをめざすことで、より快適に噛めるお口へと導くことが可能になります。「昔と見た目が変わってきた」「最近、口元に自信が持てない」「歯が当たり口腔内を傷つけてしまう」そういった些細なご相談でも、お気軽にお越しください。歯を動かす専門家として、あなたの口元を「30年前の笑顔」に近づけるお手伝いをさせていただきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/3万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access