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服部重孝院長、服部育子先生 の独自取材記事

まるは歯科・矯正歯科

(品川区/大井町駅)

最終更新日:2021/10/12

服部重孝院長、服部育子先生 まるは歯科・矯正歯科 main

JR線やりんかい線、東急線などがクロスする大井町駅近くに「幅広い年齢の患者さんに来てほしい」との思いで開業したのが、服部重孝院長、育子先生夫妻の「まるは歯科・矯正歯科」。開業は2012年12月と新しいが、2人とも大学院を修了し経験豊富。「院長先生の診療後、『この先生に診てもらってよかった』と感動して泣く方もいらっしゃいました」と育子先生は教えてくれた。「時間優先ではなく、納得のいく説明と質の高い診療を提供したいから。それが患者さんへの満足につながります」と診療方針を語る重孝院長。さらに結婚して子どもができたばかりという私生活から、「お子さんを持つお母さんが来やすい、院内のレイアウトや雰囲気は重視しました」と声をそろえる。大学剣道部で知り合い、2人で話し合って開業した重孝院長と育子先生に、その経緯を詳しく聞いた。

(取材日2013年1月21日)

子育て経験から、母親が来やすい歯科医院

きれいな歯科医院で、居心地のいい雰囲気ですね。

服部重孝院長、服部育子先生 まるは歯科・矯正歯科1

【重孝院長】院内のデザインは一緒に診療をする妻と何度も相談して、親しみやすいカフェのような雰囲気にしました。幅広い年齢の患者さんに来ていただく歯科医院をめざしているんです。大井町駅のすぐ近くで、周囲は住宅地という場所を選んだのも同じ考えから。院内のバリアフリー化はもちろん、キッズスペースを設けて、ベビーカーが入りやすいよう配慮しています。私たち夫婦も子どもが生まれたばかり。妻の体験をもとにしたアイデアが、いろいろな部分に生かされているんです。
【育子先生】お母さんたちは妊娠中もたいへんですが、生まれた後も「この子が泣いたらどうしよう」「授乳はどこでできるかしら」と不安でいっぱい。しかもお子さんのことで忙しく、自分のことは後回しになりがちです。そのためご自身の歯のお手入れがおろそかになって、とても悪くなった状態で受診される方が多くなります。当院を作るときには、お母さんたちが来やすいよう、「診療室までベビーカーを押したまま入れる広さと間取り」にこだわりました。「私たち家族が来たくなる歯医者さんにしよう」と2人で考えたんです。

そうしたお母さん方に受診のアドバイスはありますか?

【重孝院長】出産を重ねると、カルシウム不足になって骨や歯が弱くなります。歯科医師にご相談いただくと、そうした状況に合ったメンテナンスもお教えできますから、歯を長持ちさせるためにも来ていただきたいですね。また患者さんが考えている以上に、フレキシブルに対応可能です。例えば妊娠中や子育て中で、今すぐ根本的な治療ができない時期なら、病気の進行を遅らせる手当をして、子育てが一段落して治療に入ることもできます。「痛いけどまだ大丈夫」「行っても期待できない」と決めつけないで、早めに足を運んでほしいと思います。
【育子先生】どうしても親子連れへの対応が不安で、歯科医院には足が向かない人も多いでしょう。ですから親子で行きやすい歯科医院を、是非選んでください。当院ならお子さんを2人、3人と連れて来ていただいても、1人はベビーカーに乗せたまま診療室、残りはキッズルームといった形でも対応できます。ガラス越しにキッズルームが見える診療室もあるので、そちらで診療を受けていただけますから。

大井町で開業された理由は何でしょうか?

服部重孝院長、服部育子先生 まるは歯科・矯正歯科2

【重孝院長】開業先を探していたとき、この町でお会いした皆さんがとても温かく、下町育ちの妻もこうした雰囲気が気に入ったんです。「自分たちの第2の地元をつくるならこちらで」と決めて、開業しました。これからの長くおつき合いすることなりますから、地域の皆さんが困ったことがあれば、痛みがなくても健診やメンテナンスなど気軽に来ていただきたいですね。とはいえ患者さん同士もご近所にお住まいでしょうから、診療室は個室で2つ、通路を挟んで設置するなどプライバシーには配慮しています。
【育子先生】現在の治療だけでなく、将来赤ちゃんが生まれて、「歯が生え始めたので診て」とご来院いただけるといいですね。私は矯正専門ですが、せっかく歯並びを良くしても、その後の歯磨きが正しくないと虫歯になるんです。そうした指導のため、私が主に使う診療室の中に「歯ブラシルーム」を設けました。ここでご家庭に近い環境で練習していただいて、予防にも役立ててほしいですね。

インプラントと矯正、2人の専門性を生かした診療

こちらでの診療の特色を教えてください。

服部重孝院長、服部育子先生 まるは歯科・矯正歯科3

【重孝院長】一般的な歯科医院と同様、最初に患者さんがお困りのことをお聞きして治療を行いますが、同時に口の中全体のレントゲンを撮影して、不具合のある箇所を必ずチェックします。そして問題のある部分は、患者さんと一緒に、レントゲン写真と口の中を映す手鏡で確認していきます。当院としては「治療した歯をできるだけ長持ちさせたい」「長くかめる歯を維持してほしい」と考えて、治療をご提案したいと思います。しかしどの部分をどこまで治療するかは、患者さんとのご相談で決めるもの。こうした確認の中でその後の方針を決めていきますが、初診の患者さんは1時間程度はお時間がかかりますね。しかし治療が終わっても、次の機会にまた選んでもらえる歯科医院になるため、患者さんにしっかり説明をしたいのです。「この症状は、これまでのこういった原因が考えられる」「このような治療をすると、将来的にはこういった予測ができる」などを十分ご理解いただいて、納得の上での治療を進めたいと考えています。

院長先生はインプラントにたいへんお詳しいそうですね。

【重孝院長】大学院で博士号論文のテーマが「失われた骨の再生」でした。電子顕微鏡などで人工骨と本物の骨との違いも詳しく比較しましたが、こうした基礎的な研究の積み重ねが、現場での応用力や自信につながっていると感じています。歯骨のできる過程、構造を顕微鏡で見て理解できるため、インプラントが有効なケースかどうかの適切な診断に役立っています。また、将来の長持ち度、万一の病気やトラブルへの対応力も大きく違ってきます。きちんとした理論も根拠もなくインプラントを行うといった、成功を運任せにするやり方、あるいはインプラントありきの治療はしたくありません。
【育子先生】本当に院長のインプラント手術はすばらしいんですよ。2つある診療室のうち、1つはインプラントの手術にも使う部屋ですが、手術を受ける患者さんの気持ちも考えて、私が使う診療室とは違う落ち着いた雰囲気になっています。

矯正歯科は育子先生のご専門と聞きました。

服部重孝院長、服部育子先生 まるは歯科・矯正歯科4

【重孝院長】ええ。私は歯科全般を診ますが、妻は矯正歯科を専門に学んでいるので、その分野は全て安心して任せています。
【育子先生】私は矯正歯科分野を勉強したことで、患者さんの見方、歯科治療に対する考え方が大きく変わりましたね。それまでは悪くなった歯を診て治療するだけでした。しかし矯正は治療期間も長く、一人ひとりの人生を考えることになります。年齢によって、また歯を治療することで、肌のハリ、顎の位置やかみ合わせ、顔の形などは変わってきます。矯正で歯並びが美しくなって、つけていたマスクを外して眼鏡からコンタクトに変え、性格まで明るくなった人もいらっしゃいます。歯科医師は患者さんの人生にまで携わっていく責任とやりがいのある仕事だとわかってきました。だから本当に楽しくて仕方ないんです。

大学時代の剣道部で知り合い、今もその気持ちが生きる

これからどのような診療をめざしていかれますか?

服部重孝院長、服部育子先生 まるは歯科・矯正歯科5

【重孝院長】自分たちが理想と考える歯科医療を、医院全体で赤字にならないバランスの中で続けていきたいですね。私たちが納得でき、患者さんにも喜ばれる診療をすれば、皆さんに評価していただけると思っています。治療後に痛むような場合も、患者さんに納得される治療をしていたら、「先生はまた痛むと言っていたな、今度相談に行こう」と、信頼関係の中で当院を選んでもらえると思うのです。なぜ、そこまで自分と患者さんの納得にこだわるのかというと、それがお互いにとってベストだからなのですが、もしかしたらそこまでしなくても当院の運営はうまくいくのかもしれない。しかし私は歯科医師としての志を大事にしたいのです。剣道で培ったやせ我慢の美学が影響しているからでしょうかね?(笑)息子が成長して私の仕事を見て、「何をやっているんだ」と思われないよう、目の前の治療に真剣に臨みたいと考えています。
【育子先生】私は夫をとても尊敬しているので、一緒に仕事ができること自体がうれしいですね。また患者さんの中には「今まで自分に合う歯科医師はいなかった。でも今日は院長先生の話が聞けて良かった」とうれしいお言葉をかけて下さる方も。そういっていただけると、こちらも本当にやりがいを感じます。

お二人は大学時代からお知り合いなのですか?

【重孝院長】私は大学の部活で剣道部だったんです。剣道が好きなのはもちろんですが、歯科医師になって役立つ人脈を広げる機会になると思って入部しました。そして私が4年生になって男子部キャプテンだった年、女子部に170cmと背が高くて剣道経験者という、非常に有望な人材が入部してきたのです。何度か話してみると物事を深く考え、しかも5年後、10年後にどうするかと非常にしっかりした展望を持った女性でした。彼女は女子部キャプテンも務めたほどの頑張り屋なんですよ。
【育子先生】私は昔から両親に「10年先を見据えて今の決断をしなさい」と言われていたんです。自分が大学院に進学するときは「10年後は子どもも産まれて開業しているだろう。仕事でも夫の最高のパートナーになりたい」と考えました。そして一般歯科との組み合わせで最適な分野として、矯正歯科を勉強しました。

お休みの日の過ごし方を教えてください。

服部重孝院長、服部育子先生 まるは歯科・矯正歯科6

【重孝院長】結婚当初は朝から2人で10kmほど走ることもありましたね。でも今は子どもと親子3人で過ごすのが楽しみです。それに一緒に遊ばないと、子どもがご機嫌斜めになって(笑)。あまり疲れないのか、その日は昼寝してくれないんです。また大学の剣道部とは今も親しくて、休日の朝はコーチとして練習に参加しています。
【育子先生】もう少し子どもが大きくなったら、夫と一緒に剣道をやってくれることを期待しています。心と体が鍛えられますし、剣道をやっている男性はかっこいいと思いますから。ちなみに当院の名前「まるは」は「服部」の省略サインからつけましたが、入口などに「まるは=丸を8つ」円形に並べたシンボルマークがあります。実はこれは剣道のはかまと関係があって、はかまの7つの折り目は「仁、義、礼、智、信、忠、孝」を表すといわれています。当院はそれに「医」を加えて8つ。それぞれの心を大切に診療する私たちの姿勢を表しているんです。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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