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鈴木 朋子 院長の独自取材記事

SUZU DENTAL CLINIC

(横浜市都筑区/都筑ふれあいの丘駅)

最終更新日:2023/11/02

鈴木朋子院長 SUZU DENTAL CLINIC main

都筑ふれあいの丘駅近くに、2012年鈴木朋子院長が開院した「SUZU DENTAL CLINIC」。開院から8年を経て、ファミリー層を中心に幅広い年代の患者が来院する歯科医院となった。診療の特徴は、歯だけでなく、頬粘膜や口周りの筋肉、咀嚼筋なども視野に入れた診療を心がけること。最近は子どもの顎の育成にも着目。顎を健全に成長させるため、しっかりと固い物を噛む習慣をつけて筋肉を鍛え、歯並びや噛み合わせにアプローチしていく指導を行う。子どもも大人も、体の入り口である口の健康づくりをサポートし、全身の健康へとつなげていく考えだ。「私自身、子どもの頃から歯医者さんが大好きだったので、誰もが楽しく通いやすい場所にしたい」という鈴木院長に診療への思いや、診療の特徴を聞いた。

(取材日2020年6月22日)

子どもも大人も通院が楽しくなる歯科医院をめざして

都筑ふれあいの丘駅近くで開業した経緯について教えてください。

鈴木朋子院長 SUZU DENTAL CLINIC1

初めてここを訪れた時、なんだか外国のようで、とてもきれいだという印象を受けました。ちょうどこの場所が空いていて、駅からも近く、外観もかわいかったのでほぼ即決でした。市場調査などもまったくしなかったんです。今考えると、年齢的にも開業は少し早かったかなと思っていますが(笑)、幸い多くの患者さんが来てくださるようになりました。幼稚園、小学生のお子さんのいるファミリーが多く、お子さんの治療の後にお母さんが来られて、さらにお父さんやお友達を紹介してくださるという形でつながってきています。

開業にあたってこだわったのはどのような点ですか?

こだわったのは、「足元からの導入」です。一般の歯科医院では、診察室に入ると、椅子の背のほうからユニットに回り込む形式が多いと思うのですが、私はそれが納得できませんでした。そのため、部屋に入ったらそのまま体の向きを変えるだけで座れるよう、ユニットを入り口側に向けて設置しました。また、プライバシーを守り、院内感染リスクを軽減するために診療室は半個室タイプにしています。患者さんが快適なように待合室は広くとり、全体的に歯科医院らしくなく、優しくやわらかいイメージにしています。めざしているのは、通院が楽しくなる歯科医院。特に、お子さんの患者さんも多いため、検診や予防目的の歯磨きで来院したときには、時間をかけていろいろなお話をしながら仲良くなって笑顔で帰ってもらい、歯科医院に良いイメージを持って親しんでほしいと思っています。

先生の診療の特徴を教えてください。

鈴木朋子院長 SUZU DENTAL CLINIC2

最初に来ていただいた時に、患者さんの口の中の状況をきちんと説明します。その後に、治療法や、保険診療か自費診療か、治療にかかる期間や回数、費用についてトータルでどのくらいになるかをはっきりと提示し、納得していただいた上で治療を始めます。また歯だけでなく、頬粘膜や口周りの筋肉、咀嚼筋なども視野に入れた診療を心がけています。例えば、どちらか片方の歯だけで噛んでいる人は顔がゆがむ場合があります。そうした人に関しては、歯だけを治すのでなく、噛み合わせの調整もめざします。そのために、診療室とは別にエステルームを設けて筋肉のケアやトレーニングも提供しています。

子どもの顎の育成や、口の周りの筋肉のケアに取り組む

子どもの顎の育成にも力を入れているそうですね。

鈴木朋子院長 SUZU DENTAL CLINIC3

歯科予防の意識が広まり、虫歯のない子は増えていますが、顎が小さく、歯並びに問題のある子どもが目立ちます。子どもの顎を正しく育てようという歯科医師の先生たちと出会ったことをきっかけに、子どもの顎の正しい成長を促し、機能的にも見た目にも理想的な歯並びや噛み合わせに整えることをめざすようになりました。特に、歯並びや噛み合わせにも大きな影響を与える食生活に注目して、栄養バランスや調理方法、食材の選び方にも目を向けてアドバイスしています。「食べることは口周りの筋肉を育てること」という観点から、奥歯でしっかり噛むことなどをお伝えし、しっかり噛めるお口の育成をお手伝いしているのです。顎が正しく育てば適切なスペースができて、歯並びも健全になるでしょうし、体全体にも関わってくるので、ぜひ多くの親御さんに知っていただきたいと思っています。

大人の筋肉のケアについても教えてください。

大人の場合も、不定愁訴や歯ぎしり、食いしばり、片頭痛といった悩みは顎の発育不全と関係していることも少なくありません。そこで、大人の方には、口元と口につながる側頭筋の位置を正し、筋肉がしなやかに動くように整えていくことで、噛み合わせはもちろん、肩や首の凝りなどの改善をめざすケアを行っています。というのも、最近、歯ぎしりや食いしばり、偏った噛み癖などで、歯に亀裂ができたり、知覚過敏や歯周病でもないのに歯が動揺している方も少なくないのです。パソコンやスマートフォンの使い過ぎや、筋トレでグッと歯を食いしばるのも、歯や口腔にダメージを与える場合があります。さらに顎関節症や、肩凝りや腰痛につながることも。ですから、筋肉のケアで口元から全身を健康にしたいと考えています。

診療をされる上で大切にされているのはどのような点ですか?

鈴木朋子院長 SUZU DENTAL CLINIC4

患者さんにより近づきたいと思っています。治療をするのは私ですが、実際に歯を使っていくのは患者さんです。歯が悪くなった原因や治療方法、治療後のケアやメンテナンスまで、処置を始める前にきちんと話し合いたいと思っています。ですから、私の診療は時間がかかりますが、たくさんのお話をすることで信頼関係ができ、喜んでくださる方も多いと感じています。私自身もこのスタンスが自分には合っていると思います。あとは、はい、いいえだけで成立しない会話も心がけています。誘導するのではなく、少しでも患者さんの考え方を知り、耳を傾けることで多くの情報を得たいと考えているのです。また、私には話しにくいことをスタッフに相談できるように、受付などさまざまなポイントで、患者さんとスタッフが話をするタイミングをつくり、診療にフィードバックできるようにしています。

健康に長生きするためにも、定期的に歯科医院へ

ところで、どうして歯科医師を志したのですか?

鈴木朋子院長 SUZU DENTAL CLINIC5

どうやら私自身が物心つく前、かなり小さな頃から希望していたようです。将来の夢について書くときは必ず歯医者さんと書いていました。虫歯が多く、近所の歯科医院によく通っていたのですが、とても親しみやすいイメージがあったのですね。でも、今から考えるといつも優しく話しかけてくれていたのは歯科衛生士のお姉さんだったんです。そういう意味では、選んだ道はちょっと違っていました(笑)。

これからの展望を聞かせてください。

年齢的に開業は少し早かったと思うのですが、8年を経て、歯科医院としてやっと落ち着いてきたという感じです。非常勤の先生にもサポートしてもらい、自分自身の勉強ができる環境も整ってきましたので、さらに研鑽を積みたいと考えています。例えば歯並びに問題があり、顎の育成トレーニングを行ったお子さんに対して、その先の矯正治療も私が手がけたいのです。矯正治療を含めて、当院の中で完結できることを増やしていきたいですね。また、コロナ禍の影響もあり、オンライン診療を始めました。歯科は口腔内を診て処置をすることが基本なので、できることは限られますが、「気になるが、今日は受診できない」という方や、家庭での顎のトレーニングのチェックなど、相談ツールとして活用したいと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

鈴木朋子院長 SUZU DENTAL CLINIC6

年齢を重ねると顔や髪を気にして対策をされますよね。口内も加齢の影響が出てきますので、顔や髪を気にするのと同様に、お口の中も気にかけてください。子育てや仕事で忙しい方も多いと思いますが、ご自分のことも大切にして、美容院に行くように当たり前のこととして歯科医院にも定期的に来ていただきたいのです。そして健康的に長生きするためにはしっかり噛める歯と筋肉が必要です。人生100年時代、歯も長く使う必要があります。さらに顎の発達に問題のある子どもたちは、大人になったとき、現在の大人以上に口腔トラブルが起こるかもしれません。やわらかい物だけでなく、硬さのあるものを食べ、家庭でのケアも大切にしてください。子どもも大人も、しっかり噛むことは脳の活性化につながり、全身の健康にもつながると考えられます。そうした認識が当院の患者さんから周りに広がり、多くの人が自ら歯科医院に通い、お口の健康を守ってほしいと思います。

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