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鈴木 みどり 院長の独自取材記事

なかてはら歯科

(横浜市港北区/妙蓮寺駅)

最終更新日:2025/10/27

鈴木みどり院長 なかてはら歯科 main

2010年の開業以来、生まれ育った妙蓮寺で、多くの患者を治療してきた「なかてはら歯科」の鈴木みどり院長。2025年3月に妙蓮寺方面に100mほど移動した現在の場所に移転する際、車いすやベビーカーでも通院しやすいバリアフリー設計にし、駐車場をクリニック前に設けてより通院しやすくなった。診療では患者の話をよく聞き、世間話の中からも悩みや生活環境をくみ取ることを心がけているという。気さくな人柄で、誰とでもすぐに打ち解けられる優しい雰囲気も印象的だ。入れ歯を専門としながら、一般歯科や子どもの予防歯科まで幅広い診療を行い、地元に貢献する鈴木院長に、同院の特徴や入れ歯治療への思いを聞いた。

(取材日2025年8月8日)

専門的な入れ歯治療に対応。移転でいっそう通いやすく

最近、移転されたそうですね。

鈴木みどり院長 なかてはら歯科1

以前、駐車場であったところに新しくできた建物の1階に移転しました。私の専門が入れ歯ということもあり、高齢の患者さんが多いので、車いすやシルバーカーなどの方も移動しやすいようにバリアフリー設計としました。また個室の診療ユニットは車いすからスムーズに移れるタイプですし、クリニック前が駐車場なのも便利だと思います。もちろんベビーカーでも移動しやすいですし、私は近隣の保育園や中学校の園医・学校医なども担当していますので、お子さん連れの患者さんにも安心して来ていただけると思います。妙蓮寺は私の地元で、温かいコミュニティーが残っている地域なので、開業する時も迷わずこの地を選びました(笑)。長く通ってくださる方も多く、高齢や持病で通院が難しくなられた方には、徒歩圏内で往診にも対応しています。

開業までの経緯を教えてください。

祖父が外科の開業医で子どもの頃から医療は身近な存在でした。親戚にも医師や薬剤師がいる医療家系なのですが、たまたま歯科医師がいなかったことと、身内が「入れ歯が合わない」とたびたび歯科医院に通っていたので、なんとか私が治してあげたい、という思いもあり、歯学部に進みました。大学院時代は補綴科という義歯を作る専門の科で学びました。補綴科は歯科ならではの分野で、職人の世界のようなところがあります。教授が「自分で義歯を作れない歯科医師は、歯科技工士にも良い義歯を発注できない」という考えの先生で、とても厳しく、時に楽しく補綴について教えていただきました。その時の苦労や経験を生かし、今、患者さんにぴったり合う入れ歯をめざして入れ歯を作っています。

診療の際、大切にされているのはどのような点でしょうか。

鈴木みどり院長 なかてはら歯科2

リラックスした気持ちで治療を受けていただけるように、十分な時間を取って患者さんのお話をお聞きするようにしています。特に入れ歯の合う、合わないは患者さんの生活の質や快適さに関わりますから、詳しく聞き取ることに注力しています。何げない世間話の中から困り事をくみ取ったり、発音から問題のある部分の見当をつけたりすることもあります。その後、モニター画面のイラストや模型を見たり触ったりしていただきながら、じっくりご説明する時間も大切にしています。入れ歯にもさまざまな種類がありますし、口の中は髪の毛が1本入っただけでも気がつくぐらい敏感なところなので、患者さんに納得いただけるまでお話しして、その方に一番良いものを合わせていけるようにと考えて診療していますね。

保険のものから、特殊な入れ歯まで多様な選択肢を用意

こちらの入れ歯治療にはどのような特徴があるのでしょうか。

鈴木みどり院長 なかてはら歯科3

保険診療の入れ歯のほか、チタンなどの金属を使った入れ歯、装着感のいい磁石式入れ歯、金具を一切使わない部分入れ歯など、多くの選択肢の中から、その方に適した治療を選んでいただけるお手伝いを心がけています。例えば、金属製の入れ歯は、プラスチック製の入れ歯の2分の1から3分の1の薄さで、口に入れた時の違和感が少なく、舌も動かしやすい特徴があります。熱伝導がいいので、温かい食べ物や冷たい食べ物の温度も感じやすく、噛む力が強くて保険診療の入れ歯が割れてしまう患者さんにも向きます。また、当院は、大学病院の歯科技工部出身の専門性の高い歯科技工士と連携できているので、精度にこだわった入れ歯や、特殊な入れ歯など大学病院と同等レベルの入れ歯を作ることがめざせるのも特徴です。

入れ歯の専門家の立場から、何か気になることはありますか。

意外と、入れ歯の正しい使い方をご存知ない方が多いのかなと思うことがありますね。そもそも人によって口の大きさも形も歯並びも異なりますから、入れ歯は、保険診療のものであってもフルオーダーメイドなのです。同じように歯が3本欠損していても、歯肉や顎堤の状態、骨隆起の有無など、人によって異なるので、入れ歯の形も変わりますし、それに伴う扱い方や使い方をよく知って慣れていく必要があるのです。また、保険診療の入れ歯でも、作製するまでには、お口の型や噛み合わせを採って歯を並べて、試適をして、と細かいステップが必要で、時間も、歯科医師・歯科技工士の労力もかかります。保険診療により手頃な費用で入れ歯治療が受けられるのは、諸外国と比べるととても恵まれているということを知って大切に使っていただきたいなと思います。

とても手間がかかるのですね。

鈴木みどり院長 なかてはら歯科4

そうなのです。今はスキャナーで口腔内を読み込んで3Dで補綴物を作ることもありますが、入れ歯は個人によって形態ややわらかさ、硬さが異なる顎堤に装着する物ですから、やはり手作業が必要です。例えば、唾液が少ない、人前で話すことが多い、吹奏楽器を演奏するなど、それぞれの状況に適した入れ歯が必要ですし、しかも装着した時に、きついぐらいのほうが良いという場合も、緩いほうが良いという場合もあるので、本当に一人ひとり異なるのだと思います。

将来までを考えた治療で、地域住民の健康維持に貢献

入れ歯にするか、インプラントにするか、迷う人も多いようですね。

鈴木みどり院長 なかてはら歯科5

どちらにもメリットデメリットがありますし、骨や、歯周病の状態、生活習慣なども関わってくるので歯科医師とよく相談して決めていただきたいですね。当院には「インプラントを勧められたが」とセカンドオピニオンを希望して来られる方も多いですよ。また1本、2本の欠損で「なくても食べられるから」とそのままにされて、そのうちに残っている歯が悪くなったという症状も目立ちます。抜けた箇所を放置すると他の歯が動いて、新しい入れ歯が入らないこともあります。歯をなくした時に入れ歯をもっと早く作られていれば、残りの歯を守ることも期待できたのにと思うことも多いので、まだ大丈夫と先延ばしにしないでいただきたいですね。

今後に向けての展望を聞かせてください。

移転して、高齢の方にもより来ていただきやすくなったと思いますので、地域に密着した歯科医院として、お口から地域の皆さんの健康のお役に立ちたいと考えています。通院が難しくなれば往診にも対応しますし、気軽にご相談いただきたいですね。健康寿命を延ばすためには、歯をなくしたらお口に合わせた入れ歯でしっかり噛むことが役立つと思います。また介護状態になった場合に、口腔ケアが不十分だと誤嚥性肺炎にもかかりやすくなりますので、今後は医師や介護関係者と、歯科が連携することもより必要になると思います。最近では介護状態になった時のことを考えて、家族や介護職の方が扱いやすい形態の入れ歯を元気なうちから検討する方もいらっしゃいます。入れ歯は、超高齢社会の中で健康を守るためにとても役に立つ歯科治療だと思いますので、こうしたことを広く知っていただけるようにしていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

鈴木みどり院長 なかてはら歯科6

開業から15年、新型コロナウイルスの流行もあったり、移転の際にはお休みもいただきましたが、患者さん方も待っていてくださり、協力してくださいました。私は、スタッフや歯科技工士さんだけでなく、何より地元の患者さん方に恵まれて、自分が生まれ育った場所で開業して良かったと心から思っています。これからもあまり治療の幅を広げていくことはできないと思いますが、自分のできる範囲で、入れ歯を中心に地域の皆さんに安心して暮らしていただけるよう、おいしく食事していただけるようにお役に立ちたいと思います。また、当院は、ベビーカーでお子さんと一緒に個室に入っていただくこともできます。お子さんがいるからと遠慮されるお母さんもいらっしゃるようですが、当院ならば、ベビーカーのお子さんを見ながら治療を受けていただくことができます。歯科、小児歯科にも対応していますので、ぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

金属床の義歯/30万円~、磁石式義歯/30万円~、金具を使用しない部分義歯/22万円~

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