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鈴木 守 院長の独自取材記事

マモル歯科クリニック

(北区/駒込駅)

最終更新日:2020/04/01

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ソメイヨシノ発祥の地として知られ、人情味あふれる下町の風情が今も色濃く漂う駒込。「マモル歯科クリニック」はJR山手線駒込駅東口から徒歩1分という至便の地にあり、院長の鈴木守先生の他に、常勤の女性医師1人、非常勤の歯科医師1人、歯科衛生士4人というスタッフ構成で運営している。「祖父の代からこの駒込に住んでおり、親は呉服業を営んでいます。私は次男坊という立場で家業を継ぐ必要もなく、好きな道に進んでよいという親の方針もあり、歯科医師の道に進むことに決めこの地に開業しました」と開業の経緯を語る鈴木院長。生まれ育った駒込の地で開業30年を超える歴史を刻み、地域のホームドクターとして、地域の健康寿命を支えていきたいという鈴木院長に話を聞いた。
(取材日2016年5月23日/更新日2019年10月8日)

「人や社会のために」の心意気で、診療に臨む

歯科医師になったきっかけを教えてください。

私は商家の次男坊です。商売は長男が継ぎ、親からは「おまえは次男だから、勉強の費用は出してやるので好きな道へ進んでいい」と言われ、さてどうしたものかと思い悩み、ピンと来たのがとある映画でした。貧しい町人の味方である人情味にあふれた開業医と、その助手の、今でいうインターン医師を描いた、ヒューマニズムにあふれた映画でしたね。人や社会のためになる仕事に就きたいと考えていた私を、この映画がインスパイアしてくれました。私は子どもの頃からプラモデルの組み立てなど、細かい作業が得意だったので、医師の中でも手先の器用さが生かせる歯科医師の道を選んだわけです。

開業の場所として、駒込を選んだ理由を教えてください。

駒込は、私が生まれ育った地元なのです。私の祖父の代から駒込に住み、さらに両親は呉服関係の仕事をしていました。愛着のある地域ですから、「開業するなら地元・駒込で」という思いはずっと抱きながら、恩師にあたるラグビー部の監督の歯科医院に勤務医としてお世話になっていました。そんな折りに駒込駅から徒歩1分という至便の立地にある実家の建物を受け継ぐことになり、渡りに舟の思いで開業しました。大学卒業後3年目のことです。駒込という街は、山手線の中でも昔から現在までほとんど変わりがない珍しい街です。下町人情が豊かで商店街などは活気があふれ、一方で、大名の上屋敷や下屋敷も多く、少し歩くと静かなたたずまいの「元お屋敷」と覚しき風情にも出会える不思議な街です。

今後どのようなクリニックをめざしますか?

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駒込で開業したのが1985年のことですから、もう30年以上が経過しています。この間に患者さんも世代交代が進んで、祖父母から孫の代まで3世代にわたって来院するケースも少なくありません。「ああ、あのおじいちゃんのお孫さんですか。骨格や歯並びがよく似ていますね」と、会話をしながらの診療もしばしばです。実際、骨格、噛み合わせなどの遺伝的要素や生活環境による口腔環境が、かなり影響します。祖父母やご両親の治療例がお孫さんの診療の参考になることも多いですね。このように世代を超えて診療できることが、地域密着型クリニックの利点だと思います。駒込では特に高齢化が進んでいて、歯科医師の次の役割は「歯の治療」だけでなく、口腔の管理をすることによる「健康長寿」の手助けが大きなテーマになってきます。地域のホームドクターとして、地域の健康づくりをしっかりと支えていきたいですね。

駒込という地域のホームドクターの拠点として

地域の健康長寿を維持するために、院長が重視しているのはどんな点ですか。

治療後の予防歯科を一番重視しています。歯周病から、誤嚥性肺炎や認知症へ進行してしまうのが、高齢化社会では最も注意すべき点です。スタッフは全員、歯科医師もしくは歯科衛生士。4人の歯科衛生士が予防歯科の分野を分担し、一人ひとりの患者を注意深くケアしています。当クリニックが心がけているのは、思いやりの気持ちで接遇・指導にあたること。「マモル歯科に行けば元気がもらえる」そう言っていただけるよう、全スタッフが笑顔で患者さんのケアにあたっています。口の中だけでなく、心の面もケアできるような歯科クリニックでありたいと思っています。クリニック内の衛生管理は徹底して行い、空気清浄装置で微粉塵・細菌類を除去し、清潔で安心できる院内環境で受診していただきます。また、治療機器は新型のものを整えています。

治療について、心がけていることを教えてください。

現在の状況だけを診て治療するのではなく、なぜこの歯がだめになったのか、ここまでに至った経緯を把握するようにしています。悪くなるには、例えば噛み合わせや生活習慣などの原因が必ずあります。原因を解決しないとまただめになってしまいますので、そちらについてお話しするようにしています。また、当クリニックのモットーは、なるべく抜かない・削らないこと。歯をできるだけ保存するようにしています。やっぱり自分の歯が一番ですので、一生自分の歯で食べれることを目標としていますね。そして、そのためにも口腔内環境を綺麗にすること、予防歯科が重要になります。

予防はとても大切なのですね。

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そのとおりです。高齢社会を迎えた中、健康で人の手を借りず、元気で楽しく長生きするという意味の「健康長寿」が大変重要になりました。そして、口から食べ物を取り込み、歯で咀嚼して誤嚥せずに食道にのみ込む口腔機能が、健康寿命に対してとても大切だとわかっています。また歯周病は「糖尿病」「認知症」「心臓血管疾患」などの全身疾患と密接な関係がありますが、歯周病予防を行うことで、さまざまな疾患の予防にもつながってきます。歯を残すことはもちろん、そのためにも予防はとても大切なんです。当クリニックは歯科衛生士学校の研修機関でもあるので、毎年数名の研修生を受け入れ、教育・指導を行います。「歯科衛生士としての心構え」を少しでもお伝えできればと思いますね。

今も息づくラグビー部の「魂と人脈」

学生時代はラグビー部だったそうですね。

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学生時代の6年間はラグビー部に所属し、毎日がラグビー漬けの日々でした。ラグビーは肉体的にも精神的にも極限のタフさが要求されるハードなスポーツです。その6年間の経験が、私の歯科医師としての診療体系の根幹になっています。「どんなにつらくとも苦しくとも、ぶれずに目標に向かってまい進すること。そうすればおのずと結果はついてくる」……この考え方のもとに30年間やってきました。また、チームメイトやラグビー部の人脈は私の大切な財産で、当クリニックを助けていただいている常勤の女性歯科医師はラグビー部の元マネジャー、非常勤の2人の歯科医師もラグビー人脈です。「ラグビーなくして現在のマモル歯科クリニックなし」といっても過言ではないでしょう。

現在のプライベートの過ごし方などをお聞かせください。

この地に開業して30年。いささか疲れも蓄積し、リフレッシュが必要な時期かもしれません。じっと診察室にこもる仕事ですので、たまの休日はとにかく自然に接していたい。それから、散歩、スポーツジム、水泳、ゴルフ、何でもいいから体を動かしていたいですね。自分が健康で元気でいないと、他人のことなど診る資格がありませんから、健康には留意しています。そして、たまの気分転換は妻と一緒においしい料理に舌鼓を打つこと。先日もお堀端で夕食を食べ、締めに皇居の夜景を見ながらワインを少々いただき、酔い覚ましに駒込まで歩いて帰ってきました。健康のためには、電車に乗らずに歩いて帰るのが大事なんですよ(笑)。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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医療の現場に携わる人間として、これからの時代に避けて通れないのは「高齢化社会への対応」です。一人ひとりの患者さんの健康だけでなく、地域全体の健康長寿をどう保っていくか……。これからはこれが大きなテーマになります。当クリニックは、ホームドクターとしての相談から治療後の口腔ケアまではもちろん、患者さんと医療機関との窓口として各専門の歯科医師との連携も行います。1人の歯科医師ができることには限りがあります。例えば、私1人で一般歯科から小児歯科、口腔外科、インプラントまで全部の領域をカバーすることはできません。それぞれの専門の先生が力を結集し、地域の健康を支えていくことが大切なんです。私自身は地域の健康を保つ仕組みづくり、人的なネットワークづくりにも尽力していきたいと思っています。

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