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小林 幹子 院長の独自取材記事

小林皮膚科

(板橋区/下板橋駅)

最終更新日:2019/08/28

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2001年に開業した「小林皮膚科」は東武東上線・下板橋駅から徒歩1分の好立地にある。院長の小林幹子先生は地域のかかりつけ医として、長年、近隣住民の肌の健康を見守り続けている。カフェの2階にある同院に足を踏み入れると、イメージカラーのピンクに象徴されるように、女性医師ならではの温かみのある空間が広がっている。小林先生は一般的な皮膚疾患だけでなく、ピアスや化粧品についての相談にも気軽に応じてくれ、患者から好評を得ている。必要に応じて往診の相談にものってくれるそうだ。インタビューでは、終始、穏やかで優しい口調で、診察室では患者が心を開いて話しやすい雰囲気であるだろうことが容易に想像できた。小林先生に皮膚科診療への思いや今後の展望などをじっくりと語ってもらった。
(取材日2016年4月19日)

対話を重視し、患者が抱えるトラブルを改善へ導く

どのような患者さんが多いですか?

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赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。近隣の住民の方が中心ですね。ただ職場がこの近くとか、実家も医院をしていた関係で、そこに通院していた患者さんが当院にも来られるという方も少数ですがいらっしゃいます。5年くらい前に院内の改装をしたんですが、それ以降はお年寄りの患者さんが増えたような気がします。扉を横開きにしたり、手すりをつけたりしたので、高齢者の方が通いやすい環境になったからかも知れません。

診療で大切にしていることを教えてください。

地域密着型の医院ですし、患者さんのお話をしっかり聞いて対話をするように心がけています。患者さんはまず自身の不調に対する訴えがあって、それを良くしたいというお気持ちで来られているので、その問題点をしっかり伺って改善することに重きをおいています。そして、患者さんの症状について私から丁寧に説明するようにしています。病名はもちろん、どういうことが原因でこういう症状になっているのかを分かりやすくお伝えするようにしています。患者さんの中には、他の医院ではっきり病名を言われなかったということで、当院に来られる方もいらっしゃいます。説明を誠実にきちんとすれば、患者さんは納得してくださいます。それから時間が許す場合は、プライベートについてや世間話をすることもあります。患者さんの生活スタイルやバックグラウンドを知っておくと、診療に役立つことがあるからです。

印象に残っている患者さんのエピソードはありますか?

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近隣の皮膚科では往診をしている所が少ないのか、時折、往診の要請が入ることがあります。以前、ヘルパーさんに頼まれて、一人暮らしをしているおばあさんの家に行ったことがありました。結構ひどいやけどをしていたので、ヘルパーさんが病院へ行こうと言ってるのに、その方は拒否をしていたんですね。そのおばあさんに、1時間以上、私とヘルパーさんでさんざん説得を続けて、入院してもらったということがありましたね。5月の連休の忙しい時期で、帰りはへろへろになりましたけど、充実感がありました。こういう出来事は嫌いじゃないのかも知れませんね。やはり医師という職業は、そもそも人助けをする仕事なので、役に立ててよかったなと純粋に思ったエピソードとして心に残っています。

患者とスタッフの理解を得ながら医師と子育てを両立

医師を志したきっかけを教えてください。

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父は内科医で母が眼科医だったので、環境というか自然に自分も同じ道をめざしましたね。正直、親の強い希望もありました。両親が医師だと、子どもの立場の私としては、まったく違う分野の仕事をするのも大変かなという思いもありました。そして小さい頃、病気をよくしていたので、病院に行ったり医師に接する機会が多かったことも、医師をめざす動機になったかも知れません。医師は人の役に立つ職業なんだと素直に思っていました。現在、診療をしていると、両親のことを懐かしく話してくださる患者さんがいて、そういう時はうれしいですしありがたいなと思います。

開院にあたって大変だったことはありますか?

開院して1年たたない時期に妊娠して、一人目を出産した後がすごく大変でした。その1年半後に二人目も生まれて。その時は他の大学の先生や友人のドクターを呼んだりして、何とか乗り越えました。子どもが小さい頃は、やはり病気の時など休診にせざるを得ないことがありましたね。子どもがぜんそくで命に関わるような事態になったことも何度かありました。近年は社会的にも子育てしながら働く女性の大変さがマスコミなどで取り上げられることが増えましたが、ワーキングマザーは皆さん苦労されていると思います。そのあたりのことは実感としてよく分かりますね。私も患者さんやスタッフにご迷惑をかけながら、そして、ご理解をいただきながら何とかやっています。

医師という仕事と子育てを両立させるのは大変そうですね。

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子どもは中1と中2になりましたが、子育て中であることに変わりないので、今でも医院をお休みしなくてはならないこともあります。どうしても母親の出番が必要だということがあって、例えばこの春は小学校の卒業式と中学校の入学式があって、そういう行事の時はやはり母親が出席しないわけにはいかないですよね。ワーキングマザーをしていると、ひやひやしながら仕事と子育てを両立させる局面があります。休診する日が前もって分かっているときは、できるだけ早く患者さんに向けてアナウンスをしていても、ご迷惑をおかけしてしまうことがあります。通院していただいている方には、来院前に一度お電話くださいとはお伝えしています。私の立場で言わせていただけるなら、今、働きながら子育てをする女性の活躍が叫ばれている風潮もありますし、私のことだけではなく、そういう女性を寛容にみていただける社会になるとありがたいなと思います。

まずは自分の肌のタイプを見極めてほしい

休日の過ごし方は?

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家事と子どもの世話をしていますね。子どもが小さい頃は主人も一緒に車で遠くまで出かけることもありましたが、最近は子どもと一緒に買い物に行ったり、近場に外出することが多いです。私自身は趣味として、昔は声楽というか合唱みたいなものをやっていた時期がありました。でも残念ながら、長らく歌っていませんね。読書は大好きで、二番目の女の子も本好きなので、その子に買ってあげた本を私が読んだりしています。

今後の展望についてお聞かせください。

まだ何年も先の話ですが、この辺りは道路拡張の話があるので、いつかこのエリア内に移転するかもしれません。もし本当に移転となったら、次は1階で開院したいですね。今は2階でベビーカーで上がるのに苦労されている方がいらっしゃって申し訳ないので。その他、待合室に広いスペースをとって、お子さんが遊ぶスペースがあったり、おむつ替えできたりという空間が取れれば理想だなと思っています。愛着のあるこのエリアを離れる気はありませんので、移転するとしても、板橋で場所を探すつもりです。これまで患者さんとたくさん対話を重ねて築いてきた人間関係がありますし、これから先もそのご縁を大切にしたいと思っています。私自身も患者さんとお話しすることで元気をいただいたり、やりがいを感じさせていただいているんですよ。

読者へのメッセージをお願いします。

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今、化粧品は非常に多くの種類があって、たくさん宣伝されています。そうすると、皆さんが試してみたいという気持ちになることは、とてもよく理解できます。しかも多くの方が、化粧品は塗れば塗るほど肌が良くなると思っていらっしゃるんですね。「あれを使えば肌はもっと良くなるはずだ」と。でも実際には、化粧品を使い過ぎると返って肌トラブルにつながることになることがあります。人それぞれ肌のタイプが違って、そのタイプによって塗った方がいい人と塗らない方がいい人がいます。そういうことをまずは皆さんに知っていただきたいですね。私自身が学会などで見つけたり、実際に試してみて肌への負担が少ない化粧品を紹介することもできますし、何か困っておられることがあれば、気軽に相談してください。

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