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弘瀬 哲 院長の独自取材記事

弘瀬医院

(板橋区/下板橋駅)

最終更新日:2023/06/26

弘瀬哲院長 弘瀬医院 main

東武東上線・下板橋駅から徒歩約3分。閑静な住宅街の一角に、弘瀬哲先生が院長を務める「弘瀬医院」はある。内科、循環器内科、小児科、放射線科を標榜し、約65年にわたって地域住民の健康を守り続けてきたクリニックだ。同院近くには弘瀬院長の妹が開業している皮膚科のクリニックがあり、連携を取りながらさまざまな疾患に対応すべく医療体制を整えているのも特徴だ。弘瀬院長は大学病院で小児科、循環器内科の研鑽を積んだベテランの医師である。経験に裏打ちされた診療技術を持つだけではなく、「患者の立場に立った診療」を心がけている。クリニックの歴史や特色、診療のこだわり、医師になったきっかけなどについて弘瀬院長に聞いた。

(取材日2016年4月1日/更新日2022年8月26日)

診療から健康相談まで。誰もが気軽に通えるクリニック

開業65年を迎えられるそうですね。

弘瀬哲院長 弘瀬医院1

父がこの地で開業したのは1957年のことだと聞いていますので、もう少しで70年ですね。私は1989年に院長に就任しましたから、院長就任から今年で33周年を迎えました。開業以来、地域密着型のクリニックとしてお子さんからご高齢の方までこの地域にお住まいの方々が、何かお困りのときに気軽に通えるようなクリニックづくりに努めてきました。長らくかかりつけにしていただいている患者さんや、お子さんの頃から通われている患者さんもいらっしゃいますので、地域医療へ貢献できているのではないかなと感じています。

先生の妹さんも医師だそうですね。

そうです。妹がこのすぐ近くで皮膚科のクリニックを開業しています。個々に診療分野が異なるわけですが、患者さんが安心できる医療の提供をめざし、お互いに協力し合っています。当院から皮膚科を紹介するときや、またその逆もですが、私たちが兄妹だということで、患者さんも身近に感じていただけているのではないでしょうか。また、こういったつながり以前に、板橋区は診診連携も盛んですし、スムーズな病診連携体制も構築されていますので、とても良い医療基盤が整っている地区なんです。

クリニックの特色を教えてください。

弘瀬哲院長 弘瀬医院2

あえて挙げるとするならば、近隣住民の方にとって気兼ねなくお越しいただけるクリニックであることでしょうか。もちろん、当院に限ったことではないと思いますが、病気や健診・検査のときだけではなく、体調に異変を感じたときにもすぐに通える場所として知っていただけているかと思います。また、長く診療を続けていると、それこそ家族ぐるみの付き合いの患者さんもいらっしゃいますので、世間話をしたり、病気のこと以外の相談を受けたりすることもあります。これは、かかりつけ医ならではだと感じるのですが、信頼関係を築き患者さんの生活の背景にふれることで、きめ細かな診療につながっていると感じています。治療や検査のみではなく、医療を基盤として患者さんの生活のお役に立っていくことを当院のモットーとしています。

患者の立場に立った診療で地域医療へ貢献

校医などの活動も積極的に行っているそうですね。

弘瀬哲院長 弘瀬医院3

小学校の校医、保育園の園医などを兼任しています。また、往診も行っていますので、外に出る機会は多いかもしれません。少しでも地域の皆さんの健康のお手伝いをしていければと始めたことですが、院内の診療だけでは来院される患者さんが限定されるので、医師としても診療技術を深める機会を与えていただけていると感じています。また最近では、時代の移り変わりに伴う変化を感じています。特に働き盛りの方です。近年までは健診で異常が見つかっても、そのままにされていることが少なくありませんでした。しかし、近頃は特定健診も浸透し、メディアでも盛んに生活習慣病などについて情報が発信されるようになったためか、企業や会社員の方の健康に対する意識が変わってきました。健診で問題があっても、1年の間に改善を図る方が増えているなど、良い傾向にあると感じています。

先生の診療に対するこだわりをお聞かせください。

「患者さんの立場に立った診療」を心がけるということです。昔のことになりますが、院長に就任する以前は、大学病院の医局に8年ほど在籍していました。小児科や循環器内科で研鑽を積んだ後、当院を引き継いだのですが、当時は大学病院とかかりつけ医の違いに戸惑ったこともありました。それは簡単に言えば、「視点」の違いです。大学病院は、地域の医院で対処しきれない病気を専門的に治療する医療機関です。ですから、医師と患者さんではなくて、あくまでも医師と病気という関係なんですね。しかし、かかりつけ医は病気だけではなく、漠然と健康に不安を抱えてらっしゃる患者さんにも向き合います。そこで大切になってくるのが、患者さんの立場に立った診療だと実感しました。医師といえども一生活者ですから、人間対人間の部分を大切に、一人ひとりの患者さんと真摯に向き合うことをこだわりにしています。

地域密着型のクリニックとして、発信したい情報はありますか?

弘瀬哲院長 弘瀬医院4

最近、注目されている疾患に心房細動があります。高齢の方に多く見られる不整脈の一種なのですが、近年増加傾向にあり、症状が進めば脳梗塞や心不全など、重篤な症状に陥りやすい病気です。薬物治療や、カテーテルアブレーションなどに代表される内科的カテーテル治療が治療方法としてありますが、薬の副作用やカテーテル治療のリスクもありますので、怖い病気の一つです。心房細動に限らず、早期発見と早期治療が欠かせませんから、定期的な検診はもちろんのこと、動悸や胸部不快感などの症状を感じるようであれば早めに受診していただきたいと思います。

誰もが気兼ねなく通えるクリニックとして

どのようなきっかけで医師をめざしたのですか?

弘瀬哲院長 弘瀬医院5

両親とも開業医で、物心つく前から医療が身近な環境で育ったのですが、医師をめざそうと決心したのは、実は高校生の時です。それまでは海洋学者に憧れていて、将来はレアメタルなどの海底資源の研究や、魚の養殖に携わりたいと思っていました。それもあって、大学に海洋学部のある、東海大学の付属高校に進学しました。でも、これが医師をめざすきっかけになりました。というのは、2年生の時に担任の先生から東海大学に医学部が設立されるという話を聞き、魅力を感じたのです。担任の先生や両親とも相談して、最終的には医師の道を選びました。今振り返ってみると、小さい頃、父に喘息の治療をしてもらったこともあって、そういった記憶が後押しになったとも思います。医師となり、開業医として四半世紀がたつわけですが、切磋琢磨できる先生方と出会うことができ、また、たくさんの患者さんと信頼関係を築け、天職に感じています。

休日のリフレッシュ方法を教えてください。

休日はゴルフを楽しんでいます。室内仕事ですから、運動不足の解消も兼ねてですね。本腰を入れてスコアを狙うのではなくて、自分のペースでゆっくりとプレーしています。コースに出て自然にふれるだけでも、とても良いリフレッシュになっていますよ。他は、季節限定なのですが、夏のマリンスポーツ、冬のウィンタースポーツでしょうか。医学生時代はサークルでサッカーをしていたこともあって、スポーツは結構好きなんです。また、これは趣味とは言えませんが、研究会や勉強会に出席するのも良い刺激になっています。生涯学習は医師にとって非常に重要なことですから、できる限り参加して最新の医療に目を向けるようにしています。板橋区の開業医の先生は皆、とても勉強熱心ですから、交流も楽しみの一つなんですよ。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

弘瀬哲院長 弘瀬医院6

歳を重ねるに従って、さまざまな疾病のリスクが高まります。ですから、ある程度の年齢になれば、健康な方でも、定期的な検診や検査に対する意識を高めていただきたいと思います。それは、病気を見つけるためだけではなく、現在の健康状態をご自身が把握できるからです。どんなに医学が進歩しようと、病気にならないことが何より大切。そのためにも、まずは自分の体の状態を正しく知り、健康の維持管理を行っていくことが欠かせません。そして、皆さんの健康づくりのお手伝いができるのが、皆さんのお住まいの地域にいるかかりつけ医です。ぜひ、生涯にわたり診てもらえるかかりつけ医を見つけて、健康づくりに取り組んでください。当院も気兼ねなくお越しいただけるクリニックとして、皆さんの健康づくりを全力でサポートしていきたいと思っています。お近くの方で何かお困りのようでしたら、相談だけでも構いませんので、お気軽にお越しください。

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