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村松 朋養 理事長の独自取材記事

KS歯科クリニック

(板橋区/中板橋駅)

最終更新日:2021/10/12

村松朋養理事長 KS歯科クリニック main

東武東上線中板橋駅の北口を出ると広がる、昔ながらののどかな商店街の一角に 「KS歯科クリニック」はある。笑顔で迎えてくれた村松朋養理事長は、2016年に先代院長から同院を継承し、予防医療こそが最良の医療との信念のもと、地域の口の健康を支える。「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」であることも同院の大きな強みだ。同院の特徴である予防歯科と精密診療を中心に、めざす歯科医療について聞いた。

(取材日2021年3月15日)

100年先の将来を見据えた予防歯科

まずはクリニックの成り立ちと理事長のご経歴を伺えますか?

村松朋養理事長 KS歯科クリニック1

私は歯学部を卒業後、東京都内と埼玉県内のインプラントセンターで修行し、埼玉県内の歯科医院で院長を経験した後、2015年から当院の診療に加わりました。当院は2006年に先代院長が開設されたクリニックです。当時は診療台も5台でしたが、今は7台に増え、歯科用CTやマイクロスコープ、感染対策専用バキュームを備え、訪問診療専門の歯科医師も配置した、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」となっています。

どのような患者さんが多いのでしょう?

当院では予防歯科を2016年度から本格的に取り組み、既に5年以上、のべ人数で3万人以上のビッグデータが蓄積された結果、抜歯や抜髄といった不可逆的な診療がかなり少ないです。痛いところだけを治したい患者さんより、包括的な口腔マネジメントをさせていただいている患者さんが多いことが当院の一番の特徴であり、治療終了後の予防歯科プログラムも多く受診していただいています。予防歯科は、歯科医師、歯科衛生士、診療台の数が多くないとなかなか取り組めない診療です。最近では、特に困っていないけれど予防をしてくれると聞いて来たという患者さんも多く、予防歯科をご希望の方が初診の半数以上という印象です。

クリニックの特徴を教えてください。

村松朋養理事長 KS歯科クリニック2

当院は「普通の歯医者」をめざしています。「普通の歯医者」とは、歯科医学的なエビデンスに基づいた、第三者にも正しいと多角的に評価される診療を行う歯科クリニックだと思っています。先にお話ししたとおり「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」である当院は「患者さんのためのクリニック」として口腔内の疾病治癒だけでなく、患者さんに正しい知識を伝えるほか、公衆衛生の向上、高齢者の健康維持、介護分野との連携など、地域の方の健康増進に寄与すべきと考えております。また、当院の特徴は「精密歯科診療」と「予防歯科」です。定期予防管理型の歯科クリニックとして、何歳になっても自分の歯で、しっかり噛んで食事を取るためのさまざまな予防プログラムをご用意しています。精密歯周外科、精密根管治療、インプラント治療など幅広いメニューも予防的観点からのアプローチを重要視し、精度にこだわった診療の提供をめざしています。

個々のリスクに合わせたオーダーメイドの予防歯科

“定期予防管理型”の歯科医療とは?

村松朋養理事長 KS歯科クリニック3

一般的な治療中心型歯科医療に対し、虫歯や歯周病ができる前からその原因となりうる要素を取り除くことに努め、疾患を予防することを軸としています。 どんなに良い治療を行っても、予防管理がきちんとできていないと、治療結果をキープすることは難しくなります。また、歯周病リスクが高い人と虫歯リスクが高い人ではまったく異なるアプローチが求められるように、ひと口に予防歯科といっても患者さんによって処置内容は異なります。当院ではプラークコントロールに加えて、食事指導や呼吸指導、筋機能療法、歯列改善、咬合圧負担改善、オーラルリハビリテーションなど、さまざまな手法を組み合わせて、個々に合わせたオーダーメイドの予防プログラムを提案しています。

人によって予防のために必要な対応が異なるのですね。

個人のリスクによっても、ライフステージや生活習慣・口腔習癖によっても変わってきます。例えばお子さんの予防歯科では、プラークコントロールが基本となりますが、食事指導によるシュガーコントロールや歯列不正への介入もとても重要です。口周りの筋肉をトレーニングしながら呼吸の仕方や舌の置き方などを学ぶことにより、将来的な疾患リスクを取り除いていけると考えています。お子さんに限らず大人の方の治療でも、将来の再発を防ぐための予防的観点から治療を進めるのが当院の方針です。さらに、不要な治療を避け、できる限り歯や神経を残す保存療法も大切に考えています。

予防的観点からの治療とはどのようなものですか?

村松朋養理事長 KS歯科クリニック4

10年、20年にわたりお口の状態をキープするためには、プラークコントロールに加えて、精度の高い診療による積極的かつ包括的な予防が求められます。もちろん、不要な治療的介入は避けながら、必要な治療については将来的な展望も見据えて高精度に行うことが重要なのです。例えば、歯内療法では手間を惜しまず隔壁を作り、ラバーダムを使い、ニッケルチタンファイルを使うことにより、将来の再発リスクを最低限に抑えるための治療を行います。また、歯周外科でも一度仮歯を入れて微調整を行うなど、精度にこだわった治療で将来の再治療リスクを抑えることをめざしているのです。

長期的な口の健康のためには、治療法の選択も重要ですよね。

例えば外傷により前歯1本を喪失したとして、両隣在歯が健全歯だった場合、どんな治療方法が適切なのでしょうか? 多少コストはかかっても、健全歯への負担が少なく、予防的な観点からも精度の高い治療を選んでいただいたほうが良いと思います。また、小児の虫歯治療に関しては、削ったほうが良い治療と予防したほうが良い治療があります。専門的な知識とビッグデータの蓄積がないと判断が難しいのですが、自発痛という痛みが出ていない状態で神経を抜いたりするのは、乳歯の早期脱落を起こし、後継永久歯の発育スペースを狭めて、歯並びの観点から見ても良いことはありません。 削るにしろ削らないにしろ、専門家に相談をしてから処置したほうが良いと思います。

悪い歯を治す歯科医院から、歯を悪くしない歯科医院へ

歯科医師を志したきっかけをお聞かせください。

村松朋養理事長 KS歯科クリニック5

高校生の頃、通学に使っていた電車内で、常にマスクをしている小さな女の子がいました。ふとした瞬間に、彼女に口唇口蓋裂という口元の奇形があり、それを隠すためにマスクをしているという事実に気づきました。顔面の奇形について初めて知り、当時、医学生だった姉に、それは医科ではなく歯科が治すと教えられたことが、歯科医師をめざすきっかけとなりました。歯学部卒業後は診療を通して、人によってお口の悩みがさまざまであることを知り、現在の診療スタイルにたどり着きました。

休日の気分転換にしていることはありますか?

他の歯科医師が知っていることで自分が知らないことがあるのは一つでも嫌ですし、海外の歯科のトレンドなども気になるため、基本的には自宅では、歯科の専門書を読み込んでいるときが一番リラックスしています。また、歯科のハンズオン講習会に参加し、技術の研鑽を積むことも、楽しみの一つです。また休みの日には、歯科衛生士専門学校で講師をさせてもらっていまして、 歯科衛生士の卵たちに歯科医療の楽しさや、奥深さを話しています。そして講義で若いパワーをもらって帰るのもリフレッシュになっています。

今後の展望を教えてください。

村松朋養理事長 KS歯科クリニック6

定期予防管理型の歯科医院の拠点を増やしていければと思っています。当院の信念を広げたいという思いとともに、当院勤務によって知識と技術を身につけた若い歯科医師の活躍の場としても、ぜひ新しいステージを用意したいと考えています。既に、関連医院が埼玉県と神奈川県にありますが、中板橋院は法人の歯科医師向けや歯科衛生士向けの中枢教育機関としての機能や、法人内技工の拠点として考えています。また、労働保険にも興味があり、労働衛生コンサルタントの取得をめざしての活動や産業医学に関する勉強もしています。

読者へメッセージをお願いします。

なんでも気軽に聞いてほしいと思っています。時間が限られる診療の際に聞くことが難しければ、簡単なメモにして受付に託していただいたり、メールをしていただいたりという方法でも大歓迎です。一人の疑問は、他の患者さん全員の疑問だと思うので、気軽に質問していただくことで、より良い診療へとつなげることができると考えています。皆さんのお口の10年後、20年後を見据え、「KS歯科クリニックにして良かった」と言っていただける診療をめざしていますので、気がかりがあれば些細なことでもぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/27万5000円~、歯内療法/5万円~(1根管)、エクストルージョン/9万9000円〜(詳細はお問い合わせください)

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