症状が出る前に定期的に受診
歯と全身の健康を守るための予防歯科
本橋歯科医院
(練馬区/大泉学園駅)
最終更新日:2024/06/14


- 保険診療
歯科医院は痛みや違和感が生じてから通う場所。そう思う人も多いかもしれないが、「本橋歯科医院」の本橋三男院長は「自分の体を守るために、何もなくても定期的に予防歯科を受けてほしい」と話す。ほぼすべての成人の口腔内には歯周病菌が存在し、それが体内に入ると糖尿病や認知症、誤嚥性肺炎を悪化させることもあるそうだ。中には医科での治療につなげるべきケースもあり、患者自身ではその判断は難しい。同院には大学病院で医科と連携して治療を行う歯科医師が在籍。予防歯科をしっかり行いながら、全身の健康状態も見極めている。また小児の歯の強化に有用なフッ素塗布は、歯が生え始めた頃が適齢期。早い時期からの「歯医者さん通い」が、将来の歯の健康に影響する。今回は本橋院長に、同院が重視する「予防歯科」について話を聞いた。
(取材日2024年6月4日)
目次
予防歯科は、何もないときにこそ受けるもの。定期的な受診で口腔内の汚れを除去し、歯と全身の健康を追求
- Q予防歯科はなぜ重要なのですか?
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A
▲患者の話に耳を傾け、丁寧な説明を行う
虫歯や歯周病など、口腔内のトラブルを早い段階で発見できるからです。これらは早期に発見すればするほど、治療が短期間で終わります。もし放置して歯を失う事態にまでなってしまうと、インプラント治療など費用も高額になりますし、その後のケアも何倍も気をつけなければなりません。小さな虫歯を患者さんご自身で見つけることは難しいのですが、痛みを感じる前の対処が重要です。また成人の9割に歯周病があるといわれており、全身疾患との関連性が問題視されています。そうなるとお口の問題だけでは済まなくなってしまうんです。
- Q歯周病は全身の健康に影響するのですね。
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A
▲経験豊富な歯科医師が在籍し、こまやかな診療が行われる
高血圧や糖尿病、認知症、また日本人の死因の上位に挙がる誤嚥性肺炎も、歯周病菌がその発症や悪化につながることがあります。そのほかにも、ドライマウスで口腔内の唾液の分泌が少なくなると歯周病菌が増えますし、妊娠中もホルモンの影響を受ける歯周病菌の大量発生に注意が必要です。当院ではこれらの症状がある患者さんに対し、生活習慣なども考慮しながら個々に合わせたケアを行っています。中には医科での治療につなげるべきケースもあると思いますが、当院には大学病院で医科と連携して治療を行ってきた経験をもつ歯科医師が在籍。予防歯科をしっかり行いながら、全身の健康状態も見極めています。
- Qクリニックで受けられる予防歯科について教えてください。
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A
▲待ち時間を子どもが楽しく過ごせる工夫がうれしい
成人の予防歯科のポイントは、一言でいうと「口腔内のメインテナンス」。歯を失う原因としては、実は虫歯よりも歯周病の割合が多いんです。その歯周病を予防する方法が汚れの除去なんですね。当院ではベテランの歯科衛生士によるケアで徹底的に汚れを落とし、特殊なケアは歯科医師が担当することもあります。お子さんの場合、ポイントはフッ素塗布と仕上げ磨きの指導です。年齢に関わらず、予防歯科ではクリニックとご自宅の両方でのケアが不可欠。その方法もわかりやすくお伝えします。
- Q自宅ではどのようなことに気をつければいいですか?
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A
▲患者一人ひとりに寄り添った治療が行われる
歯磨きを完璧にこなすのは歯科医師でも難しいほど。アドバイスどおりに磨けているか、鏡の前で歯磨きを行ってみてください。また歯と歯の間には歯ブラシが届きませんから、フロスもぜひ使ってほしいアイテムです。あまりなじみがないかもしれませんが、当院ではフロスの使用方法の説明に十分に時間を取ります。またお子さんの食事やおやつは時間を決めて取り、その後は歯磨きを忘れないように。親御さんには仕上げ磨きをしっかりお願いします。
- Q何歳頃から予防を始めればいいのですか?
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A
▲丁寧に話を聞いてくれるので安心して相談できる
歯が生えたらすぐいらしてください。というのも、フッ素の良い影響を最も受けやすいのは生えたばかりの歯なんです。歯科医院では専用の薬剤を使って歯の強化を図ります。小さいうちから「歯医者さん通い」が習慣になると良いですね。小さな弟さん妹さんと一緒にいらした場合など、当院では子育て経験のあるスタッフがお子さんをお預かりすることも可能です。また車いすの方や、耳の聞こえにくい方なども、その方に合わせた方法でケアを行います。通院困難な方に対しては、訪問診療で対応できるようになる予定です。