本橋 三男 院長、本橋 侑也 先生、本橋 拓樹 先生の独自取材記事
本橋歯科医院
(練馬区/大泉学園駅)
最終更新日:2024/06/14

大泉学園駅から車で10分の住宅街で、2001年より診療を行う「本橋歯科医院」。一般歯科や小児歯科をはじめ、予防歯科、審美歯科にも対応する、家族で通えるクリニックだ。長きにわたり地域住民の歯の健康を守ってきた本橋三男院長は、穏やかで優しい歯科医師。2024年からは院長の息子である本橋侑也先生と本橋拓樹先生が診療に加わった。兄・侑也先生は、大学病院や訪問診療の現場で広く経験を積んできた。どことなく院長に似た自然体の雰囲気で、歯科医療には熱い思いを持つ。弟・拓樹先生は聡明なしっかり者だ。現在同院では患者とクリニックの橋渡し役を担っている。それぞれの視点を持つ3人の先生たちに、歯科医療への思いや今後の展望などを聞いた。
(取材日2024年6月4日)
開業から23年。次世代の風を取り入れて進化する
まずはクリニックの歴史についてお聞かせください。

【三男院長】当院は、私が2001年に開業した歯科医院です。私は保谷市の出身で、地元の先輩が経営するクリニックで10年ほど経験を積み、その後この場所で開業しました。先輩はとても丁寧な治療をされていて、私が患者として治療を受けた時もほとんど痛みを感じなかったくらいです。私も開業時から、そのような「患者さんに優しい治療」を心がけています。特定の分野に特化することなく、歯の悩みに総合的に対応するスタイルもずっと変わっていません。ですが私も年齢を重ね、新たな風を取り入れたいと思っていたところに、2人の息子が診療に加わってくれました。若い歯科医師たちが加わったことで、働き世代や親子連れの方にも一層通いやすいクリニックになったように思います。
侑也先生はどのような経験を積んでこられたのでしょうか?
【侑也先生】私は大学病院やクリニック、また訪問診療の現場でも経験を積んできました。母校である明海大学では、今も研究・臨床・教育と一通り携わっています。当院の2階は自宅になっていて、私たち兄弟はこの場所で育ちました。「これまでの経験を地元で生かしたい」と思い、2024年4月から当院で診療を行っています。親子はどこまで行っても親子なのですが、父は私を子ども扱いしないんです。一人の歯科医師として認めてもらえるのはうれしいですね。とはいえ私にとって親は親、弟は弟。治療にはもちろん真摯に向き合っていますが、まるで家の手伝いをしているような。当院がアットホームな雰囲気だからか、そんな気持ちになることもあります。
拓樹先生も、現在明海大学に籍を置きつつ、こちらの診療に加わっているのですね。

【拓樹先生】はい。現在、当院での私の役割は、患者さんとクリニックとの橋渡し役です。コミュニケーションを通じて患者さんの緊張を和らげたり、「先生には話しにくい」というようなことを代わりに伺ったりしています。これはスタッフさんに対しても同じですね。些細なことでも、忙しそうな先生方には言いにくくても私にならば話しやすいと思うんです。いずれは兄のように幅広い経験を積み、治療の現場でも力になりたいと思っています。
【三男院長】新たな手法やコミュニケーション力、歯周病へのアプローチなど、息子たちの技術や対応からこちらが学ぶことも多々あります。これから当院がどう成長していくのか楽しみです。
三人三様だからこそ視野が広がる
侑也先生が歯科医師をめざしたのは、やはり院長の背中を見ていたからでしょうか?

【侑也先生】父が歯科医師だったからか、職業の選択肢に歯科医師があり、「気づいたら歯科医師になっていた」という表現がしっくりきます。ここが私と弟との大きな違いでしょう。ですが当院で患者さんを診るようになって、だいぶ意識が変わりました。「本橋歯科医院の息子さん」ではなく「先生」と患者さんが呼んでくださる度、その期待に応えたいと強く思います。知り合いも多い地元で治療を行うからには、誠実でベストな治療をめざしていきたいですね。
ということは、拓樹先生は「歯科医師になりたい」という強い思いをお持ちだったのですか?
【拓樹先生】そうですね。私は父の影響で早くからこの道に進みたいと思っていました。父のように患者さんと良い関係を築ける歯科医師をめざしていたんですね。学校から帰って2階の自宅に上がる際、笑顔で話す父と患者さんの姿をよく目にしたものです。兄はよく「治療の良しあしは患者さんには伝わりにくい。でも会話や対応は患者さんの記憶に残る」と言いますが、これは私も同感です。父のように患者さんに優しく接し、さらに私だからこそできることをこれから見つけていきたいと思います。
侑也先生と拓樹先生は、それぞれに個性がおありなのですね。

【拓樹先生】父は誰にでも優しく、私は昔からその人柄を尊敬しています。兄に対しては、高校生の頃は「もう少ししっかりして」と思ったりもしたものですが(笑)。でも家で接する兄と、歯科医師として接する兄は違うんですよ。私は大学病院で兄の助手をしているのですが、その時のまなざしは真剣そのもの。これまで父のような歯科医師をめざして進んできましたが、その途中に兄という存在がいるのだと感じています。
【三男院長】自然体の兄と、しっかり者の弟といったところでしょうか。各自の個性があるからこそ、視野が広がるのでしょう。当院には年齢も背景もさまざまな患者さんがいらっしゃいますから、これは強みだと思っています。性格は三人三様ではありますが、歯科治療にかける思いは皆同じ。すべての患者さんに、良い歯科治療を提供できるクリニックが目標です。
患者の生涯にわたる「歯の悩み」に寄り添いたい
診療の際に心がけていることをお聞かせください。

【三男院長】医学的な正しさに固執せず、患者さんの思いを尊重するということです。例えば、抜かなくてはならない歯があったとしても、患者さんがそれを嫌だと思うのならば、抜かずに済む方法を考えます。
【侑也先生】診療室に入ったら、目の前の患者さんがすべて。その希望をかなえるために私に何ができるのか。それだけを考えて診療にあたっています。
今後、どのようなクリニックにしていきたいとお考えですか?
【侑也先生】赤ちゃんからご高齢の方まで、患者さんの生涯にわたる歯の悩みに寄り添っていきたいですね。また車いすをお使いの方、耳が聞こえにくい方など、当院ではどのような事情のある方でもお断りすることはありません。入り口で車いすを動かしにくければスタッフを呼んでください。耳が聞こえないのならば筆談すればよいのです。もしご自身の体の問題で歯科治療を諦めている方がいれば、私たちがその垣根を壊します。通院が困難な方にも対応できるよう、来年に向けて訪問診療の準備も進めているところです。もう一つ注力していきたいのが、スタッフにとって働きやすい職場環境づくり。これから経営についても学びながら、父の右腕として力を尽くしたいですね。
最後に、読者にメッセージをお願いします。

【拓樹先生】大泉学園町は私たちを育ててくれた場所。町並みは多少変われど、ここには思い出がたくさん詰まっています。小さかった私たちをかわいがってくれた患者さんは、クリニックと一緒に年を重ねられました。ご高齢で通えなくなってしまった患者さんも含め、これからは私たちが恩返しをする番です。若いファミリー層にとっては、同年代の私たちが診療に加わったことで、「相談しやすい」と感じてもらえるのではないでしょうか。この地域に住むすべての方に親しまれるクリニック、話しやすい歯科医師へと成長していきたいです。
【三男院長】地域の皆さんに支えられて、当院はここまで歩んできました。これからも親子3人、スタッフたちとも力を合わせながら地域医療に貢献してまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/2万5000円