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大橋 一朗 院長の独自取材記事

大橋歯科クリニック

(練馬区/江古田駅)

最終更新日:2024/05/10

大橋一朗院長 大橋歯科クリニック main

西武池袋線・江古田駅より徒歩5分の場所にある「大橋歯科クリニック」。江古田という常に成長し変化し続ける街で、約40年にわたり、地域患者を支えてきたクリニックだ。院長の大橋一朗先生は故郷である新潟から上京し、大学病院や都内の歯科医院に勤務。その頃から江古田の雰囲気に魅了され、この地に根差して、患者の歯の健康を支えてきた。「患者さんの身になって考えて、残せる歯を大事にすることが一番」と語るとおり、自分の歯を長く保つための診療を心がけている大橋院長。一般歯科、小児歯科、口腔外科全般の相談ができる中、予防歯科と歯周病治療に特に注力しているのもうなずける話だ。今回は、予防歯科と歯周病治療の大切さ、地域との関わりなどについて、大橋院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2024年4月10日)

ずっと歯を大切にする意識を持てるような診療を

まずは先生が歯科医師になったきっかけを教えてください。

大橋一朗院長 大橋歯科クリニック1

歯科医師になろうと決めたのは、大学受験がきっかけです。もともと理系の学生でしたが、医師や歯科医師の家系でもなく、最初は医療分野への進学は考えていませんでした。父親がエンジニアから営業職になり、各地を転々とするいわゆる昭和の企業戦士で、その背中を見ていて、組織で働くというのは自分には合っていないと感じて、進学時にどの分野へ進もうかと悩んだんですね。でも、ふと自分の特技・特性を振り返ると、エンジニアの血を引いていたのか、工作などで器用にものを作ったり改造したりすることが得意だったんです。それで歯科医師であれば、自分の器用さを生かせる上、将来的に開業して地に足をつけて働けると考えたのです。

どのようなお悩み、ご相談が多いのでしょうか?

いわゆる「町の歯科医院」ですので、虫歯や歯茎の腫れといった一般歯科の悩みはもちろんのこと、歯周病治療と治療後の予防をしっかりと啓発してきました。長く歯を大事にしていただきたいという気持ちで患者さんの悩みに向き合ってきましたから、予防については自然とアドバイスのウエートが大きくなっていったように思います。よくあるのが歯周病。今はまだ大丈夫かもしれませんが、歯茎が下がり、歯が揺れ始めて、最終的に抜歯しなくてはどうしようもなくなるという症例を多く見てきましたから、当たり前のことですが「自分の歯を大事にしましょうね」というメッセージを発信し続けてきました。今でも、子どもの時分から歯を守る意識を持ってほしいと思っています。

1987年に江古田で開業されて40年弱、振り返ってみて今のお気持ちは?

大橋一朗院長 大橋歯科クリニック2

開業した1987年頃は、子どもの数も多かったですね。今は少子化の時代で昔ほどではありませんが、かつて私が診療していた方が、お子さんやお孫さんを連れてくるということはよくあります。また、長年近隣の幼稚園の園医や練馬区の中学校で校医をやっていますので、子どもの成長を見守っていく立場なんです。ですから、余計に歯を大切にしていただけるようにメッセージを発信し続けているんですね。子どもを通じて、親も歯の健康に気をつけるようになってほしいですし、ひいては家族全員が予防歯科への意識を高めてもらえれば、歯科医師としてうれしい限りです。

精神的な負担がなく、納得して診療を受けられるように

クリニックに入ると、なんだか自分の家に帰ってきたような安心感がありますね。

大橋一朗院長 大橋歯科クリニック3

実は、開業当時から家庭的な雰囲気を持ったクリニックにしたいと思っていて、そこを大事にしてきました。医療機関は、どうしても無機質になりがちなので、待合室にいるときから緊張してしまう方も。ですから、クリニックに入った瞬間、自分の家とは言わないまでも、どこかホッとできる空間にしたかったんです。具体的には、子どもが描いた絵を飾るなどしています。子どもの視点って、どこかほっこりしますよね。いろんな子の絵がありますが、中には私の娘が描いた絵もあります。あとはテナント内のクリニックなので、できるだけ閉塞感をなくせるように、診察室の鏡を格子状にして窓に見立て、外とつながっているように見せるなど随所にこだわっています。

診療ではどのようなことを心がけていますか?

一番は、残せる歯を大事にするということです。さすがに、歯が割れていたり、残しておくことで他の歯に悪影響を及ぼしたりする場合は抜歯も勧めますが、むやみやたらに抜くことが解決につながるわけではありません。歯がなくなってしまった後の治療法としてインプラントは有用ですが、問題が起こるリスクもゼロではありません。ですから、患者さんの将来を考えて、残せる歯を残して、大事にしていくようにアドバイスしています。あとは丁寧な説明をすることも心がけていますね。患者さんの精神的な負担がなくなり、納得して診療を受けていただきたいと考えているからです。こうした心がけが伝わっていくのか、長いお付き合いになる患者さんも少なくはありません。

患者さんに負担をかけず、最小限の治療をして、自分の歯を大事にするのが特徴なのですね。

大橋一朗院長 大橋歯科クリニック4

実は、現在息子も歯科医師として活躍しているのですが、彼に言われたんです。「大橋歯科クリニックのいいところは、むやみやたらに必要以上な治療を勧めず、しっかりカウンセリングを行い本当に必要な治療を患者さんと一緒に決めていくところ」と。大切なのは、患者さんのお口の中を良い状態に保つことですから、そのために必要があれば、保険治療よりも費用が多くかかる自費治療を勧めることもあります。ただ最終的に決められるのは患者さんなので、事前にしっかり説明し、ちゃんと納得していただいた上で、治療することを心がけています。やはり私が守りたいのは、患者さんご自身の歯ですから、必要最小限の治療にとどめること、これが患者さんのためだと信じてやみません。息子は今、他院で研鑽を重ねていますが、次世代の歯科医師に、自分の治療方針に賛同してもらえることは心強くもありますね。

歯科医師としての責任を全うし、最後まで診療を続ける

ご多忙な毎日だと思いますが、お休みの日などはどう過ごしているのですか?

大橋一朗院長 大橋歯科クリニック5

犬と触れ合うことが多いですね。2頭のミニチュアダックスと暮らしており、わんぱく盛りです(笑)。もともと愛犬家で、この子たちの前にも別の犬がいましてね。前の子が虹の橋を渡った後、「育てた経験があるから大丈夫」と思って、今の子たちを迎えましたが、まるで性格も個性も違うので、驚きつつも癒やされています。実は最近、親の介護で忙しくしていたのですが、そうした中でも心を落ち着かせてくれる、私にとってかけがえのない家族です。家族といえば、犬と長く暮らしていたせいか、息子は歯科医師になりましたが、娘は獣医師になりまして。結果的に、家族の中に医療従事者がたくさんいるようになりましたね。

今後の展望としては、どのような未来を思い描かれていますか?

まずは、開業の頃からずっと通ってくださっている患者さんを、最後まで診ていくことが一番の目標ですね。長く診ているだけに、きちんと歯科医師としての責任を全うしなければいけないと考えています。逆を言えば、それだけ頼ってくださっているわけですから、歯科医師冥利に尽きるともいえます。今後は徐々に息子が診療に加わることも増えていくでしょうから、私が今までの経験を通じて体得してきた歯科治療と、彼が考えている新しい歯科治療がうまく融合して、地域貢献につなげられたらいいですね。開業してからずっと一人でやってきましたので、仕事のことを相談できる歯科医師が身近にできたことはありがたいですし、頼もしくもあります。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

大橋一朗院長 大橋歯科クリニック6

風邪やちょっとしたケガなどと違い、歯科疾患には自然治癒というものがありません。痛みなどの問題を解決するには、必ず治療をしなければなりませんし、予防をしなければ悪くなっていくのが現実です。歯科治療を受けるとき「痛くされるかもしれない」と不安をお持ちの方が多くいらっしゃると思いますが、当院では患者さんのお気持ちをしっかりと受け止めて治療をしていきます。また、きちんと治療内容を理解していただけるよう、ご納得いただけるまで説明しますので、安心してください。まずは相談だけでもいいですし、検診でお越しになるのでも構いません。ご自分の歯をいつまでも健康に保つためにも、ぜひ一度受診していただければと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/27万5000円~

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