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吉田 登 院長の独自取材記事

浅村こどもクリニック

(練馬区/石神井公園駅)

最終更新日:2025/07/02

吉田登院長 浅村こどもクリニック main

石神井公園駅より徒歩2分の場所にある「浅村こどもクリニック」。2025年2月に同院を継承した吉田登院長の専門分野は、小児神経とてんかん。病院で神経発達症やてんかんの診療に携わりながら、「小児ならどのような病気や症状にも対応できるように」と、小児科全般の診療を多数経験してきた。同院では風邪や胃腸炎などの小児科一般に加え、てんかんや注意欠如多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)などにも対応。自身の子育て経験を生かし、子どもや家族に寄り添える医療提供に努めている。「お子さんのつらさや親御さんのご心配を少しでも軽くできるよう、最大限のお手伝いをしたい」と意気込む吉田院長に、患者への思いやクリニックで取り組んでいきたいことなどについて語ってもらった。

(取材日2025年6月3日)

地域に根差し、子どもの健やかな成長に貢献したい

先生はなぜ医師をめざしたのですか?

吉田登院長 浅村こどもクリニック1

私は、「高校卒業後に大学の医学部に入り、医師になる」というストレートな道を歩んできたわけではなく、大学で理工学を学んだ後、エンジニアとして一般企業に勤めていました。しかし、自らが交通事故に遭った時、助けていただいた先生たちに心を動かされたのがきっかけです。実は幼い頃から医師になりたいという思いを抱いていたこともあり、その道を志すことを決意。36歳の時に医師になりました。

小児科を選んだ理由と、ご専門を教えてください。

未来ある子どもたちの健康を守り、その後の長い人生がより豊かになるように、病気を治療することでそのお手伝いがしたい。そう思って小児科を選びました。初期研修の時は順天堂大学の小児科にいたのですが、その時の指導担当が小児神経を専門とする先生でした。その診療を間近に見て、小児神経の領域にはなかなか治療が難しい病気もありますが、懸命に治療して元気になれるよう少しでも貢献できればと思ったのです。こちらに来る前には9年間、順天堂大学医学部附属練馬病院の小児科で診療していました。そこではてんかんや神経領域の診療ももちろんしていましたが、救急や外来で、胃腸炎や風邪など一般小児科の診療にも携わっていました。小児科医である以上、お子さんのことならどのような症状や病気にも対応できるようになりたいと考え、研鑽を積んできたつもりです。

どのような経緯でこのクリニックを継承されたのですか?

吉田登院長 浅村こどもクリニック2

順天堂大学医学部附属練馬病院は、ここ石神井公園駅の隣の練馬高野台駅の近くにあります。同じ練馬区ということもあり、当院の前院長である浅村信二先生から、よく患者さんをご紹介いただいていたのです。練馬病院は大学病院ですが、地域のお子さんの紹介も多い、地域に根差した病院です。ただ、そうはいってもやはり専門的な医療が中心となるので、もう少し地域に密着した形で、かかりつけ医としてお子さんやご家族に寄り添った医療に取り組みたい。地域でてんかんや神経発達症などの診療にも取り組みたい。そう考えていた時に、浅村先生が後任をお探しと聞き、ご縁をいただいて当院の院長職をお受けすることになりました。

スタッフとの連携で家族に丁寧に寄り添う医療を

院長としてクリニックを引き継ぐにあたり重視したことはありますか?

吉田登院長 浅村こどもクリニック3

クリニックを引き継がせていただくにあたり、一番大事に考えたのは、院長が変わったからといって急に診療体制や方針を変えて患者さんにご負担をかけないようにする、ということでした。そのため、診療時間や予約制などの診療体制は基本的にはそのままにし、予約のシステムのみ、より患者さんにとって利便性の高いものに変更しました。もう一つ変更したのは、院内でできる迅速検査を増やしたことです。なるべく院外の機関や他の病院にお願いせずに院内で検査を完結し、迅速に診断できる体制にしたいと考えています。

スタッフも前院から引き継がれたのですね。

はい。看護師や事務職のスタッフは全員、継続して勤務してもらっています。クリニックを引き継ぐにあたり、診療体制を変えて負担をかけたくないと思ったのはスタッフに対しても同じです。スタッフが働きやすい環境をそのまま継続することを大切にしました。当院のスタッフは子育て経験がある人も多く、患者さんやご家族への対応がとても丁寧です。それは電話対応や受付対応でも変わらず、全員がクリニックには欠かせない存在です。私たちは患者さんのお役に立つことが仕事で、職種が違ってもその思いは一つだと思いますので、これからも患者さんとご家族のより良い生活のために、力を合わせてお手伝いしていきたいですね。  

現在は、どのような患者さんが多く来院していますか?

吉田登院長 浅村こどもクリニック4

この地域は、マンションができるなどして若いファミリーも多く住んでいますし、もともと住宅街で昔から長く住んでいる方も多いですが、それが二極化しているわけではなくうまく融合しているというか、バランスが取れている町だな、と感じます。両親が共働きで祖父母がお孫さんを連れて受診されるなど、3世代のご家庭も少なからず拝見しますね。クリニックは地域で25年にわたってお子さんたちを見守り続けてきたこともあり、院長交代後も引き続き通ってくださっている方も多く、ありがたいと思っています。今は、風邪や胃腸炎など一般小児科の診療の方が90%以上ですが、クリニックのホームページを見ていただき、てんかんや神経発達症などのご相談も少しずつ増えています。

小児科全般に、強みとする専門領域の診療をプラス

診療において大切にしていることはありますか?

吉田登院長 浅村こどもクリニック5

お子さんも、一人の人間として尊重することが大事だと思っています。まだ会話ができない赤ちゃんであっても、黙っていきなり診察して良いとは思わないのです。お子さんにも親御さんにも、必ず「ではこれから〇〇しますね」とお声がけしてから体に触れ、診察するようにしています。親御さんは、大事なお子さんの体調が悪いことで、自分のこと以上に心配が大きく膨らんでしまうことも、まれではありません。その気持ちをできるだけ伺って、すべてを解決することは難しくても、少しでも不安が軽快するように最大限のお手伝いができればと思っています。ただ薬を出せば良いということではなく、お子さんご本人と十分にお話しすることで、薬がなくても症状や悩みが改善につながればと思っていますので、できるだけご本人の力を信頼して治療できることも心がけています。

ご専門のてんかんや小児神経の診療について教えてください。

「てんかんではないでしょうか?」と心配して受診された場合は、症状についてよく伺って、緊急性が高いと考えられる場合を除いて、まずは一緒にお子さんの様子を少し見ます。その上で、てんかんの可能性が考えられる場合には、専門の検査が行える施設で脳波検査などを受けていただくことをご提案します。私はてんかんの専門的な診療経験がありますので、診断後は、できれば当院で治療を継続できればと考えています。また、学校生活などを含めて「落ち着きがない」というご相談を受けることも多く、注意欠如多動症(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障害についても、十分にお子さんの様子を見つつ初期治療につなげていきます。こちらも、より専門的な検査や治療が必要と考えられる場合には、信頼できる専門の医療機関をご紹介しています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

吉田登院長 浅村こどもクリニック6

まずは地域に根差した小児科として、お熱が出た、おなかが痛いなど、お子さんの症状や病気に幅広く対応し、お子さんのことならどんなに小さなことでも、安心してご相談いただけるクリニックでありたいと考えています。その上で、私自身の強みでもある小児神経やてんかんの診療についても力を注いでいきたいですね。専門病院の神経や発達の外来では非常に多くの患者さんを診ているので、予約をして受診するまでに時間がかかったり、診療の待ち時間が長くなったりと、ご負担が大きい通院となることもあるかもしれません。ご心配なことがあれば、ぜひ一度、当院にご相談いただければと思います。

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