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吉見 知久 院長の独自取材記事

吉見整形外科

(練馬区/大泉学園駅)

最終更新日:2025/05/14

吉見知久院長 吉見整形外科 main

西武池袋線・大泉学園駅から徒歩10分。住宅街に位置する吉見整形外科は、世代を問わず頼られる、地域の整形外科だ。院長の吉見知久先生は、フリースタイルスキーチームを診てきた経験を持っているため、スポーツ整形への深い見識や迅速な判断力を地域医療にも生かしている。「まず診せてください」という言葉どおり、一人ひとりに寄り添いながら、丁寧に診療を進めていくスタイルが特徴だ。院内はアートに囲まれた落ち着いた空間で、複数のリハビリテーション機器もそろえている。それらを組み合わせ、適切なリハビリテーションの提案も行う。変形性膝関節症と肩関節周囲炎の治療においては、痛みに配慮したヒアルロン酸注射を得意としている。吉見院長に、診療に込めた思いを聞いた。

(取材日2025年4月9日)

症状の背景にある原因まで、一緒に見つけていく診療を

現在、どのような症状やお悩みで来院される方が多いですか?

吉見知久院長 吉見整形外科1

来院される方で多いのは、膝や腰、首、肩などの関節の痛みです。中でも変形性膝関節症や肩関節周囲炎でお困りの方が多く、ヒアルロン酸注射を希望されるケースが目立ちます。注射をする際は、患者さんが続けて治療を受けられるように、なるべく痛みを感じにくいように考慮しています。遠方からお越しになる方もいらっしゃいますね。当院としては「どこか痛いところや調子の悪いところがあれば、まず来てみてくださいね」とお伝えするようにしています。ご自身でも気づいていない不調の原因が見つかることもありますし、診察の中で問題点を一緒に見つけていく診療スタイルです。年齢層については、お子さんからご高齢の方まで、非常に幅広いですね。

部活やスポーツでの子どものケガ、どう診ていますか?

子どものスポーツ外傷では、まず適切な診断が何より大切です。骨折や脱臼、捻挫はもちろん、擦り傷や切り傷といった軽いケガ、また、成長期に特有な疾患にも対応しています。例えば指の骨折であれば、小さなギプスを使い、生活や競技に支障が出ないよう工夫します。スポーツをするお子さんは「早く復帰したい」という思いが強いでしょうが、無理をすれば将来的な支障につながると判断したときには、「ちゃんと治してから復帰しましょう」と声をかけることもあり得ます。正しく治療して、楽しく長く競技を続けられる体づくりが大切ではないでしょうか。スポーツに関わる現場での経験から、早く競技に復帰したいという思いには強く共感しています。その気持ちを尊重しながら、再発を防ぐ形での復帰をめざして一緒に取り組んでいきたいですね。

リハビリテーションの体制や取り組みで工夫されている点は?

吉見知久院長 吉見整形外科2

当院では、リハビリテーション機器を使用して治療にあたっています。例えば、筋肉のこわばりをやわらげるためのマイクロ波、首や腰に使えるけん引装置、超音波と温浴を併用した水中療法など、症状に合わせて使い分けます。水中療法は、血流改善やマッサージ効果が期待できます。リハビリテーションは、「無理なく続けられること」が大事ですよね。ご高齢の方には、筋力や関節の動きを保つことを目標に、「来られる範囲で」「できる範囲で」続けてもらえるようにお話しします。診察の際には「今のリハビリテーションはどうですか?」と声をかけたり、様子を見たりしながら、患者さんと一緒にリハビリテーションを組み立てていくイメージです。

痛みにも気持ちにも寄り添う、信頼の診療をめざして

診療において、特に大切にされている考え方や姿勢を教えてください。

吉見知久院長 吉見整形外科3

私が診療で常に大切にしているのは、「患者さんを中心に考える」という姿勢です。いわゆるペイシェントファーストという言葉がありますが、それは単なる理想論ではなく、日々の診療の中で忘れてはいけない考え方だと思っています。例えば、子どもが来たときには、その子の目線に合わせて話すようにしています。昔、幼児の体操教室のリーダーをしていた経験から、子どもの反応にはかなり敏感です。最初は泣いていたお子さんが、にこにこ笑顔になってくれたら本当にうれしいですね。大人の方に対しても、診察や処置中に世間話をしたり、冗談を交えたりしながら、できるだけリラックスして過ごしていただけるよう意識しています。

注射時の不安を和らげるために工夫をされているそうですね。

注射は、少しでも痛みがないようにと日々工夫しています。例えば膝への注射であれば、まずは手で患部を丁寧に触れて状態を把握し、針を入れるべき位置をその場で判断します。針を入れる角度やスピード、薬剤を注入する圧力も、患者さんの表情や反応を見ながら微調整するようにしています。薬剤の入り具合についても、ピストンから指先に伝わるわずかな感覚で確かめます。もし、違和感がありそうだなと感じたときは、無理に続けず、一度声をかけて確認しながら進めます。注射はどうしても緊張される方が多い処置の一つですが、こうした小さなやりとりが、患者さんの安心感につながるのではないかと考えています。気持ちへの配慮も欠かさないよう、これからも丁寧に取り組んでいきたいですね。

患者さんとの信頼関係を築く上で意識していることはありますか?

吉見知久院長 吉見整形外科4

診察や処置の際には、不安をできるだけ減らせるよう、丁寧な説明を心がけています。エックス線撮影画像を一緒に確認しながら状態をお伝えしたり、必要に応じて骨の模型などを使ったりして、視覚的にわかりやすく説明するようにしています。また、処置のときは患者さんの表情や反応をよく見るようにしているんです。例えば、少し痛いかもしれないと感じた場合には、正直に「今のは少し痛かったかもしれませんね」と声をかけるようにしています。そのほうが患者さんも正直に感想をおっしゃってくださると思うからです。もし痛みを感じられた場合には、素直に「すみません」とお伝えするのも忘れません。本音を言っていただける関係性が、何より信頼につながっていると感じていますから。どんな小さなことでも気軽に話していただけるような診療を、これからも変わらず続けていきます。

技術と感性が調和する、安心して通える整形外科

先生が整形外科医をめざされた経緯を教えてください。

吉見知久院長 吉見整形外科5

もともとは法学部に進学し、司法試験をめざしていましたが、人と直接関わる仕事がしたいという思いから、医学の道へ進み直しました。スポーツが好きだったこともあり整形外科を選び、医学部進学後も、「スポーツ障害に詳しい医師になりたい」という思いを持ち続けていました。ある時、フリースタイルスキーチームの活動に関わる機会があり、最初はアシスタントとしてのスタートでしたが、ケガへの判断力や現場での対応を評価され、次第に信頼を得ることができ、その後、正式にチームドクターとして関わるようになりました。現場での応急処置や専門病院への救急搬送などは一瞬の判断が求められます。今の診療にもその経験が生きています。

院内の雰囲気づくりや待合室への工夫などあれば教えてください。

治療を受ける時間だけでなく、その前後も穏やかに過ごしていただけるよう、空間づくりにも気を配っています。絵が好きで、院内にはフランスの画家の作品を飾っているのですが、まだ日本であまり知られていなかった頃から惹かれて集めてきたもので、実は、展覧会に貸し出すこともあるんですよ。絵を見て少しでも気持ちが和らぐ時間になればうれしいですね。また、院内には待ち時間に読める書籍も置いています。予約制ではないため混雑することもありますが、その間もなるべくリラックスして過ごしていただけるように工夫しています。私自身が患者さんに丁寧に接する姿勢を大切にしていますが、その姿を見てスタッフも自然と同じように接してくれているのを感じると、やはりうれしいですね。

痛みや不調を感じる読者へ日常で意識してほしいことやメッセージをお願いします。

吉見知久院長 吉見整形外科6

「これくらいなら大丈夫だろう」とつい我慢してしまう方も多いのですが、不調や痛みを感じたときは、なるべく早めに相談していただくのが一番です。様子を見てから来院すると、その分だけ治りが遅くなってしまいます。早く診れば、それだけ回復もしやすく、治療の選択肢も広がります。「整形外科にかかるほどのことではない」と思われた場合でも、「ちょっと診てもらおう」くらいの気軽な気持ちで来てください。日常生活の中では、できる範囲でいいので、軽いストレッチや筋力を維持する運動を意識して取り入れてほしいですね。私も朝はストレッチを、診察の合間には体幹トレーニングをしています。筋肉や関節の状態を良好に保つことは、将来の健康にもつながりますよ。

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