吉積 宏祐 院長の独自取材記事
ジェイシティー歯科吉積
(練馬区/光が丘駅)
最終更新日:2025/06/04

練馬区北部・光が丘の閑静な住宅街に位置する複合商業ビル「J.CITY」。その一角にある「ジェイシティー歯科吉積」は、地域の住民からビル内に勤めるオフィスワーカーまで、多くの患者に親しまれている歯科医院である。院長の吉積宏祐先生は、穏やかな笑顔と話しやすい雰囲気を大切にしながら診療に取り組み、患者から信頼を集めている。虫歯や歯周病の予防に力を入れ、患者との対話を大切にする診療スタイルは、まさに「通い続けたくなる歯科医院」。今回はそんな吉積院長に、普段の診療で心がけていることや、患者との関わり方、そして地域の歯科医院としての思いについて、じっくり話を聞いた。
(取材日2025年5月7日)
地域に根差し、地域とともに歩み続ける
歯科医師をめざされた理由と、クリニックを開業した経緯をお聞かせください。

私が歯科医師をめざしたのは、家族の影響が大きかったと思います。両親は、子どもたちには医療の道に進んでほしいという想いを持っていたようで、実際に兄は医学部へ、姉は薬学部へと進みました。そんな兄姉の姿を見て育ったこともあり、私も自然に医療に関わる仕事に興味を持つようになりました。ただ、兄弟とは異なる分野に進みたいという気持ちもあり、私は歯科の道を選んだのです。1990年に日本大学歯学部を卒業した後は、千代田区の岩本町ビル歯科に勤務し、幅広く歯科診療を学びました。経験豊富な先生方のもとで学べたことは、今の基礎になっています。そして1994年にこの地で開業しました。成増にはもともと住んでいたこともあり、この地域には親しみがありました。J.CITYは複合商業ビルですが、開設当初から院内の設計にも関わらせていただきました。J.CITYの開業と同時に、歯科医院もスタートした形です。
クリニックの特徴について教えてください。
当院では、専門分野に特化するのではなく、むしろ幅広い診療に対応できる「町の歯医者さん」としての役割を大切にしています。虫歯や歯周病はもちろん、義歯や噛み合わせ、審美的なご相談まで、患者さんのニーズに応じた治療を心がけています。特に重視しているのが「診断」です。例えば、「冷たいものがしみる」と来院された場合でも、原因は虫歯だけとは限りません。知覚過敏などいくつかの可能性があります。まずはエックス線撮影や模型作製などを行い、しっかりと診断した上で適切な治療方法を提案しています。もちろん、急を要する症状がある場合は、迅速に対応します。少しでも不明な点があれば、検査を重ねて少しでも診断の精度を上げるように心がけていますね。
どのような患者さんが多く受診されますか?

開業当初は、このビルにお勤めの方々が多く通ってくださいました。仕事帰りに立ち寄っていただく方が中心でしたね。それが徐々に広がり、今では周辺の住宅街にお住まいの方の来院も増えています。特に40代から60代の中高年層の患者さんが多く、長く通ってくださる方もいらっしゃいます。中には、開業した頃から30年近くお付き合いのある患者さんもおられます。こうして地域に根差し、世代を超えて信頼していただけることは、歯科医師として本当にありがたいことです。毎日、誰かが「先生、お願いします」と来てくださる。その一つ一つのご縁を大切にしながら、これからも地域とともに歩み続けていきたいと思っています。
予防に力を入れた歯科医療の実践
予防歯科に力を入れていますね。

当院では予防にとても力を入れています。今は「虫歯ができてから治療する」よりも、「虫歯をつくらない」ことが主流になってきています。痛みや不快感のある治療を避けるためにも、日々の予防が何より大切です。中でも一番大事なのは、やはりご自宅でのセルフケアです。どんなにクリニックでケアをしても、毎日の歯磨きが不十分では意味がありません。当院では歯ブラシや歯間ブラシなどの使い方まで、しっかりと指導しています。歯ブラシは実際に差し上げて、鏡を見ながらご自身で磨いていただきます。その際には、磨けていない所を確認するために染め出し液を使います。これは昔からある方法ですが、視覚的に確認するのに非常に有用です。手が空いていれば、私自身が直接指導にあたることもあります。毎日の積み重ねが大切だからこそ、丁寧な予防指導を続けています。
定期検診の患者さんが一番多いと伺いました。
はい、今では定期検診で通われる患者さんが一番多くなっています。私としては、自分が行った治療ができるだけ長持ちしてほしいと願っています。そのためには、何よりも定期的なメンテナンスが欠かせません。どんなに丁寧に治療しても、その後のケアが不十分では長く保つことはできません。当院では、最低でも半年に1回の定期検診をお勧めしています。お口の状態に応じて、1ヵ月から半年の間隔で案内しています。検診では、30分ほどかけて丁寧なクリーニングを行い、歯茎の状態もチェックします。治療した歯が健康な状態で長く機能していたら、本当にうれしく思います。ご自身の歯を守るためにも、ぜひ定期検診を習慣にしていただきたいですね。
患者さんと接する時に大切にしていることがあれば教えてください。

患者さんと接する時に大切にしていることは、できる限り立場の差をなくすことです。歯科医師だからといって上から話すようなことはせず、できるだけフラットな関係を心がけています。また、大きな治療を検討する際には、その場で決めることをお勧めしていません。その日の診察では治療の選択肢やメリット・デメリットを丁寧にお話しし、いったんご自宅でゆっくり考えていただくようお伝えしています。こちらも責任を持って、良いと思う方法を提示しますが、最終的には患者さんご自身が納得して選んでいただくことが大切だと考えています。そうして一緒に考え、納得して主体的に進める治療こそが、本当に満足いただける医療につながると考えています。
気軽に通える歯科クリニックへ
先生ご自身の強みは何だとお考えですか?

私の強みは、まず「話しやすい」と感じていただけることです。ありがたいことに、長く通ってくださる方が多いのも、そういった雰囲気のおかげかもしれません。そしてもう一つは「朝が強いこと」です。毎朝早くからクリニックに来て準備しています。当院は朝8時頃からお電話がつながりますので、診療開始前の8時頃から10時の時間帯にご予約が取れるのが特徴です。「急に歯が痛くなった」「今日時間が空いたから診てもらいたい」といったご要望に、柔軟に対応できるのが大きな強みだと思います。他のクリニックではなかなか難しい飛び込みの受診にもお応えできる体制を整えています。患者さんの「今日、診てほしい」に応えること。それが私のこだわりです。
日々の診療の中で「やっていて良かった」と感じるのはどんな時ですか?
患者さんが「ありがとう」と笑顔で帰っていかれる姿を見ると、この仕事を選んで本当に良かったと心から感じます。治療費をいただきながら、感謝の言葉までいただける仕事は、そう多くありません。当院に来てくださった方に喜んでもらえることが、私にとって一番のやりがいです。また、通い続けてくださる顔なじみの方が増えていくことも、日々の励みになっています。信頼して通ってくださる患者さんの存在が、私の原動力です。
最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

歯の健康を守るためには、痛くなってからではなく、悪くなる前の「予防」が何より大切です。健康診断は毎年受けるのに、歯科には痛くなってからしか行かない。そういう方がまだまだ多いのが現実です。しかし、口の中も体の一部です。早期発見・早期治療が、将来のトラブルを大きく減らします。できれば半年に1度、定期検診をお勧めします。当院は、どんな方でも気軽に通えるクリニックをめざしています。口腔内の状態がひどく悪化していても、遠慮せずご相談ください。小さな違和感でも構いません。気になることがあれば、ぜひ一度ご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/22万円~、インプラント治療/33万円~