患者は家族や親戚だと考えて
痛みや負担の少ない治療をめざす
かわべ歯科医院
(練馬区/大泉学園駅)
最終更新日:2021/10/12
- 保険診療
主訴にきちんと耳を傾け、治療法についてしっかりとした説明を行ってくれることは、患者にとっての安心につながるだろう。約30年にわたって地域住民に貢献し続けている「かわべ歯科医院」の河部幸男院長は、患者のそうした気持ちに寄り添う歯科医師だ。治療計画から治療の種類、それぞれのメリットデメリットまで時間をかけて丁寧に説明するだけでなく、患者には見えない工夫で治療の痛みや負担を軽減することをモットーにしている。そんな河部院長の患者を第一に考えた治療に対する思いについて詳しく聞いた。
(取材日2020年7月15日)
目次
患者にとっての「理想の治療」を実現するために経験・知識・技術をフルに生かす
- Q治療に対する基本的なお考えを教えてください。
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A
開業前から変わらぬスタンスは、来院された患者さんが「もしも自分の家族や身内だったら」と考えて親身に向き合い、丁寧な治療を行うということです。また歯科医師になった頃は「完璧な治療」をめざしていましたが、長年の経験から患者さんによって求めるものが違うということがわかってきました。ですから現在は、患者さんの希望する「理想の治療」に近づけるように努めています。
- Q初診はどのような流れで進めるのですか?
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A
まずは問診票に主訴について記入していただき、次に診療台で患者さんのお口の中をチェックします。肉眼でわからないところはエックス線撮影を行い、患者さんと一緒に結果を見ながら主訴についての現状をしっかり説明することも重要です。その後はなぜその治療が必要なのかということを患者さんが理解し、納得してくださるまで全体的な治療計画を含めて時間の許す限りお話しするように努めています。
- Q実際の治療の流れを教えてください。
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A
まずはその日にどんな治療をするのか、患者さんに説明をしてから実際の治療に入ります。内容は主訴によって異なりますが、例えば痛みがある場合は麻酔と迅速な処置によって鎮静を図り、虫歯の場合は手鏡で部位をチェックしながら削る箇所について再度説明をした上で治療を行います。また方針としてはなるべく歯を温存する治療を心がけていますが、中には抜歯したほうがよいと考えられる場合もあるため、メリットとデメリットをきちんとお伝えした上で患者さんの判断を取り入れることが多いですね。
- Q診療に対する先生ならではの工夫があれば教えてください。
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A
患者さんが痛みを感じないように、健康な歯を保つために傷つけないような工夫をしています。例えば麻酔の注射針は年々細くなっています。細いものは痛点にかかる範囲が狭いので、新しいものを導入するようにしています。また補綴治療の際はかぶせ物をしっかり装着する一方、土台は再治療に備えて外しやすいようにしているんです。時間はかかりますが、そのほうが歯にかかる負担が少ないんですよ。虫歯治療では取り残しがないよう、検知薬を繰り返し使用します。さらに予防歯科では早い時期からシーラントを使用しており、磨き残しの多い患者さんにはフロスや歯間ブラシの使用法を教えるなど磨き残しを少なくするための指導にも尽力しています。