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山本 高裕 院長の独自取材記事

あおよこ整形外科クリニック

(品川区/青物横丁駅)

最終更新日:2026/04/09

山本高裕院長 あおよこ整形外科クリニック main

高齢の女性の罹患率が高いとされる骨粗しょう症。「あおよこ整形外科クリニック」の山本高裕院長は、骨粗しょう症の予防や早期の治療をはじめ、骨折や関節痛などの治療に取り組んできた。若い世代にも骨粗しょう症のリスクの認知が広がっている現在、山本院長は定期的な通院の重要性を強調する。「検診を受けて不安があれば、早めに治療を始めることが大事ですね」と話し、長期的な視点での健康的な生活をめざすことを重視。高齢の患者に対しても、家族と連携しながら少しでも前向きに治療に向き合えるよう工夫をしている。同院の開業前から整形外科に携わり、現在まで多くの症状を診てきた山本院長。穏やかな口調が印象的な山本院長に、地域医療における整形外科としての取り組みについて聞いた。

(取材日2026年3月12日)

地域に根差した診療で、生活の質の改善をめざす

クリニックの特徴についてお聞かせください。

山本高裕院長 あおよこ整形外科クリニック1

2012年に開業して以来、高齢の方から若い方、お子さん連れの方まで、幅広い層の患者さんの治療に取り組んできました。青物横丁駅からも近く、平坦な道のりのため、足腰に痛みがある方でも通いやすい立地というのが、ここに開業した理由の一つです。以前も整形外科に勤めていましたが、変性疾患の患者さんと多く出会う中で、関節痛や骨粗しょう症などの予防と早期治療を軸とした地域医療を提供したいと考え、開業を決めました。十数年たった現在、患者さんの数なども踏まえて「できる範囲で最大限の治療を、最小限の設備で、最大の結果を」めざすというスタンスで、医院づくりを行っています。

患者さんを取り巻く現状はどのように変化しているのでしょうか?

超高齢社会の中で、以前のようにスタスタと歩いて通院できる方は少なくなってきているのが現状です。骨折なら治癒をめざすというゴールがありますが、骨粗しょう症などは治療に時間がかかり、その間にフェードアウトしてしまうこともあります。認知症の影響で薬の管理が難しくなったり、他の病気の治療を優先して通院が止まってしまったりと、さまざまな理由があります。こうした状況を変えるためにも、患者さんのご家族との連携などを通じ、少しでも通院の負担を軽減できるよう努めています。例えば、薬の飲み忘れが多い方には月1回の注射への切り替えをご提案したり、家の中でできるラジオ体操や足踏み運動をお勧めしたりすることで、生活の質の向上につながるよう、柔軟にサポートしています。

患者さんに合わせた治療を重視されているんですね。

山本高裕院長 あおよこ整形外科クリニック2

患者さんご本人だけでなく、支えるご家族の環境もそれぞれ異なります。例えばお子さんが患者さんを支えている場合や、高齢のきょうだいで支え合っている場合など、それぞれの家庭環境に合わせた対話を大切にしています。無理な目標を立てるのではなく、車いすやシルバーカーなどの補助具を活用する提案をし、ご家族と一緒に今できる最善のことを探していくようにしています。お互いの状況を尊重しながら、皆さんが無理なく、納得して治療を続けていけるようなコミュニケーションを常に心がけていますね。また、漫然と治療を受けるのではなく、具体的な目標を共有することで、ご自身の体のポジティブな変化を実感しながら治療に取り組めるよう工夫しています。

骨粗しょう症の予防・早期発見や骨折の治療に注力

骨粗しょう症の患者さんには、どのように対応していますか?

山本高裕院長 あおよこ整形外科クリニック3

骨粗しょう症は自覚症状が出にくいため、まずはご自身の状態を知ることが大切です。当院ではMD法という、骨密度を測る検査を行う機器を導入し、骨密度を数値化しています。骨が作られないタイプか、壊されるスピードが速いタイプかを採血で見極め、一人ひとりに適した治療法を提案します。品川区でも健康診断に骨粗しょう症検診が組み込まれるようになり、40歳から5歳刻みで受けられるようになります。これを機に、予防意識を持ってほしいですね。更年期の女性など、将来のリスクがある方への早期対応も可能となりますし、治療により骨密度を上げることがめざせます。「自分は大丈夫」と過信せず、気になることがあれば相談に来てほしいですね。

骨折や関節リウマチなどについても、詳しく教えてください。

夕方になるとお子さんのけがや骨折の相談が多くなります。骨折の治療で大切なのは、骨がくっつくことが見込めるまでの期間をしっかりと意識することです。特にお子さんの場合は3ヵ月ほどで骨がくっつくことが見込まれ、治療が終わるのも早いんですが、その間に経過観察ができないと、うまくつかない場合があります。その場合は手術が必要となることもあるため、治療が終わるまでは通院を意識してほしいですね。また、関節リウマチについては、開院当初から優れた薬が出ていましたが、使い方が複雑なので、副作用などの対応が難しい場合もあります。当院では必要に応じて近隣の高度医療機関と連携して治療をお願いし、ある程度治療が落ち着いてからまた診察に来ていただくといった「病診連携」を行っています。

治療までの流れも、患者さんにより異なるのでしょうか?

山本高裕院長 あおよこ整形外科クリニック4

高齢の方の場合、腎臓機能によって薬の服用が負担になることもあります。その際は注射に切り替えるなど柔軟に対応していますね。食事での改善を提案する場合も、高齢であまり食べられない場合など、それぞれのケースに合わせています。また環境が変わったことで治療に前向きになる方もいます。例えば、介護が一段落したタイミングで時間の余裕ができたり、体操教室に行き始めるなどのきっかけがあったりして、運動の習慣が身につくことがあります。もともとはできていたことが難しくなっても、運動の習慣を取り入れることで再びできるようになることが期待できますので、医師としてアシストしていきたいと思います。

安心して通えるクリニックをめざして

スタッフさんとの連携の強さも印象的でした。

山本高裕院長 あおよこ整形外科クリニック5

現在は受付3人、看護師3人、リハビリ助手6人の体制で診療を行っています。スタッフの入れ替わりが非常に少なく、経験豊富なメンバーがそろっていることが自慢です。皆熟練した力を発揮し得意な領域で連携することで、スムーズな医療を支えてくれるので助かっています。普段からコミュニケーションも活発に行われており、チーム一丸となって患者さんをお迎えしています。この雰囲気が、通院される方々の安心感につながっているのかもしれませんね。

これからどのようなクリニックにしていきたいですか?

医療を取り巻く環境が変化していく中で患者さんと向き合っていくために、当院は地域に根差した「特化型」のクリニックとして、歩み続けたいと考えています。特に骨粗しょう症の分野では、限られたスペースを最大限に活用しながら、検査の質を上げていきたいですね。新しい技術や設備も、当院でもできるというものがあれば積極的に取り入れるつもりですが、あれこれ欲張らず整形外科としてできる範囲のことに全力を注ぎ、患者さんのニーズに応えていく方針です。

最後に、先生の医療に対するスタンスをお聞かせください。

山本高裕院長 あおよこ整形外科クリニック6

医師の役割は、患者さんが「良くなりたい」と思う気持ちを支えるアシスタントであると考えています。健康を取り戻すことをめざす主体は患者さんご自身であり、私はそのためのアドバイスや補助、そして検査を通じた気づきを提供する存在でありたいです。もちろん、そのためには継続した通院が欠かせません。骨粗しょう症のようにすぐに治療できない疾患で通院を続けることは大変かと思われますが、クリニックとして呼びかけていきたいですね。患者さん一人ひとりがどのようになりたいか、どのような生活を望んでいるのか、しっかり耳を傾けながら、話していきたいと思っています。