駒村 秀朋 院長の独自取材記事
こまむら歯科クリニック
(調布市/西調布駅)
最終更新日:2024/05/23
京王線西調布駅北口を出てすぐの場所にある「こまむら歯科クリニック」。温かみが感じられる内装やディスプレー、患者のプライバシーを確保した半個室の診療室など、リラックスして診療を受けられるよう配慮されている。駒村秀朋院長が大切にしているのは、患者とのコミュニケーションだ。麻酔方法など工夫を凝らし「なるべく削らない、抜かない治療」を心がけながら、患者が通いたくなる歯科医院をめざす。院内にはデジタルエックス線装置・歯科用CT・歯科用レーザーのほか、セラミック製のかぶせ物を作製するCAD/CAMシステムを導入。感染対策にも力を入れている。穏やかな優しい口調で「患者さんの笑顔を見ることが私の喜びです」と話す駒村院長に、診療の特徴や今後の展望などについて聞いた。
(取材日2023年2月28日/更新日2024年2月16日)
70年以上にわたり、地域住民に親しまれるクリニック
長年、西調布で続く歯科医院と伺いました。
当院の歴史は、1952年に父が西調布駅前に開業したのが始まりです。私もこの地で父が診療する姿を見て育ち、歯科医師になりました。2011年に父から引き継いだ後も地域密着型のスタイルは変わらず、お子さんからご高齢の方までさまざまな年齢層の方が来院されています。子どもだった患者さんが大人になってお子さんといらしたり、親子3代で通われている方もいらっしゃるんですよ。保育士資格を持つスタッフがおりますので、親御さんが診療を受けている間はお子さんのお世話もいたします。ご家族皆さんで安心してお越しください。
アットホームで温かな雰囲気ですね。
ありがとうございます。当院には保育士資格を持つスタッフや、子育て経験のあるスタッフなどが在籍し、互いに意見を活発に交わしながら、日々患者さんと向き合っています。チームワークも非常に良く、「患者さんを大切に」という私のポリシーもしっかり理解してくれ、ベビーカーで入りづらそうな方をお手伝いしたり、緊張が和らぐよう笑顔で声をおかけしたり。きめ細かなサービスを提供することで、温かい雰囲気づくりができているのではないでしょうか。医療機関にありがちな怖い感じにしたくないという気持ちも大きく、私自身はあえて白衣は着用せず、スタッフのユニフォームはエステサロン仕様にするなど工夫を施しています。
診療時に心がけていることをお聞かせください。
コミュニケーションを大切に、人と人として患者さんと向き合っています。もし家族が同じ症状だったらどうするか。そのように考えながら、まるで自分の両親に接するかのような気持ちで診療しているんです。治療の際は「なるべく抜かない、削らない治療」をモットーにしています。これは、父の代からずっと守り続けてきた当院の治療理念のようなもの。たとえ進行した虫歯であっても残せる方法を考え、患者さんがいつまでも自分の歯で噛めるように治療計画を立てています。麻酔が必要になった場合は、表面麻酔や針の太さ、薬の入れ方にも工夫を凝らし、痛みに配慮した治療を心がけています。
設備の充実と感染対策で安心して通える環境をめざす
院内にはどのような設備を導入していますか?
デジタルエックス線装置・歯科用CT・歯科用レーザーのほか、セラミック製のかぶせ物を作製するためのCAD/CAMシステムを導入しています。通常のかぶせ物作製の場合、かぶせ物を装着するまでに約1週間かかり、患者さんにも複数回来院していただくなど時間も手間もかかってしまいます。ですがCAD/CAMシステムならばかぶせ物の設計がその場ででき、さいころ状のセラミックから最短10分程度で削り出すことが可能なので、研磨するなどの微調整を加えた後にすぐ装着することもめざせるのです。セラミックは汚れを寄せつけにくく、虫歯の再発を防ぎやすいという特徴があります。かぶせ物の隙間から虫歯になるのはよくあることですが、セラミックならそのリスクを軽減させることができるのではないでしょうか。
衛生管理なども工夫していらっしゃるのですね。
そうなんです。換気やアルコール消毒など、以前からスタンダードプリコーション(標準予防策)に沿って感染症対策に取り組んできました。この2~3年で追加したのは、アクリル板設置と雑誌の撤去くらいです。また、当院では診療時に次亜塩素酸水を使用しています。院内の空気清浄用に加湿器からも噴霧しているほか、待合室のウォーターサーバーには水素水を採用しているんですよ。私自身が良いと思ったものは多くの人とシェアしたいと思い、これらを導入しています。当院がめざしているのは「通いたくなる歯医者さん」。感染症対策や衛生管理に加え、院内は車いすやベビーカーにも対応したバリアフリー設計で、誰もが安心して通える環境を整えています。
予防歯科にも力を入れているのだとか。
歯科衛生士が中心となり、一人ひとりの患者さんに合わせたメンテナンスを行っています。歯の健康や治療について説明する「クリニック通信」を発行したり、折にふれて歯の健康を保つことの大切さをお話しするようにしているせいか、定期的にメンテナンスに通われる方が増えてきましたね。歯科衛生士はあえて担当制にせず、治療・メンテナンスを通じて、スタッフ全員で患者さんの情報を共有できるようにしています。小児の予防歯科も大切です。お子さんが「歯医者さん嫌い」にならないよう、まずはチェアに座ってもらったり、楽しく器具の説明をしたりといった工夫を取り入れています。将来的な虫歯リスクを下げるためにも、小さな頃から歯科医院に慣れ親しんでほしいですね。
患者の笑顔を守るため、スタッフ一丸となって前に進む
患者さん第一の姿勢が伝わってきます。
ありがとうございます。患者さんに、「ここに来て良かった」と思ってもらえることが大切だと思っています。当院は予約制が基本ですが「銀歯が外れて困った」「歯が痛くてたまらない」など、急な症状でお困りの患者さんにも臨機応変に対応しています。困っている患者さんを放っておけないですからね。お待たせすることになってしまった患者さんにはその都度その理由をきちんと説明し、ご理解いただくようにしています。幸いにも協力的な患者さんが多く、とてもありがたく思っています。
先生ご自身も、ブラッシュアップを欠かさないのですね。
そうですね。当たり前のことですが、歯科医師に必要不可欠なのは診断力だと思っています。これまで積み上げてきた知識や経験を踏まえながら、日々進化する歯科医療を積極的に学んでいます。歯科への興味は尽きないものです。歯科衛生士チームも、定期的に勉強会を行い知識を深めていますよ。そうして得た知識を「良い治療」として患者さんに提供すべく、スタッフ一丸となって前に進んでいきたいですね。
最後に、今後の展望についてお聞かせください。
患者さんに笑顔になってもらいたい。そのために何をするかを常に考えながら、診療に取り組んでいきたいと思っています。ホテルのように、患者さんが困っていることや知りたいことについてスムーズに対応し、わかりやすく教えて差し上げる、そんな存在であり続けたいですね。家族のような和気あいあいとした雰囲気をこれからもずっと保ち続け、これからも患者さんにとって「いつまでも通い続けたくなる歯医者さん」でありたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはCAD/CAMシステムによるかぶせ物治療:3万円~(セラミックの場合)
※治療費については症状によって異なる場合もございます。詳細は当院までお問い合わせくださいませ。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。