医療法人社団欣助会 吉祥寺病院

塚本 一院長

99999

60年以上前から続く精神科の専門病院「吉祥寺病院」を受け継いだ塚本一院長は、「医局の強化」「ソフトの強化」「ハードの強化」を掲げて病院の改革を進め、常勤の医師を6人から15人に増やすなど医療の質の向上を図ってきた。さらに日本医療機能評価機構の病院機能評価を受けることで、病院の医療全般、運営面までをレベルアップさせ、ハードの強化としては2004年に新病棟を開設。現在は整備された院内環境と明るく開放的な雰囲気の中で、落ち着いて診療を受けることができる。またこの改革の中で塚本院長は統合失調症を同院の専門領域と定め、2010年に認定を受けた精神科急性期治療病棟で救急患者を受け入れ、一般病床や外来でも治療やリハビリに取り組むなど、同病に関して幅広く診療を行っている。加えて患者の社会復帰にも力を入れ、入院中から退院後の暮らしを見据えたリハビリテーションにも積極的で、退院後もデイケア・ナイトケア、訪問看護などを用意して患者や家族のサポートを継続。「統合失調症の患者さんとご家族、健常の方が一緒に暮らせる地域社会づくりが目標」と語る塚本院長に、同院の特色について聞いた。
(取材日2016年12月2日)

統合失調症の患者が地域で暮らせるよう支援

―こちらは開院当初から精神科の専門病院と聞きましたが?

当院は1954年に76床を持つ精神科の病院として私の父が創設し、現在は統合失調症を専門領域として345床にまで発展しています。当初から患者さんの社会復帰を前提に診療を行い、1964年にはご自宅でも自分らしい生活が送れるよう作業療法を開始しました。その翌年には患者家族会「やすらぎ会」を結成し、患者さんのご家族同士が情報共有できる場を提供しています。患者さんの社会復帰にご家族の協力は欠かせませんから、このほかに「家族教室」を開いて病気や治療薬、利用できる社会資源など基本的な知識を医師や薬剤師、精神保健福祉士(PSW)からご紹介し、また「ファミリーサポートセミナー」では患者さんへの適切な接し方、さまざまな問題への対処法などを学ぶ機会を設けています。ご家族が悩まれたり、ご自分を責めたりされないよう、統合失調症は誰にでも起こり得る「慢性の脳の病気」であり、治療も可能だと知っていただきたいと思います。

―では統合失調症とはどのような病気なのでしょうか?

統合失調症はうつ病などと並ぶ、代表的な精神疾患といえます。脳の神経ネットワークにトラブルが生じる「脳の機能障害」で、10代後半から30代くらいまでの方に多く見られ、遺伝的要因や環境的な要因、脳内の神経伝達物質などさまざまな要因が複雑に絡み合って発病すると考えられています。症状としては、幻聴、妄想などの陽性症状、やる気がなくなったり自分の考えがまとまらなくなったりする陰性症状、外から入ってきた情報や物事を認識する認知機能が低下する認知機能障害などが挙げられます。このため現実を正確に判断する能力が低下したり、感情や意欲のコントロールができなくなったりして、適切な対人関係を保てずに外からの刺激に正確に対応できないなど社会生活が困難になるケースもあります。しかし私が院長に就任した20年近く前から、医療従事者の間では「治る病気」との認識が一般的でしたし、その治療法も日々進化しています。

記事更新日:2017/02/02

標榜の診療科目を同じ行政区・駅で探す



Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
Access
使い分けよう!「総合病院」と「クリニック」
Promotion landing
クチコミ&アンケート回答で毎月5名様に1,000円分のQuoカードプレゼント!!
外出先でもドクターズ・ファイル
Qr doctor

ドクターズ・ファイルの情報をスマートフォン・携帯からチェック!スマートフォン版では、GPS位置情報を利用した最寄りの病院探しができます。

書籍「頼れるドクター」のご案内

ドクターズ・ファイル特別編集ムック「頼れるドクター」を一覧で紹介します。 →全ラインアップを見る

Dento a1
Toshima a1
Taito a1
関連コンテンツ
採用情報『ドクターズ・ファイル』では編集部スタッフを募集しております。 詳細