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吉岡 武史 院長の独自取材記事

よしおかデンタルオフィス

(武蔵野市/三鷹駅)

最終更新日:2020/01/29

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JR三鷹駅から徒歩2分。駅からほど近い桜並木沿いに「よしおかデンタルオフィス」はある。「春になると、院内から見える桜がとても美しいんですよ」と穏やかな笑顔で話してくれたのは、院長の吉岡武史先生。歯を全身骨格の一部と捉え、身体の歪みを見ながら口腔内のバランスを整えていく咬み合わせ治療を提唱し、多くの患者を不調から救ってきた。さまざまな原因で引き起こされる症状を、身体に負担の少ないチェックを経て一つ一つ取り除くことをめざす。「特別なことはしていない」と話す吉岡先生だが、歯科治療の原理原則にもとづいた緻密な治療と先生の誠実な人柄を信頼する患者も多い。相手が納得する説明を常日頃から心がける吉岡先生。治療前後の検査を欠かさないなど、日頃大切にしている想いを聞いた。
(取材日2015年9月3日)

歯は全身骨格の一部。初診はバランスチェックから

広々とした院内ですが、開業時にこだわられた点などあれば教えてください。

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当院の咬み合わせ治療では、最初に全身の状態を確認してから、全体のバランスを考慮した咬み合わせの再構成を考えていきます。患者さんに立っていただいた状態で事前検査をしたり、治療前後の変化を比較できるよう写真を撮ったりするため、ユニット以外のスペースにも余裕を持たせました。また、作業効率を考えて、ワーキングスペースの高さはすべて1mに統一しています。高すぎず低すぎず、女性スタッフにも使いやすいようですね。入れるものに合わせて引き出しの大きさを変え、必要なものは一度に取り出せるようセットにして収納しているのですが、これもスタッフが楽に動けるようにと考えてのことです。

治療の前に、全身のチェックをなさるのですね。

初診の場合、約1時間程度かけてカウンセンリングを行っています。患者さんによってやり方は異なりますが、全身のバランスに歪みがないかをチェックするところからスタートするのは同じです。診察室に入ってくるときの歩き方や椅子に座ったときの様子を見て、ある程度のことがわかる場合もありますね。片手に鞄を持っていれば体の片側に重心が偏っている可能性がありますし、背もたれに背をつけず前のめりに座っている場合には、体のどこかによけいな緊張がかかっていることが考えられます。何か特別なことをしているのではなく、患者さんを観察し、しっかりと対話をして、科学的なデータにもとづいた治療の選択肢を提示するようにしています。

具体的には、どのようなチェックをなさるのですか。

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立った状態で行う足圧バランス測定、咬合力測定、筋電計による咀嚼筋の計測など、患者さんそれぞれの状態に合わせて必要と思われる測定を行います。足圧バランス測定は、足裏のどの部分に重心がかかっているかを診るものですが、左右どちらかの足、もしくは部分的に体重がかかってしまっている方が少なくありません。このズレを正し、均等に重心がかかる状態が理想です。さらに、咬み合わせが悪いと咬合力が低下し、咀嚼筋にも影響が出ます。こうしたデータを一つ一つお見せしながら、これを意識しつつ可能な治療の選択肢とそのメリット・デメリットを詳しくお伝えしていくのが初診のカウンセリングですね。もちろんその場ですぐに治療は開始せず、画像やデータをお渡しして十分に検討していただき、「やっぱりお願いします」と言ってくださると、信頼して任されたわけですからよりしっかりと行わなければならないと身が引き締まります。

さまざまな理由でセカンドオピニオンを希望する患者も

咬み合わせのズレが、全身症状を誘発する可能性があるのですね。

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以前、他院で左上に白い歯を入れてからうまく咬めなくなり、目をつぶるとふらついて倒れてしまうという男性がいらしたことがありました。インターネットで当院を探していらしたのですが、足圧を測定して正面から写真を撮ってみると、明らかに体に歪みが生じていたんですよ。口腔内を確認すると、入れた歯の高さが合っておらず、別の歯に必要以上の力がかかってしまっていました。私はこれが、全体のバランスに影響を及ぼしているのではないかと考えているのです。

セカンドオピニオンも多いと伺いました。

他院で治療してもらったけれど、「咬めない」「咬み切れない」というご相談が多いですね。痛みがある歯だけを診た治療、見た目だけを考えた治療によって、口腔全体のバランスが取れなくなっているんです。過去にインプラントの治療を受けたという患者さんに咬み合わせを見せていただくと、インプラントの部分と他の歯の高さが合っていない、咬めていないということがままあります。普通の歯と、骨に固定されているインプラントのかぶせ物を同じ高さにしてしまうと、咬んでいるうちにインプラントやかぶせ物が壊れてしまいます。そのため、トラブルになることを恐れて最初からインプラントを低くしてしまい、結果全体の咬み合わせが悪くなってしまうという例が典型的ですね。インプラント治療を受けた方で咬めないという方は、詳しく調べてみる必要があるかもしれません。

では、良い咬み合わせとはどういうものなのでしょう。

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実は、理想の咬み合わせとは何かということは、まだわかっていないんです。けれど、良くない咬み合わせがどういうものかはわかっている。具体的には、「高い」と感じる状態をはじめ、「ずれる」「咬みにくい」といった違和感がある場合ですね。患者さんが訴える不具合を一つ一つ取り除いていって、「咀嚼」「発音」「嚥下」の基本的な口腔機能に問題がないと判断できた状態がその患者さんにとっての「良い咬み合わせ」ということになるのではないでしょうか。硬いものを自分の歯で食べたいと思っている、あるいはある程度の状態が保てればよいと考えているなど、患者さんが望む最終形によっても変わってきますよね。患者さんの希望をくみ取るという意味でのオーダーメイドの治療を追求していくと、終わりはないのかもしれません(笑)。

10年先を考えて、歯や身体を大切にする方法を提案

診療時に心がけていることを教えてください。

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状況に応じた最適な治療とそれを行う人と場所を判断することです。患者さんの症状によって、自分が治療するのがベストな場合と、ほかの専門家に任せたほうが良い場合があるでしょう。町医者として一次医療に携わる以上、なんでも診るというスタンスが基本なので、患者さんにとって最良の選択は何かを常に考えて治療方針を提案するよう心がけています。もう一つは、自分の治療を信用しすぎないということ。どんなに自信があっても最終確認を怠らず、万が一気になるところがあれば正直にお伝えしてやり直しをさせてもらっています。そして、患者さんへの説明用に毎回写真を撮るようにしています。写真は残しており、患者さんも過去、現在を比較して見ることができるので、状況の変化や治療内容がすぐにわかります。私の治療の確認として残りますしね。

今後も、咬み合わせに重きを置いた治療を続けていかれますか。

10年先を考えて治療しましょうと言われても戸惑う方もいらっしゃると思いますし、カウンセリングや診察をじっくりやると聞けば「その日その場ですぐにやってくれないならいいや」と思われる方もいるでしょう。だから、むし歯一つの治療でも、一人ひとりにしっかりと話をするという姿勢と、全身のバランスに気を配るという診療方針はそのままに、僕の話を理解してくれることを前提とした治療をしていくと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願い致します。

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自分に合った歯科医院を見つける上で「相性」というものは必ずあります。当院では説明をしっかりしており、それに納得してくださる患者さんが通い続けてくださっているように思います。患者さんのほうから質問してくださると私も歯科医師冥利につきますね。いい先生は、いい患者さんがつくるんじゃないかと思うのです。患者さんがご自身の歯に興味を持ってあれこれ質問してくれたら、歯科医師もうれしい。患者さんのその気持ちに応えたくて歯科医師もまた勉強したり、治療に工夫をこらしたりするのだと思います。この仕事をしていて勉強すればするほど、あれもできていない、これもできていないと思いますが、すべての仕事は日々研鑚をし続けていくものだと思います。そうやって得た知識や経験を、皆さんが納得してくださるような形で説明し、わずかなこともこだわりを持って治療をしていきたいと思っています。お困りの方は一度ご相談いただければと思います。

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