加納 貴充 院長の独自取材記事
デンタルステーションみなとみらい
(横浜市西区/みなとみらい駅)
最終更新日:2024/09/05
みなとみらい駅から徒歩2分ほどの「デンタルステーションみなとみらい」は、子どもから高齢者、ビジネスパーソンなど幅広い層の患者が訪れる歯科医院だ。複数の歯科医師が在籍し、一般的な歯科治療に加えてインプラントをはじめ専門的な治療を行っているのが特徴。2024年4月に院長に就任した加納貴充先生も、鶴見大学大学院で補綴の研鑽を積んだ歯科医師だ。以前、木津康博理事長のインプラント治療の勉強会に参加した際、同院を見学して、いつかこうした環境で診療が行いたいと考えていたところ、縁あって入職することになったという。診療のモットーは、患者の痛みや負担をできるだけ少なくすること。なんでも相談できそうな気さくな語り口も印象的な加納院長に、同院の特徴や歯科診療への思いを聞いた。
(取材日2024年7月19日)
小児歯科にも注力。快適な環境で精密な歯科治療を
こちらには、どのような患者さんが来られるのでしょうか。
みなとみらい地域は住宅街とビジネス街が隣接しているのが特徴ですから、午前中は地域にお住まいの高齢の患者さんや主婦、夕方から夜にかけては近隣の会社にお勤めのビジネスパーソンなど、時間帯によってさまざまな患者さんが来院されます。また、当院は、「デンタルステーションキッズ」として、予防を中心とした小児歯科専門の診療スペースを設けていますので、子どもの患者さんも多く、生後6ヵ月から高校生まで幅広い年齢の子どもたちが定期的に通ってくれています。私も小児歯科を担当していますので、1歳から90歳まで幅広い患者さんの診療を行っています。
診療面にはどのような特徴がありますか。
在籍する歯科医師それぞれが得意分野を持っており、専門性に基づいた医療の提供に努めているのが当院の強みです。木津理事長はインプラントのスペシャリストですし、私もインプラントを専門に研鑽を積んできました。小児歯科をはじめ、セラミックなどでの審美面にも配慮した治療、矯正、口腔外科、根管治療などの専門の歯科医師が在籍しています。ですから、患者さんの症状を診てより専門的な知識や技術が必要だと判断すれば、連携しながら診療を行います。専門の歯科医師が診ることで治療の精度にもつながりますし、治療時間もスピーディーになるように感じています。審美的な面を重視した治療にも力を入れ、院内に歯科技工士が常駐しているのも強みだと思います。必要があればすぐに相談するなど連携を取れますし、歯科技工士の視点からの理想的な歯の形などを知ることができるのもメリットですね。
先生のプロフィールを教えてください。
両親が歯科医師という環境で育ち、自然な流れで歯科の道に進み、歯学部卒業後は、大学院で補綴を学びました。それほど高い志があったわけではないのですが、もっと勉強したいという気持ちがありました。というのも、昔は歯学部在籍中から実際に患者さんと接して学ぶ機会があったようなのですが、私たちの世代では学生時代に患者さんと接する機会が少なくなっているのです。補綴は歯科治療の基本的な部分ですから、もう少し勉強してから臨床に携わりたいと考えたのです。大学院終了後、しばらく医局に残ってから一般クリニックに勤務して研鑽を積んでいました。
こちらの院長に就任されたきっかけは?
以前、木津理事長のインプラント治療の勉強会に参加したことがあり、その時に当院を見学する機会がありました。それなりにいろいろな歯科医院を知っていたつもりでしたが、こちらは本当にさまざまな設備が整っていて、いつか自分もこうしたところで働きたいなあと漠然と思っていたのです。その後、たまたまご縁があって2023年にこちらに入職することになり、2024年4月に院長に就任しました。
多様な歯科医師、専門職と連携したチーム医療を実践
診療の際、どのようなことを大切にされていますか。
基本的に歯科治療が好きな人はあまりいないと思います。お口の中にさまざまな機器を入れられて削られたり、水が出たりするわけですから。快適ではないことは確かなので、できるだけ不快さを軽減する、感じさせないようにすることを心がけています。例えば、唇を引っ張ることが必要な場合もできるだけ痛みの出ないようにするなど、つらい思いをされないように、治療が嫌だと思われないように配慮して、丁寧に治療することを心がけています。
院長として心がけていることも教えてください。
歯科医師の人数も多いですし、歯科技工士や歯科衛生士といったスタッフも多数在籍していますから、心強い反面、規模が大きくなると目配りするべきことも増えます。みんなをまとめるというよりは、助けてもらいながら、何とか頑張っているところです。やはりみなとみらいという地域柄、患者さんも歯科治療や健康に対する意識が高い方が多いと感じます。ですから、きちんとした説明をして丁寧に治療を進めていくことはもちろん、患者さんが、治療にも、そしてクリニックとしての対応にも満足して、長く通い続けていただけるようにしたいと思っています。
印象的な患者さんとのエピソードなどはありますか。
歯科医師としての最も大きな喜びは、やはり患者さんに感謝されることだと思います。勤務医時代に、歯の多くを失ってよく噛めないので食事を楽しめないと訴える方に対して、インプラント治療などを行って「ありがとうございます」と涙を流して感謝された経験があります。そうした方は強く印象に残っていますし、歯科医師になって良かったなと思う瞬間です。歯科疾患は多くの場合、直接命に関わるものではありませんが、毎日食べたり、話したり、笑ったり、患者さんの日々の生活に大きく関わるものです。質にこだわった治療によって、患者さんのQOLの維持や向上をめざすことに寄与することはできるので、それが歯科医師としての喜びであり、やりがいだと思っています。
治療技術を磨きつつ、将来を見据えた予防を重視
ところで、先生のプライベートな面も少し教えてください。
趣味らしい趣味はあまりなくて、休みの日は家族と過ごしていますね。園芸は好きなので家庭菜園を楽しんでいて、今は子どもも食べられるミニトマトやきゅうりを作っています。個人的な悩みは、年齢より若く見られることですかね。実はそんなに若くないのですが、「こんな若い先生で大丈夫かしら」と思われていることもあるようなので、貫禄も大切だなと思っているのですが。歯科医師の両親からの影響については、勉強を兼ねて母のクリニックに少し勤めたことがあり、その時に歯科医師という仕事に対する情熱や責任を感じました。父とは一緒に診療する機会はなかったのですが、相談するとアドバイスしてくれるので助かっています。
では、今後に向けての展望についてお聞かせください。
やはり、歯科予防が重要になってくると思います。痛いから治療するのではなく、定期的に通っていただいて、虫歯や歯周病がひどくなる前に治療をする、予防をすることが中心になっていくと思います。当院としては、精密な治療技術を備えつつ、治療後はメンテナンスで再発を予防して、良い状態の維持をめざし、また子どもや若い世代には徹底した予防で将来にわたってお口を守るというのが大切かなと考えています。個人的には、幅広い分野での勉強を続けていきたいと考えています。幸い、当院のような環境で診療ができるのは歯科医師として勉強になりますし、それが患者さんにも還元できると思います。より良い治療をご提供できるようにしていきたいですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
当院は、小さなお子さんから、高齢の方までさまざまな年代の患者さんの多様なニーズに応えることができる歯科医院です。特に女性の場合、結婚や妊娠、出産、子育て、お子さんの巣立ちなど、ライフスタイルや環境の変化が大きいと思います。自分のことに時間がかけられないこともあるかと思いますが、ぜひ、歯科を受診する時間をつくっていただき、お口の健康を守っていただきたいのです。当院は、小さいお子さんをお預かりすることもできますから、どうぞ遠慮なく来院してください。また、小児歯科では、発達心理の側面から、お子さんの成長ステージに合わせたコミュニケーションと予防、治療を行っています。妊娠中からのお子さんの虫歯予防にも取り組んでいますので、気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/55万円~、セラミック治療/セラミックインレー 6万円~、セラミッククラウン15万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/100万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。