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宗田 聡 院長の独自取材記事

広尾レディース

(渋谷区/恵比寿駅)

最終更新日:2023/11/15

宗田聡院長 広尾レディース main

恵比寿駅より徒歩2分というアクセス良好なビルの5階にある「広尾レディース」。女性の健康をあらゆる面からサポートするクリニックで、近隣のオフィスなどで働く女性も多く通っている。院長の宗田聡先生は、患者の緊張や不安を少しでも取り除けるように、院内づくりに工夫を凝らす。例えば、待合室は大きな窓に向かって椅子やソファーが置かれ、外の風景を見ながらリラックスできるように設計されている。受付でスタッフが笑顔で迎えてくれる様子も心地良い。女性特有の悩みや病気に対して、患者一人ひとりと丁寧に向き合う傍ら、企業や学校での講演を通じて、女性の体や取り巻く環境への意識向上に努める宗田院長に話を聞いた。

(取材日2023年10月12日)

あらゆる年代の女性の健康を守るクリニック

明るく開放的な院内ですが、どういった工夫をされていますか。

宗田聡院長 広尾レディース1

私は、もともと大学病院や総合病院で長く勤務していましたが、当時は院内に窓が少なく閉鎖的で、待合室も人がぎっしりという状況が当たり前だったんです。しかしアメリカへ留学して現地の病院に行ってみると、窓から光が差し込んで明るい環境の病院が圧倒的に多く、衝撃を受けました。そんな経験から、当院を作る際は窓を大きく取り、患者さんに少しでもリラックスしてもらえるように、明るく開放的な内装デザインにしました。実は椅子の配置にもこだわっていて、患者さん同士の目線が交差しないように配慮しています。知らない人と同じ空間に長くいることに苦痛を感じる方もいらっしゃるので、当院では完全予約制とし、時間枠も細かく区切っています。それも患者さんの不安や緊張をほぐす工夫の一つなんですよ。

こちらのクリニックでは、あらゆる年代の女性を診療されていますね。

アメリカで90年代から広まった「ウィメンズ・ヘルス(女性の健康)」という考え方をもとにしているのですが、女性の病気を総合的に診療できる専門クリニックとして開業しました。「ウィメンズ・ヘルス」とは、当時日本で誤解されがちだった「医師もスタッフも全員女性が診る」というものではなく、「女性特有の疾患や症状に対して、専門的に診察や治療を行う」ことです。女性は年齢やライフステージによって、大小さまざまなトラブルと隣り合わせです。患者層は10代の学生さんからご高齢の女性まで幅広く、それぞれの症状に対して診療を行っています。

場所柄、働く女性も多いのでしょうか。

宗田聡院長 広尾レディース2

そうですね。20〜40歳代の仕事をしている方たちも多くいらっしゃいますね。訴えはさまざまですが、多いのは、ストレスに関わる問題です。クリニックを受診して検査をしても特に異常がなく、病気とは診断されないものの、症状が続いて悩まれる患者さんが増えています。精神的な部分も大きく関わっており、ダメージが重なると、性周期が崩れて生理が止まってしまうこともあります。当院にもそのような症状で相談に来る人が少なくありません。最近はインターネット上に情報があふれており、自己診断してしまう方も多くいらっしゃるのですが、その情報が100%正しいとは限りません。ですから心配なことがあれば気軽にご相談いただきたいです。当院ではしっかりお話を伺い、診断をさせていただいております。婦人科で解決できないものであれば、適切な診療科や信頼できる他院に紹介しています。

不調を感じたときの最初の窓口でありたい

年齢やライフステージごとにどのような主訴がありますか。

宗田聡院長 広尾レディース3

10代は思春期、月経痛や月経不順、20代~30代は結婚や妊娠・出産、40代~50代は更年期、60代以降は加齢に伴うお悩みといったご相談が多いですね。開業から10年がたちますが、患者さんの中には学生の頃から通院され、その後、社会人になってからも相談に来てくださり、さらに妊娠して検査を受けに来るなど、取り巻く環境が変わってもずっと通ってくださる方も多くいらっしゃいます。婦人科の病気は、女性だけの問題ではありません。男性お一人での来院はお断りしていますが、女性の患者さんがパートナーを連れてくるのはOKです。お産については、分娩は取り扱っていませんが、妊婦健診であれば33〜34週くらいまで連携医療機関の妊婦さんなどを診ています。

一人の患者さんととても長いお付き合いになりますね。

トータルヘルスのクリニックをしていて良かったと思うのは、患者さんを長く診られるということですね。自分も患者さんも一緒に成長し、一緒に年を重ねていく中で、人生に寄り添えるかかりつけ医でありたいと考えています。今後、高齢化社会が進み、さらに上の世代の方々の診療が増えると思います。更年期を過ぎると、女性ホルモンが格段に減るのですが、それに伴って不快な症状が増えてきます。女性ホルモンというのは、女性を守り、潤いを与える機能を持っています。肌のつやを良くしたり、骨を強くしたりするほか、体調を整えたりもします。そこで、閉経後には、必要に応じて女性ホルモンを補充する治療をすることもありますし、漢方薬やサプリメントなどについてアドバイスをすることもできます。そういった日々の相談ができるクリニックであり続けたいですね。

患者さんと接するときに心がけているのはどのようなことですか?

宗田聡院長 広尾レディース4

患者さんの不調の原因を探るためにいろいろと質問をさせてもらうことがあります。その際、敢えて「患者さん自身が話してくる内容が100%ではない」と思ってしっかりと聞き出すようにしています。例えば、数日前に他院で診てもらった薬を飲んでいる、インターネットで購入したピルを自己服用している、などの情報、時には持病についても、ご自身から話されないことがあります。もしかすると話しにくいことや、この症状には関係ないことだ、と思って話さなかったのだと思うのですが、実はとても大事な情報なのです。こちらから丁寧に問診を行い、細かなことまでしっかり聞き出すように努めています。また来院された方一人ひとりが大事な人であり、早く治療できるよう真剣に対応しています。そのため、時には厳しい内容のこともありますが、逆に患者さんを単に喜ばせてきちんと伝えないために症状が進むのは、本末転倒だという信念を持って対応しています。

講演を通じ、医師の立場で社会全体と向き合う

最近は企業や学校から講演の依頼も多いそうですね。

宗田聡院長 広尾レディース5

ここ数年企業の管理職向けセミナーなどのご依頼を多くいただきます。最近は企業としても働く女性のヘルスケアを守ろうとする動きが目立ってきましたが、そのためにはまず上層部の意識改革が重要だということで、呼んでいただいています。日々、クリニックで患者さんに向き合うのと並行して、医師として社会全体へ広く発信できれば、職場で悩む女性が減り、取り巻く状況は良いものになると信じてご依頼を受けています。また一方で、高校生向けの講演も行っています。若いうちから男性も女性も関係なく、一人の人間としてどういう人生を歩みたいかを思い描いてもらい、その実現のために知っておいてほしいことをお話しています。どちらも地道な活動ですが、少しずつでも進んでいくことで、社会が動くきっかけになればうれしいですね。

先生ご自身のストレス解消法について教えてください。

昔から変わらず映画やドラマ鑑賞です。映画は何でも好きで、洋画も邦画も観ています。よく観るのは、アクション系のスカッとする作品でしょうか。香港や韓国・中国などのいわゆるB級ものも大好きです。おいしいものを食べることも好きですが、最近は忙しくて手早く済ませることが多くなってしまいました。チェーン店などでさっと食べられるものも好きですが、時間が取れるときには行きたいお店に出かけて、ゆったりと食事を楽しみたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

宗田聡院長 広尾レディース6

婦人科だから婦人科系の疾患でないと行ってはいけないと思わず、なんらかの不調を感じた時はぜひお気軽にお越しください。最近はインターネットで調べたことをそのまま信じてしまう方もいらっしゃいますが、まずは専門家に直接相談することが一番です。お話を丁寧に聞いて、患者さんにとって最良の選択ができるようにご提案をいたします。また患者さんの中には慢性の疲労や不安感などから来院する方も増えています。予防と早期発見を意識して、メンタル面も含めて幅広く女性のお悩みに対応できるクリニックにしていきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

検診コース:子宮コース/1万4850円(税込)
※その他コースや詳細は公式ホームページをご確認ください

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