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中村 公一 院長の独自取材記事

日比谷トータルクリニック

(千代田区/日比谷駅)

最終更新日:2020/04/01

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日比谷駅A4出口から徒歩30秒とアクセス至便なビルの8階にある「日比谷トータルクリニック」。内科、アレルギー科、皮膚科、心療内科を標榜し、患者のさまざまな相談に対応している。院長を務めるのは中村公一先生。ストレスの多い現代社会において、なかなか治らない症状を抱えて思い悩む人に寄り添い、体の内側と外側から包括的なアプローチを行っている点が特徴だ。「目に見える症状を抑えるだけでなく、全身を根本的に治す治療をめざしています」と話す中村院長。インタビューでは力を入れているADHDやうつの診療、漢方を用いた治療のメリット、診療ポリシーなどについてたっぷりと聞いた。
(取材日2019年1月16日)

ADHDで困難を抱える患者のサポートに尽力

大人の発達障害の診療に力を入れていると伺いました。

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当院では、発達障害の一つである注意欠陥・多動性障害(ADHD)の診療に力を入れています。ADHDは、ドーパミンやノルアドレナリンなどの脳の神経伝達物質が不足気味であるため、不注意や多動性、衝動性が現れるものです。幼少期から落ち着きがないといった傾向が見られ、大人になってもあらゆることに関心が向き過ぎるという特徴があります。例えば家の掃除が苦手な方が多いですね。最初に「床掃除をしよう」と目標を立てても、途中で目に入ったものに関心が移り、冷蔵庫の整理を始めたりするなど、いろいろなことに中途半端に手を出して、床掃除が終わらないのです。知能レベルには問題がなく進学することができるため、一見気づかれにくいのですが、社会に出てチームで仕事をする際にさまざまな困難にぶつかるケースが少なくありません。ご自身でひょっとしたら……と受診される方のほか、ご家族や会社の方に連れられて受診されるケースも多いです。

目安となる症状や治療方法について教えてください。

ADHDの方は脳の情報伝達を十分に行うことができないため、その分、脳を一生懸命に働かせようとします。そこで脳の血流が増え、頭痛が生じるケースが多いです。頭痛薬を飲んでも治らないため、会社を休みがちになってしまうことも少なくありません。また、思い悩んで寝られなかったり不安になったりと、うつ傾向になることも。中にはさまざまな病院を訪ね歩き、睡眠薬や安定剤など10種類近くの薬を飲んでいる方もいて、これも一つの特徴といえます。当院では検査やカウンセリングを行った上で、余分な薬を省いて本当に必要な薬のみを処方するようにしています。すると情報伝達をスムーズにするADHDの薬を含め、2~3種類に収まることも多いですね。ADHDの薬を用いると、脳の中で電線の役割を果たすシナプスができることで情報伝達がスムーズになり、ある程度のところまで行くと、薬を減量してもそれは継続していきます。

ほかにはどのようなアプローチを行うのでしょうか?

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私はいったいなにをやっているんだろう、と自分の行動がわからなくなるのがADHDの特性ですから、最終的な目標は、自分の姿を客観的に見れるようにすることです。薬の効果が出るまでは、私が患者さまの行動を見て、どういった行動がADHDの特性によるものなのか指摘し、自覚してもらうようにしています。その注意の数がどの程度まで減っていくかが治療の進み具合の目安になりますね。治療ではノートづくりをしていただき、以前できなかったけれどできるようになったことなどを記入してもらい、振り返りに活用しています。また、脳の発育を促すための一つの方法として、眼球運動が効果的とされています。スマートフォンなどの小さい画面を見続けると目の動きが悪くなり、思考が鈍くなると考えられていますので、目をぐるっと動かすような体操をお勧めしています。これだけである程度症状が落ち着くケースもあるんですよ。

漢方薬を活用しながらメンタルの問題にもアプローチ

うつの相談に来られる方も多いそうですね。

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はい。中には、うつ状態であることに更年期が絡んで問題が複雑になっている方も少なくありません。うつ傾向で自分に自信がなくなっているところで更年期に達し、ホルモンバランスが乱れると、どんどん本格的な抑うつ状態になる場合もあるのです。抑うつ状態とうつ病は区別されていますから、その鑑別のために精神科の先生をご紹介する場合もありますね。軽い抑うつの方は薬で回復するケースが多いです。また、うつの方は孤独に弱い傾向にあるので、ご家族や友人など、周囲の人との会話が助けになります。犬を飼うこともうつの改善に良いとされていますよ。

皮膚科ではどのような診療を行っていますか?

アトピー性皮膚炎やニキビ、じんましん、原因不明の湿疹などの皮膚疾患に対応しています。さまざまな症状の方がいらっしゃいますが、最近はメンタルに関連して湿疹が生じる方が多いですね。そういった方は全身のかゆみを訴えて来られるのですが、アレルギー検査を行っても陰性で、お話を聞いていくと過度のストレスがあることがわかります。いわゆる自律神経型で、自分が弱っていることを、湿疹を出して自分に教えているようなものなのです。当院ではカウンセリングや漢方薬でメンタルの問題にアプローチするなどの方法を選択することが多いです。また、ストレスで甘いものを過度に摂取すると、かゆみを増長させることにもなるんですよ、それが患者さまが抱えるかゆみの一因であることも少なくありません。このように日々の生活習慣が原因の場合もあるので、それぞれの原因に合わせた治療を行うことが大切です。

漢方薬をさまざまな治療に用いられているそうですね。

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当院では漢方を基本薬として処方しています。もちろん西洋薬も処方していますが、基本薬だけで問題ない方もいるのでどちらかというと漢方薬優位かもしれません。漢方薬のメリットは、対症療法ではなく体質改善につながる根本治療ができる点です。いろいろなお悩みを抱えた方がいらっしゃいますが、その方の基本体質に合わせた漢方薬を処方すると症状が落ち着いてくるのです。長い目で見た根本治療なので、当院では予防医学に徹しているといえるかもしれませんね。

トータルな医療で体本来の機能をよみがえらせる

診療全体を通して、どのようなことを大切にされていますか?

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当院では、なかなか改善されない症状に対して、体の内側と外側からトータルにアプローチしていくことを大切にしています。内科、皮膚科、アレルギー科に加え、心療内科を標榜しているのはそのためです。西洋医学と東洋医学を組み合わせた「トータル医療」を行うことで、人間の五感のバランスを整え、体本来の機能をよみがえらせることをめざしています。診察では、まずは患者さまのお話をよく聞いて、症状の原因がどこにあるかを探ります。その上で、目に見える症状を抑えるだけではなく、全身を根本的に治す治療を重視しています。

お忙しい毎日だと思いますが、どのようにリフレッシュをされていますか?

けっこう多趣味なので、週末はなにかと忙しいんですよ。趣味の一つは乗馬で、もう10年以上続けています。狩猟もライフワークの一つで、北海道へはヒグマやエゾシカ、山梨へはシカやイノシシを狩りに出かけることが多いですね。狩猟をする日はマイナス5度くらいの山の中で、5~6時間じっとしていなくてはならず、まさに非日常。日常的ではない空間で自然や動物とふれあうことがリフレッシュにつながっているのではないでしょうか。

読者へメッセージをお願いします。

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現代では、ご自身が気づかぬうちにメンタルが弱っていて、治療の一歩手前にいるような方も少なくありません。例えば皆さんは、ケーキ屋さんでショーケースに並べられたケーキを買うときに、自分がどんな顔をしているかご存知ですか? 喜ぶお子さんの姿を思い浮かべてにこにこされている方も入れば、中には義務感が先立って深刻な表情をしている方もいます。一見当たり前のようですが、楽しいことをする際に楽しい表情ができているかどうかは、メンタルの調子を図る上でとても重要。もしも深刻な表情をしているという方がいれば、日頃から笑顔を心がけていただくことをお勧めします。当院ではさまざまな診療分野に対応していますが、特にコミュニケーション面で問題を抱えている方、社会に適応できなくて悩んでいる方は、ぜひ気軽に相談に来ていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

A型ボツリヌス毒素製剤注射/5500円~、レーザーによるケア/5500円~(場合によって保険対応あり)、アフターピル処方/1万3200円~、超低用量ピル・低用量ピル/1シート2100円~(場合によって保険適応あり)

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