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海老原 良典 所長の独自取材記事

松翁会診療所

(千代田区/大手町駅)

最終更新日:2026/02/13

海老原良典所長 松翁会診療所 main

大手町駅、さらに東京駅とも直結している大手町タワー地下1階にある「松翁会診療所(しょうおうかいしんりょうじょ)」。隣接する同系列の「松翁会診療所 大手町健診プラザ」「松翁会歯科診療所」と同じく、2014年のタワー完成とともにリニューアルしたクリニックだ。内科の医師として診療をする所長の海老原良典先生のモットーは、決して押しつけず、患者の意思に寄り添った治療を行うこと。検査も必要以上に行わず、しっかりとした問診を通じて疾患を診断していく。そういったスタイルがなし得るのは、海老原所長の大学病院勤務をはじめとした長いキャリアがあってこそだ。治療の方針や、内科診療を通じて出合う患者のメンタルの不調について、たっぷりと語ってもらった。

(取材日2022年10月31日)

患者の意思に寄り添った治療をスタンダードに

医師をめざしたきっかけと、これまでのキャリアについて教えてください。

海老原良典所長 松翁会診療所1

会社員にはなりたくなくて、高校生の時は建築家になりたいと思っていました。ただ、進学する慶應義塾大学には建築学科がなかったので、叔父が先輩にいた医学部に進みました。当初は循環器分野の医師になりたい気持ちもあり、その分野で著名な済生会宇都宮病院で心臓カテーテル手術などを担当したこともあります。そこはたくさんの脳梗塞の患者さんが運ばれてくる所でした。ただ急性期だけでなく、長い目で患者さんの人生を診ていきたいという想いから、高齢者のためのQOL(生活の質)を考えた医療が提供できる老年科を選び、長きにわたって内科全般に加えメンタルの不調まで、すべて診ていました。当診療所には2006年から在籍し、3年後には所長となり、現在に至ります。

所長の診療方針についてお伺いします。

最近になって低価値医療に対して警笛が鳴らされるようになったかと思います。つまり患者にほとんど、またはまったく健康改善効果をもたらさない医療を指し、過剰医療ともいわれています。これをやめることで、過剰な検査や治療、そして不要な医療費が削減され、本当に必要な医療のみが行われることになります。しかしある病気の可能性が1%でもあると考えた場合、「念のための検査」に走りがちです。この場合は患者さんとの話し合いで、無駄な検査を避けることが可能です。結果、患者さんへの経済負担を減らすことができ、さらには国の医療費削減へとつながります。残念なことに現在の医療制度では診断のために検査をすればするほど収入は増え、検査が最小限ですぐに診断がついてしまうと収入は増えないような仕組みになっています。これが低価値医療の原因の一つになっており、可能な限りこれを避けることが私の診療指針となっています。

中でも具体的な治療について教えてください。

海老原良典所長 松翁会診療所2

私の治療方針は、押しつけはしないということです。例えば血圧の薬を飲みたくないという患者さんに無理に飲ませるようなことはしません。ただし、「飲んだ場合はこう、飲まなければこうなるでしょう」という説明はきちんとします。絶対にこれをしてくださいとは言わないようにしていますね。血圧や糖尿病、コレステロールをコントロールするための薬はいわゆる予防薬に過ぎないからです。ある程度は患者さんの意思に委ねたいと思っていますので、初めに「健康管理をする上で、何点をめざしたいですか?」と聞きます。70点をめざしたいか、90点をめざしたいかは人それぞれです。ただ、健康のことを考えると60点以上はキープしておいたほうがいいので、そこだけはお伝えしています。

丁寧な問診を通じて見つけるメンタルの不調

内科の診療を通じて、メンタルの不調まで見抜くことはできるのでしょうか。

海老原良典所長 松翁会診療所3

患者さんによってはメンタルからの不調と気づかず、内科に来る方も多いです。まずは診察室に入ってきた時の様子を見てから、しっかり問診をします。問診は非常に重要で、8~9割は問診で判断することが多いです。あとは訴える症状の中で少なくとも2つ、理屈に合わないかけ離れた症状を訴える患者さんには、睡眠はきちんと取れているか、といったメンタルからの不調の有無を確認します。生活習慣病の要素がなく、喉が痛い、下痢がひどいといった明らかな疾患以外の場合、メンタルからきていることも多いです。特にこのエリアは東京の中心地ということもあり、ストレスを抱えている患者さんは多いと感じますね。

検査よりも問診が重要と考えているのですね。

心筋梗塞や狭心症といった疾患も、検査ではなく話を聞いて診断します。研修医時代、有名な教授から、問診で診断できなければ循環器科の医師は務まらないと言われたことがあります。例えば、労作性狭心症が疑われる場合、時間や起きる場所、何をした時に起きるのかというのは条件が9割以上決まっています。喫煙歴なども考慮し、その条件と合致しない場合は、やみくもに検査はしません。ただ患者さんによっては検査をしないと安心できない方もいらっしゃいますので、もちろん希望も伺います。

これまでたくさんの患者さんを診てきているからこそですね。

海老原良典所長 松翁会診療所4

これは大学病院時代からやっていることであり、そもそも内科診療がきちんとできないと、メンタルからくる不調の診断はできないと感じています。脳梗塞じゃない、狭心症じゃないというように、さまざまな病気の可能性を排除した後、初めてメンタル由来の症状が診断できるわけです。ですので、内科の医師である以上、メンタルの不調までしっかり見抜くことが責務かなと思っています。あとは数年前にある人から、物事には例外があることを覚えておくよう言われたことがあります。90%はそのやり方でクリアできたとしても、決して100%ではないと。自分のやり方を過信していると足元をすくわれるので、必ず数%の疑いを持って、常に診察するようにしています。恐れや疑いの気持ちがなくなったら、内科の医師は務まらないですからね。

数値だけにとらわれず、生活の質の向上をめざす

患者さんと接する中で心がけていることを教えてください。

海老原良典所長 松翁会診療所5

研修医の頃から、患者さんが中学生でも80歳の方でも敬語を使うようにしています。「薬飲もうよ」とか「これは食べたら駄目だよ」というような言い方は決してしません。そこを徹底することで、医療トラブルも回避できると思っています。意識的にそうするというよりは、研修医時代から身についていることなんですけどね。いろいろな患者さんがいらっしゃいますので、言葉遣い一つとっても、すごく気にする方、まったく気にしない方、どちらもいらっしゃるので、なるべく気にする方に合わせられたらいいなと。ざっくばらんに話してもらいたい方にとっては少し冷たく感じるかもしれませんが、私自身治療に関することはストレートにはっきり言うほうですので、敬語を使うことでバランスは取れているのかもしれません。

理想の内科医像はありますか。

大学1、2年生の時に読んだ、アメリカの小説家が書いた本が非常に印象に残っています。小説の中に出てくる、大人のいない崖の一番上にあるライ麦畑で子どもたちを自由に遊ばせて、もし崖から落ちそうな子どもがいれば、つかまえて戻してあげるような人になりたい、という主人公に私は感銘を受けました。医師になったからには、「ああしたら駄目、こうしたら駄目」と檻の中に入れるのではなく、ライ麦畑の子どもたちのように、ある程度自由にさせてあげて、患者さんが崖から落ちるようなことがあれば、しっかりと支えられる存在でありたいと思っています。そういった予防医学をめざしたいという気持ちはずっと変わらず持ち続けていますね。

読者へのメッセージをお願いします。

海老原良典所長 松翁会診療所6

近年、メンタルの疾患を抱える方はたくさんいらっしゃいます。内科に来る患者さんは身体的な不調だと思って受診をされますが、精神的な不調が原因で身体に影響をきたしている場合もあります。実は内科に来る患者さんのうち、約6割はメンタル的な要因が関与しているともいわれているのです。どんなに症状があったとしても、大きな病院に行って検査で異常がなく、どこも悪くないですよと言われてしまった場合、どうしたらかいいかわからず、さまよっている方も多いと思います。そういう患者さんの受け皿になること、あとは検診のできる診療所とも連携しているので、予防と早期発見・早期治療をしっかりと行い、むやみに検査をせず患者さんにとって何が一番いいのか相談しながら決めていきたいですね。検査の数値を良くするよりも、QOL(生活の質)にアプローチしていきたいと思っておりますので、何か困り事があればぜひ当診療所へお気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック
〇エクストラコース
胃部検査:直接X線撮影検査の場合
8万3600円(2026年4月1日(水)より9万1960円に改定予定)
胃部検査:内視鏡検査の場合
8万9100円(2026年4月1日(水)より9万7460円に改定予定)
〇スタンダードコース
胃部検査:直接X線撮影検査の場合
5万7200円(2026年4月1日(水)より6万2920円に改定予定)
胃部検査:内視鏡検査の場合
6万2700円(2026年4月1日(水)より6万8420円に改定予定)

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