神尾記念病院

神尾 友信院長

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千代田区で100年以上の歴史を誇る「神尾記念病院」は、全国でも数少ない、耳鼻咽喉科の専門病院だ。大学病院と地域のクリニックの間を担う存在として、近隣の住民をはじめ全国から患者が訪れている。同院は、手術による治療実績が豊富だが、外来診療にも力を入れており、診察室を増設するなどして患者のニーズに応えている。2016年からは人工内耳手術を開始し、同時に補聴器の専門外来を新設。高齢社会に伴い「耳が聞こえづらい」と悩む人が増えているなか、患者に希望を与えている。「補聴器や人工内耳で戻るかもしれない聴覚を諦めないでほしい。長寿の時代を、楽しく過ごしていただきたいなと思っています」と院長の神尾友信先生。今回の取材では、耳領域、鼻領域における治療の強みや今後の展望について聞いた。
(取材日2017年11月24日)

全国でも数少ない耳鼻咽喉科の専門病院

―病院の成り立ちについて教えてください。

1911年(明治44年)、私の曾祖父が現在の外神田4丁目に開業した耳鼻咽喉科診療所が始まりです。その後、関東大震災や東京大空襲で全焼したり、患者増に伴う移転や改築を行うという歴史を経て、1989年に現在の場所に移転しました。院内には7つの診察室のほか、手術室が2つ、入院設備が30床あります。ここ数年の国の政策で、大学病院をはじめとする地域の基幹病院では、より重症で、緊急性の高い患者さんの治療に比重を置くようになりました。当院は、大学病院と診療所の中間に位置する、全国でも数少ない耳鼻咽喉科の専門病院として、これからも精度にこだわった医療を提供していきたいと考えております。大学病院でも耳鼻咽喉科の医師が少なくなっていると言われているなか、当院では学ぶ意識の高い医師が集まっており、現在は常勤11人、うち1人は麻酔科医師の体制で臨んでいます。

―どのような患者が来院していますか?

全国からいらしていますが、千代田区、中央区、文京区など近隣の区にお住まいの方が多いです。これも107年という歴史のたまものだと思うのですが、当院を受診した患者さんが、「神尾で診てもらってすっかりよくなった」と家族やご友人に紹介してくださることが多く、ありがたく感じています。また最近は、インターネットで調べて当院を知ったという若い患者さんも増えています。いずれにせよ、これまでにさまざまな病院を受診したものの、満足のいく結果が得られていないという方が、専門性を求めて受診するケースが目立ちますね。ただ正直なところ、当院に来れば、難治性の病気が必ず治るわけではありません。がんや老人性難聴など、現代の医学では完治が難しい病気もあります。ですが当院では、原因追及のための検査をすべて行って、なぜ治らないのか説明することも大事にしています。すると、患者さん自身が納得し、次の段階に進めるようになるのです。



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