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鈴木 秀和 院長の独自取材記事

鈴木整形外科

(中央区/八丁堀駅)

最終更新日:2026/03/30

鈴木秀和院長 鈴木整形外科 main

八丁堀駅から徒歩2分。マンションビルの3階にある「鈴木整形外科」は、1973年に初代院長が開業して以来、半世紀以上にわたりこの地で診療を続けてきた。診察室の壁には開業当時の街並みの写真が飾られ、親子2代の歴史を静かに物語る。2016年に継承した鈴木秀和院長は、東京医科大学を卒業後、大学医局で23年間研鑽を積んだ経験豊富な整形外科医だ。北は根室から南は伊豆大島まで各地の病院で勤務し、脊椎疾患や外傷など多様な症例を診てきた。「患者さんが大切な家族だったらどうするかというスタンスで診療しています」と穏やかに語る姿が印象的だ。父から受け継いだ診療姿勢や、地域医療への思いを聞いた。

(取材日2026年2月17日)

父から継いだ50年の歴史と23年の経験を地域医療へ

まずは、こちらのクリニックについてお聞かせください。

鈴木秀和院長 鈴木整形外科1

当院は1973年に父が開業し、50年以上この地で診療を続けてきました。診察室の壁には開業当時の街の写真が飾られているのですが、これは父がどこかで見つけてきた作品でして、当時の八丁堀の風景が残されています。私が継承したのは2016年のことです。その年の春頃に父の体調が崩れ、診療を続けることが難しくなってきたんです。大学医局を辞めるかどうか迷いながらも、父の隣に座って診療を手伝ううちに、やはり継ごうと決心しました。父の診療ポリシーについて直接話を聞いたことはあまりないのですが、長年通ってくださる患者さんの話から察するに、根底にある姿勢は私と同じなのではないかと思っています。患者さんを身内のように思い、自分の大事な家族を診るようなスタンスで日々の診療にあたっています。

先生ご自身のこれまでの歩みについて教えてください。

父と同じく東京医科大学を卒業後、大学の医局に23年間在籍しました。その間、北は根室から南は伊豆大島まで、全国各地の関連病院や診療所で勤務する機会がありました。最初の数年は外傷グループでケガや交通事故、救急外傷などを診ていましたが、その後15年ほどは脊椎グループに所属し、背骨の疾患を専門的に診てきました。救命救急センターでの勤務や、諏訪にある子ども病院で先天性の疾患を持つお子さんを診た経験もあります。整形外科を選んだのは、患者さんの生活の質を上げる「機能外科」であるという点に惹かれたから。やはり診たことがない病気に適切に対応するのは難しいものですから、大学医局でさまざまな疾患を診る経験を積めたことは、今の診療に大いに役立っています。

現在、どのような患者さんが来られていますか?

鈴木秀和院長 鈴木整形外科2

年齢層は50代から70代の方が中心ですが、小さなお子さんからときには100歳を超えられている方まで幅広くいらっしゃいます。この辺りは昔ながらの住宅がマンションに建て替わったり、オフィスビルが増えたりと街の様子も変わってきたので、地域にお住まいの方だけでなく、近隣で働く会社員の方も多いですね。八丁堀周辺は個人経営の飲食店が多いエリアでもあるので、飲食関係の方もいらっしゃいます。保育園や幼稚園、学校などでの怪我を含め、若い方の場合は捻挫や骨折などの外傷が多く、中高年の方は肩凝りや腰痛、関節の痛みでいらっしゃることが多いです。また、労災や交通事故の方もいらっしゃいます。ありがたいことに、父の代から40年以上通ってくださっている患者さんもおられて、「お父さんはいい先生だったね」と今でも懐かしんでくださいます。そうした方々との信頼関係を大切にしながら、新しい患者さんとの出会いも楽しみにしています。

脊椎の専門性を軸に、生活の質を見据えた診療

先生が特に力を入れている分野はありますか?

鈴木秀和院長 鈴木整形外科3

大学医局時代に15年ほど脊椎グループに所属していたこともあり、首から腰までの背骨に関する疾患は得意としています。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、骨粗しょう症による圧迫骨折などが代表的ですね。大学病院ではチームで多くの手術を経験してきましたので、手術が必要かどうかの判断には自信があります。ただ、町のクリニックとして大事なのは、まず診察してトリアージを行うこと。ここで診ていける症状なのか、精密検査が必要なのか、あるいは大きな病院を紹介すべきなのか、その判断こそが私たちの重要な役目だと考えています。知識のアップデートも欠かせませんので、今も週に1回は大学の脊椎グループのカンファレンスに出席し、最新の情報をキャッチアップするようにしています。

こちらで受けられる検査や治療について教えてください。

院内ではエックス線検査のほか、手首での骨密度測定と超音波検査が可能です。MRIやCTが必要な場合は、連携している検査施設にオンラインで予約を入れ、撮影してもらった画像をこちらで説明することもできます。採血は院内で行い、検体を回収してもらって外注で分析しています。物理療法の設備としては、マイクロ波や低周波装置、けん引装置、マッサージベッドなどを備えており、専門のスタッフ2人が対応しています。骨密度検査は特に女性に受けていただきたいですね。

診療で心がけていることをお聞かせください。

鈴木秀和院長 鈴木整形外科4

患者さんを診る際には、患者さんが自分の親だったらどうするか、自分だったらどうするか、自分の子だったらどうするかというスタンスを常に意識しています。また、整形外科の症状だけにとらわれず、総合的に考えるようにしています。例えば、ひどい肩凝りで来院された方が、実は血圧がとても高かったというケースもありますし、一人暮らしで食生活が偏っている方も少なくありません。痛いから痛み止めを出すだけではなく、その背景にあるものにアプローチしたほうが結果的に楽になることもあるんです。お薬についても、鎮痛薬は腎臓や胃に負担がかかることがありますので、特にご高齢の方には血液検査の結果を確認しながら慎重に処方しています。飲食業など休めない仕事の方も多いので「休まないで改善を図っていくにはどうしようか」と一緒に考えながら、いかに楽に暮らしていけるかを常に模索しています。

気になったら我慢せず、気軽に相談を

スタッフの方々や患者さんへの思いについて教えてください。

鈴木秀和院長 鈴木整形外科5

当院には看護師が1人、事務が1人、物理療法を担当するスタッフが2人おります。人間同士ですから、お互いに率直に意見を言い合える関係を大切にしています。気づいたことがあれば遠慮なく言ってもらい、改善すべきところはどうしていけばいいか一緒に考えていく。そうしたやりとりの積み重ねが、クリニック全体の雰囲気をつくっているのだと思います。患者さんに対しては、健康第一で、できれば病気やけがをすることなく、病院とは無縁の生活をしてほしいというのが私の本音です。良くなったら「何かあったらまた来ます」と言っていただければ十分です。痛みが出たり、何か気になることがあったりしたときに、ふと思い出して来ていただければ。そんなかかりつけ医でありたいと思っています。また、予防のためのご相談も受けつけていますので、どうぞ遠慮なくお越しください。

今後の展望についてお聞かせください。

今後も整形外科だけにとらわれない見方を続けていきたいと考えています。これは自分が内科に特に注力するという意味ではなく、患者さんの体の不調を整形外科の枠だけで捉えずに、生活習慣やほかの疾患の可能性も含めて総合的に考えていくということです。今はマイナンバーカードの健康保険証があれば他院での処方情報なども確認できますので、併存する疾患がないかどうかも把握しながらお話しできるようになりました。そして何より大切にしているのは、見逃してはいけない病気を見逃さないこと。町のクリニックとしてのトリアージの役割をしっかり果たし、必要があれば大きな病院に紹介する判断をすることで、地域の皆さんの健康を守るお手伝いができればと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

鈴木秀和院長 鈴木整形外科6

若い方には、ぜひ今のうちから自分の体に目を向けていただきたいです。若い時は自分の体を気にしないことが多いと思いますが、人の体は、常に細胞レベルで「つくっては壊す」を繰り返しています。「明日の体は今日の食べ物でできている」というのは本当で、食生活や運動不足が慢性的な痛みの原因になっていることも少なくありません。女性の骨粗しょう症も、若い時の蓄えで差が出るといわれています。また、体に何か気になることがあれば、あまり我慢しないでほしいです。病院に来ようと思った時は、何か理由があるはずです。隠れた病気を見逃さないためにも、気になったらお気軽にいらしてください。どうしていくかを一緒に考えていきましょう。