全国のドクター13,961人の想いを取材
クリニック・病院 156,516件の情報を掲載(2025年8月31日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 中央区
  4. 勝どき駅
  5. フジタニ眼科
  6. 藤谷 周子 院長

藤谷 周子 院長の独自取材記事

フジタニ眼科

(中央区/勝どき駅)

最終更新日:2025/07/14

藤谷周子院長 フジタニ眼科 main

都営大江戸線勝どき駅から徒歩5分弱と、アクセス便利な場所にある「フジタニ眼科」。長く親しまれてきた「サクマ眼科クリニック」を継承して3年目を迎えた。現在も、赤ちゃんから近隣オフィス勤務の会社員、高齢者まで幅広い患者が訪れている。目の疲れや視力の低下、緑内障など一般的な診療の他、眼瞼下垂や内視鏡を使った涙道疾患の日帰り手術といった高度なスキルが必要とされる治療にも対応している。院長の藤谷周子先生は、大学病院や聖路加国際病院で研鑚を積み、アメリカの大学での研究にも従事してきた。子ども2人の母親でもあり、子育て世代の患者に「親しみやすい」と言われているという。「目のことで困ったとき、ホームドクターとして気軽に相談していただけたら」と話す藤谷院長に、同院の特徴や心がけていることなどを聞いた。

(取材日2025年6月26日)

地域に根差し多様化するニーズに対応

継承なさってから3年目を迎えたそうですね。改めて、ご経歴を教えていただけますか?

藤谷周子院長 フジタニ眼科1

和歌山県立医科大学を卒業後、大阪大学眼科学教室に入局。大学附属病院と関連病院で約5年間、診療と手術の研鑚を積みました。大きな転機だったのは、夫の留学です。2人目の子どもが生まれて1年後に、夫がアメリカのバンダービルト大学での研究に従事。私も同大学で網膜細胞の発生に関する研究に取り組み、視野を広げる経験をさせていただきました。帰国後は、大阪大学大学院修了後、聖路加国際病院にて4年間勤務。白内障や眼瞼下垂の手術などに携わりました。2013年、開業のため退職したのですが、さまざまな事情があり実現しませんでした。以降10年間は、複数の眼科医院で勤務しながら、涙道内視鏡手術の技術も磨いてきました。院長を経験したことで、再び開業への思いが大きくなってきたタイミングで「サクマ眼科クリニック」とご縁があり、2023年2月に継承。現在は、地域の学校医も担当し、勝どきに根を下ろしています。

現在は、どのような方が受診していますか?

当院では、目の疲れや近視、ドライアイ、緑内障などのお悩みはもちろんのこと、眼瞼下垂や涙道内視鏡手術といった専門的な治療にも対応しています。受診してくださっているのは、赤ちゃんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の方たち。赤ちゃんの場合は結膜炎などが多く、お子さんの近視についてのご相談も増えています。30代〜40代の方は、花粉症やアレルギー性結膜炎、ドライアイの症状で受診される傾向があります。ドライアイの治療は、点眼だけでなく、涙の排水口である涙点に涙をためる「涙点プラグ挿入術」も行っています。また、「サクマ眼科クリニック」の時代からの患者さんも多く、緑内障などの慢性疾患で定期的に来てくださっています。

3年間で、印象に残る出来事はありましたか?

藤谷周子院長 フジタニ眼科2

日々の診療の中で、印象に残ることは本当にたくさんあります。例えば、眼瞼下垂で悩まれていた患者さんや涙道疾患で悩んでいた患者さんのお役に立てたなと思った時は、医師としてのやりがいを感じます。このように、目の不調が改善され、快適に日常生活を送れるようお役に立てることが、何よりの励みです。また、子育ての悩みを打ち明けてくださる方もいて、「同じ母親として相談しやすい」と言っていただけた時は、私の経験が誰かの支えになっていると実感できて、心が温かくなりました。

眼瞼下垂や涙道内視鏡手術など専門的な治療も実施

どんなときに受診してほしいとお考えでしょうか?

藤谷周子院長 フジタニ眼科3

目がかすむ、乾く、視力が落ちた気がする。そんなちょっとした違和感でも、気軽に受診していただければと思っています。糖尿病の方は、内科に通われている場合が多いですが、目にも合併症が起きる可能性があります。それを防ぐためにも、定期的な眼底検査を受けることをお勧めしたいです。また、日本人の失明原因の上位となっている緑内障は、初期には自覚症状がほとんどなく、気づいたときには視野が狭くなっていることがあります。残念ながら、一度失われた視野は元に戻せません。早期発見と継続的な治療が、視力を守るためには大切になってきます。40歳を過ぎたら、年に一度は気になる症状がなくても眼科検診を受けていただきたいですね。

こちらでは眼瞼下垂手術も受けることができるのですね。

はい。当院では、眼瞼下垂の手術にも対応しています。眼瞼下垂とは、まぶたを持ち上げる筋肉の先端にある「腱膜」と、まぶたの縁にある硬い組織「瞼板」のつながりがゆるむことで、目が開けにくくなる症状のことです。原因としては、加齢が最も多いのですが、長年ハードコンタクトレンズを使っている方にもよく見られます。コンタクトを外すときにまぶたを引っぱる動きが積み重なって、腱膜がゆるんでしまうんですね。中には、ご自身が眼瞼下垂だと気づいていない方もいらっしゃいます。まぶたを上げようとしておでこに力が入ると、眉が上がった状態になりやすく、眼精疲労や肩凝りの原因にもなります。当院では、眼瞼下垂の診療予約制を導入しており、時間をかけて原因や治療法を丁寧にご説明しています。例えば、ハードコンタクトレンズを装着なさっている方には、取り外す際に専用スポイトを使う方法があるなど、日常の目のケアもお伝えしています。

今後、力を入れていきたい治療は何でしょうか?

藤谷周子院長 フジタニ眼科4

涙目でお困りの方に、より良い治療をご提供できればと思っています。涙道疾患は、涙があふれたり、目やにが多かったり、目の周囲が腫れることもあって、日常生活に支障を来すことも少なくありません。原因の一つに涙道の詰まりがあります。治療の一つとして、涙道内視鏡で詰まっている部分を直接観察し、閉塞している部位を開通させる方法があります。この涙道内視鏡手術は、大学病院だけでなく、当院でも実施可能です。また、逆さまつげや、ものもらいの手術も日帰りで対応しています。さらに、黄斑浮腫などには抗VEGF薬の硝子体注射を実施し、視力の低下やゆがみの改善にも努めています。お一人お一人の病状に応じて丁寧に治療を行い、患者さんのお役に立ちたいですね。症状の強い眼瞼けいれんに対してはボトックス注射もしています。

ホームドクターとして地域医療に力を尽くしたい

診察中に心がけていることはありますか?

藤谷周子院長 フジタニ眼科5

患者さんが安心して受診できる環境づくりを大切にしています。衛生面には細かく気を配り、清潔な環境を保つことに努めています。また、患者さんの話を丁寧に聞くことを心がけています。不安や疑問を話しやすいような雰囲気をつくり、何か言いにくそうな表情が見られたときは「質問はありませんか?」とお声がけをしています。私がご説明するときは、目を見ながら、患者さんのペースに合わせています。仕事帰りで急いでいる方には、要点を簡潔に伝える。不安が大きい方には、丁寧に、ゆっくりと、なぜこの症状が出てきたのかを説明する。このように、少しでもリラックスして受診していただけるような対応をしていきたいと思っています。

スタッフについて教えてください。

眼科は、検査や処置の種類が多いのですが、スタッフは、症状に合わせて適切なタイミングで案内や検査を行い、患者さんの待ち時間はできるだけ短く、快適に過ごせるよう心を配ってくれています。また、衛生管理も徹底しており、消毒を欠かさず行い、きめ細かい配慮が患者さんの安心感につながっていると感謝しています。

最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

藤谷周子院長 フジタニ眼科6

「大学病院でしか診てもらえないのでは」と感じるような症状でも、一度ご相談ください。当院では、一般的な眼科診療に加えて、日帰りで行える眼瞼下垂の手術や、涙道内視鏡を用いた検査・治療にも対応しています。まぶたやまつげの不調など、目の周りのお悩みにも幅広くお応えできますので、気になることがあれば遠慮なくお越しください。また、必要に応じて大学病院や地域の基幹病院と連携を取りながら、患者さんお一人お一人に最適な医療をご提供できるよう努めています。勝どきという地域にしっかりと根を下ろし、地域の皆さんにとって、安心して頼れる存在になれたらと思っています。

Access