銀座みゆき通りデンタルクリニック

古田博久 院長

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「自分が矯正される立場になって、改めて『歯を抜く矯正』に疑問を感じたんです」と古田博久院長は正直に打ち明ける。一度は自分の歯の矯正をあきらめた後、歯科医師として経験を積む中で出会ったのが「健康な歯を抜かない矯正」だ。歯を動かす余地を作るために歯を抜かなくても、矯正治療が可能となりうる。そんな新常識を多くの人に知ってほしいとの思いで、銀座駅徒歩2分の好立地に開業したのが「銀座みゆき通りデンタルクリニック」。「私は名古屋出身なので、東京で知っているのは銀座など有名な場所ばかりだったんですよ」と古田院長は笑うが、すでに全国から患者が通うなど「抜かない歯の矯正」は広がりつつある。なぜそうした矯正が可能なのか、謎に迫ってみよう。
(取材日2015年3月3日)

歯科治療の力は、その人の生き方まで変えてしまう

―こちらでは健康な歯を抜かない矯正治療に力を入れていると聞きました。

はい。私は歯のことを「健康を支える、体の大切な一部分」だと考えています。歯並びがうまく整わないとかむ機能が低下し、口の中の衛生や食生活に影響するでしょう。また舌や口の周りの筋肉などに負担がかかり、首や肩にまでも痛みを感じることもありえます。逆に矯正がうまくいけば、かみやすさはもちろん、顎の不調が緩和される、姿勢がよくなるなど全身にもいい影響が出る可能性があります。また笑顔が増えて態度も堂々とするなど、気持ちまでポジティブに向かう患者さんがほとんど。歯並びやかみ合わせには大きな力があると感じています。さらにクリニックとしては、こうした矯正も含め「口の中全体を見据えた診療」が特色なんです。虫歯になった1本の歯だけを診て治療するのでなく「なぜ虫歯になったか」の理由を探り、かみ合わせが原因ならその点もふまえた治療計画をたてるなど、一人ひとりの状況に応じて健康な歯をずっと維持できる診療をめざしています。

―全体を考えた診療とはどのようなものでしょうか?

例えば虫歯は食事の偏りや磨き残しのせいといわれますが、かみ合わせの不調和なども原因の一つなんですよ。かみ合わせのずれで歯同士が常に強く当たる部分ができ、ひびが入って虫歯菌が侵入するようなことも起こるのですから。また歯並びが整っていないところも虫歯になりやすいポイントでしょう。特に奥歯はかみ合わせや歯並びのずれがわかりにくく、長く放置されるうちに虫歯が進行したり、何度も虫歯ができたりするんです。こうしたことから対症療法的な治療より、口の中全体を考えた診療が重要と考えています。そのため当院ではレントゲンに加えご本人の口の中や顔つきなどの写真も撮り、現状を患者さんにもわかりやすく記録して説明するんです。また歯型をとって現在のかみ合わせを確認するほか、顎の動きまで検査して、実際のかむ動作に適したかみ合わせも検討します。ここまで徹底的に調べるのは、できる限り健康な歯を削らず、抜かない治療をしたいと考えているからなんです。

―先生が削らない、抜かない理由を教えてください。

当たり前ですが自分の歯、天然の歯に勝る物はないと思うからです。虫歯の治療も歯を抜く矯正も、突き詰めれば元の歯を加工すること。本来の形を保っていなければ結果的に長持ちしない可能性もあるため、「どうすれば歯を無傷で残す診療ができるか」が私の大きなテーマになっています。その一つに私自身が受けた「歯を抜かない矯正」があります。一般には第一小臼歯を抜いてほかの歯を動かす余裕を作る方法が使われますが、条件によってはお子さんも大人も歯を抜かずに矯正できるんですよ。ただし私が考える矯正はその方の骨格や顎の形に合う歯並びを実現し、歯の機能をフルに引き出すもの。「前歯を少し奥にして見栄えをよくしたい」といったご希望も、その人の骨格に合っていなければ機能低下を招く恐れもあります。そのため当院では「何がその方にとって最善か」という目標地点をしっかり定めるため、患者さんと時間をかけて話し合い、納得のいく目標を共有するようにしているんです。



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