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河崎幹雄 院長の独自取材記事

河崎外科胃腸科

(中野区/中野新橋駅)

最終更新日:2019/08/28

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東京メトロ丸の内線中野新橋駅から徒歩5分。「河崎外科胃腸科」はこの地に開業して40年以上続く地域密着型の診療所だ。院長の河崎幹雄先生は、地域に根付いた診療を行う中、早期発見、早期診断、そして必要に応じて的確な病院に紹介することが開業医の役割だと考え、自身のスキルアップのための勉強はもちろんのこと、近隣病院の医師とのコミュニケーションにも努めている。話し上手で人と人との関わりを大切にする姿勢が多くの人から親しまれている河崎先生に、日々の診療や病診連携のあり方について、医師を志したきっかけや今後の展望に至るまでたっぷりと語っていただいた。
(取材日2012年11月26日)

隣近所のお兄さんが医師になったような親しみやすい診療を

院長に就任された経緯についてお話しください。

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「河崎外科胃腸科」は1960年に名誉院長である義父が開業しました。私は1994年に結婚してから副院長として手伝い始め、2005年に義父から院長を引き継ぎました。と言っても院長就任前から義父でないと嫌だという患者さんを除いてほとんど一人で診療を行っていましたから、仕事の内容はそのままで役職が変わったといった感じでしたね。私は外科の出身なのですが、現在は粉瘤(ふんりゅう)や外痔核をとるような小手術をするくらいで、内科の診療をメインに義父と同じように地域に根付いた診療をしています。当院は宣伝をほとんどしていないので、口コミによる来院がほとんどです。近くのコンビニエンスストアの店長さんや中華料理店のご夫婦からをはじめとした患者さんからの評判を聞いて来院される方が多いんですよ。これはとてもありがたいことですね。

先生の診療モットーについて教えてください。

医師になった頃から、隣近所のお兄さんのような相談しやすく話しやすいことをコンセプトにしていました。ですから、患者さんを母親や父親、祖父母など身内のように思って診療しています。そうすることで、自然に最善の方法をとってあげたいと考えるようになります。患者さんも身近で親しみやすい医師だと思ってくれているんじゃないですかね。なるべく医療用語を使わずわかりやすい言葉で説明することを心がけています。患者さんが納得いくまで説明をするようにしているので、一人の患者さんに20分くらいかかることもありますね。必要な時にはあまり急がず時間をかけてお話しするようにしています。

今までの患者さんとのやりとりで印象に残っていることはありますか?

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台風や嵐の日に来てくださった患者さんがいました。荒れた天気にも関わらず来てくださったことに対する感謝の気持ちと、患者さんも色々と話したいことがあるだろうとの思いから、待合室で私が入れた紅茶を飲みながら病気に関することのお話や世間話をして過ごしました。「このお茶おいしいんだよ」なんて言いながらね(笑)。日頃から話を聞いてもらうことを楽しみに来られる患者さんもいるので、話を聞いてあげることで気持ちを楽にさせてあげたいですね。私の顔を見るだけで気分が楽になったと言ってくれる人もいて、身近な存在に感じてもらえているのかなと思うとうれしいです。この診療所に来て20年以上になりますが、当時ランドセルを背負っていた小さな子が、高校生、大学生になって見違えるようにきれいになっていたりすると、「きれいになったね」と思わず声をかけてしまいます。おばあちゃん、娘さん、お孫さんと親子三世代で通ってくださるご家庭も多く、世代を超えて診療できることをとてもうれしく感じています。

早期発見、早期診断、確かな紹介先の確保が開業医の役目

患者さんとよい関係を保たれているのが伝わってきます。

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昔から人と話すのは苦じゃないんですよ。学生時代、お寿司屋さんなど飲食関係のアルバイトを数多くこなし、牛丼屋さんでは店長代理の仕事もしていました。小学生の頃からずっと住んでいた町の八百屋さんに頼まれて路上でみかんのたたき売りをしたことがあったのですが、その時は全部売り切ったんですよ。私のことを知っている近所の方達に「何をやっているの?」と聞かれ「アルバイトです」と答えると、皆さん買ってくださいました。「箱で買ってよ」とお願いして重くて持って帰れないと言われた時には「持って行ってあげるよ」と言ってお届けしたりしてね(笑)。八百屋さんも驚かれて金一封をいただきました。私はおばあちゃん子だったせいか、お年寄りと話すのも嫌いではありません。こういった経験は今の診療に役立っていると思いますね。

ところで、痔の治療で「ALTA療法」を始められたそうですね?

はい。ジオン注射によるALTA療法は排便とともに外に出てしまった内痔核を注射で治す方法です。痔の保存的な治療は座薬などを使用し、それでは治らない場合は手術をします。手術には1週間の入院が必要ですが、ALTA療法なら日帰りの治療が可能で患者さんの負担はかなり軽減されます。今年の夏に講習を修了し、ホームページに記載したことをきっかけに痔の患者さんが増えました。ただ、実際にはジオン注射をするまでもない方が多いですね。また、自分では痔だと思って来院されても、実はもっと大きな病気が隠れていることがあります。気付くことができなければ、痔の治療をしておしまいということになってしまいますから、経過を追いながら、治療を続けているのに治りが悪い、お腹を触っていつもと違うなど直感や専門知識を頼りに早期発見に努め、なるべく早く診断を付けて最適な治療につなげることを心がけています。

別の病気が見つかった時にはどのように対応されるのですか?

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近隣のそれぞれの病院に必ず一人は親しくさせていただいている先生がいるので、患者さんに病院を紹介する際には私がよく知っている先生にお願いするようにしています。紹介先の先生も責任を持って診てくださり、患者さんが戻ってこられてから「本当によくしてもらった」という話を聞くのも嬉しいですね。最適な先生に紹介することこそ開業医の大切な役目であり、このような関わり方が病診連携の一番よい形だと思っています。病院と連携をとっていても、だいたいの場合は特定の先生ではなく「外科の外来担当の先生」と紹介状に書くことが多いのですが、私はなるべく「外科の○○先生」と紹介できるように、日頃から結構努力をしているんです。例えば大きな勉強会で講師として来られている時にお会いしても、その他大勢になってしまい顔を覚えてもらうことはできませんから、別の機会にお食事をするなどで親睦を深めるようにしています。

信頼関係のもと気軽に相談できる診療所に

人と接することがお好きなんですね。

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そうですね。嫌いじゃないですね(笑)。何でも人と人との付き合いは大切です。信頼関係もその一つですよね。そういう意味では私は開業医に向いているのかもしれません。外科にいた頃は胃がんと乳がんを専門にしていましたが、開業医は広く対応できなくてはなりません。高血圧や糖尿病のほか、外科分野でも腸もおしりも診なくてはいけませんから、自分の専門外の分野も勉強しながらなるべく新しいものを取り入れていくようしています。例えば糖尿病は義父の時代には専門の先生にお任せしていたのですが、インシュリンが進化したことで私自身も治療法を学び、当院でも糖尿病の患者さんを受け入れるようになりました。自分の能力の範囲を絶対条件に、新しく勉強して習得したもののなかで一番いい選択をしていきたいと思っています。

ところで先生は、いつ頃から医師という職業を意識し始めましたか?

子どもの頃はお寿司屋さんになりたかったですしね。それと、高校を卒業する頃は物理か数学の先生に憧れていました。もしも、現役で大学に進学していたら、僕の人生は全く違ったものになっていたでしょうね。残念ながら浪人することになり、最初は獣医師もいいかなと思っていたのですが、友人が医学部をめざしていたことや、当時話題になっていた結合双生児の分離手術をテレビで観て、医学部に興味を持つようになりました。そして、大学卒業時は精神科医になろうと考えていました。精神科は患者さんとのコミュニケーションが大切な科ですから、そういう意味では内科に似ているかもしれません。大学の精神科にも顔を出し教授や先生方にもよくしていただいていたのですが、さまざまな意見をもとに最終的には外科を選び東京医科大学の外科に入局しました。

最後に今後の展望や、読者へのメッセージをお聞かせください。

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今後は、今のスタイルを維持しながら検査による予防に力を入れていきたいです。当院では人間ドック並みの検査ができるように機材を揃えています。安静にしている状態でどれくらいのカロリーを消費しているかを測定する基礎代謝測定器をはじめ、動脈の血管年齢や狭窄の度合い、呼吸機能検査、視力、聴力なども検査可能です。また、日々の診療はもちろんのこと、労働衛生コンサルタントの資格のある産業医として、より多くの方の健康管理のお手伝いをしていきたいですね。開業医は広く診るのが役目です。専門外のことでも気軽に相談していただければ、必要な病院を紹介いたします。「こんなことを聞いてもいいのかな」と構えずに気楽に来ていただき、お話ししていただければいいと思います。

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