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心身のメンテナンス感覚で気軽に相談
不眠症は早期治療が大切

東京中野メンタルクリニック

(中野区/中野駅)

最終更新日:2025/03/07

東京中野メンタルクリニック 心身のメンテナンス感覚で気軽に相談 不眠症は早期治療が大切 東京中野メンタルクリニック 心身のメンテナンス感覚で気軽に相談 不眠症は早期治療が大切
  • 保険診療

朝早く目が覚めてしまったり、ぐっすり眠れなかったり、睡眠にやや違和感を感じても「精神科を受診するほどではないから……」とやり過ごしてしてしまう人が大半ではないだろうか。しかし不眠を放置して仕事に支障が出たり、実はうつ病などの精神疾患が潜んでいたりすることもあるため、悪化前に早期解決を図ることが大切だ。「睡眠について相談してみる、くらいの気持ちでご来院ください。眠れるだけで世界が変わったように体調が改善することもあります。一度薬を飲んだら依存してしまうというのも誤解です」と話すのは、学生から高齢者まで幅広い年代の心療内科・精神科全般の悩みに対応する「東京中野メンタルクリニック」の大土広将院長。今回は大土院長に、不眠症の定義や原因に加え、具体的な治療法などを解説してもらった。

(取材日2021年4月28日/再撮影日2024年12月2日)

生活に大きなダメージが出る前に、不眠症は放置せず早期治療を。漢方や依存性の低い薬による治療も可能

Q不眠症とはどのような病気ですか?
A
東京中野メンタルクリニック 患者が話しやすい雰囲気づくりを心がけているという大土院長

▲患者が話しやすい雰囲気づくりを心がけているという大土院長

不眠症は日本人の5人に1人が悩んでいる、ありふれた国民病です。私たち人間は日々睡眠を取り、深い眠りの「ノンレム睡眠」で脳を、浅い眠りの「レム睡眠」で体を休めています。不眠が起こると、脳も体も休養できずに疲れが残り、倦怠感、意欲低下、抑うつ、不安、焦燥などのメンタル不調、心筋梗塞や糖尿病などのリスクも高め、健康寿命も縮まります。私が考える不眠症の定義は、「眠るべき時間に十分に眠れず、日常生活に支障を来す状態」です。つまり、眠れなくても日常生活に支障が出なければ、治療の必要がない場合もあります。

Q不眠症にはさまざまな種類があると聞きました。
A
東京中野メンタルクリニック 丁寧な問診によって治療の方法を決定する

▲丁寧な問診によって治療の方法を決定する

不眠の種類は、なかなか寝つけない「入眠困難」、何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」、早く目が覚めてしまう「早朝覚醒」、眠りが浅く熟睡感がない「熟眠困難」の4つが挙げられます。しかし、不眠の種類も大切ですが、私はその原因のほうが重要と考えています。原因はさまざまで、騒音などの劣悪な環境、夜勤や3交代シフトなどでリズムが崩れてしまう、体の痛みやムズムズ感、ストレスフルな環境で寝る直前まで神経がイライラしている、うつ状態、統合失調症、不安障害、適応障害などの精神疾患、薬やアルコールの影響などがあります。細かな問診を行い、患者さん一人ひとりの症状と原因に合わせた対処が必要になります。

Qどのようなタイミングでクリニックを受診すべきでしょう。
A
東京中野メンタルクリニック 気になることがあれば早めに相談してほしい

▲気になることがあれば早めに相談してほしい

受診というよりも、「睡眠について相談してみよう」くらいの気持ちで考えてみてください。朝早く目が覚めてしまう、ぐっすり眠れないなど、気になることがあればいつでも気軽に来院していいですよ。不眠症を放置し、うつ症状を来して、受診した時には休職するしかない状態に追い込まれている患者さんも少なくありません。「もっと早い段階で相談してくれれば、適切なアドバイスができたのに」と思うことは多いです。診察の結果、治療が必要ないと判断する場合は、はっきりと治療の必要がないことをお伝えしています。もちろんその理由も十分に説明しますし、医師に心配ないと言われることで安心できれば、それだけで受診の意味はあると考えます。

Q不眠症の治療はどのように行われるのでしょうか?
A
東京中野メンタルクリニック 副院長の福良洋一先生も加わり、2人診体制を整えている。

▲副院長の福良洋一先生も加わり、2人診体制を整えている。

まずは原因を探るために、細かな問診を行います。うつ病をはじめとする精神疾患など、不眠以外の問題が潜んでいないかを探るためにも、眠りのことに限らず、困っていることや悩みがないか細かに話を伺います。その結果を踏まえて、患者さんに合わせたオーダーメイド治療を行います。具体的な治療は大きく分けて、生活指導と薬物療法です。患者さんによっては薬物療法なしで、生活指導だけで十分なこともありますよ。治療期間はその原因によって異なりますが、環境を変えたらすぐに眠れるようになって、1、2回の来院で済む患者さんもいます。通院頻度も人ぞれぞれですが、2週間に1回くらいが一般的です。

Q睡眠薬に怖いイメージがある患者さんにはどう対応していますか?
A
東京中野メンタルクリニック 西洋薬を用いた治療の他に、漢方を用いた治療も提案している

▲西洋薬を用いた治療の他に、漢方を用いた治療も提案している

専門的な知識と経験のある医師の指示に従う限り、薬に依存する可能性は高くありません。依存性の弱い薬も多々ありますし、そもそも、薬に依存させないようにきちんと説明を行います。一方で治療上、依存性の強い薬も使用することはもちろんありますが、依存性と飲み方の注意事項について十分に説明をします。当院では薬の使用は必要最低限にとどめ、薬のメリット・デメリットについて十分に説明した上で、患者さんが納得した場合にのみ使用します。それでも抵抗を感じる方や、希望がある場合は、漢方の処方も可能ですのでご安心ください。患者さんの体質や体形などを考慮した上で、適した漢方薬を処方します。

ドクターからのメッセージ

大土 広将院長

不眠は健康寿命を縮めるという研究結果があります。眠れるだけで心に余裕ができ、精神的な安定が得られ、抑うつ、不安、イライラなどを予防します。朝から「あーよく寝た」と思えることで一日の生産性も当然上がります。さらに心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、肥満といった身体疾患のリスクも減らしますので驚きですよね。近年は心の健康の重要性が注目されているにもかかわらず、いまだにメンタルクリニックの受診をためらう人が多いと感じます。真面目な人ほど受診をためらいがちですが、少なくとも生活に支障が出る前に、ためらわずに受診されることをお勧めします。困り事があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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