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熊谷 靖司 院長の独自取材記事

熊谷歯科医院

(中野区/鷺ノ宮駅)

最終更新日:2022/11/10

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西武新宿線の鷺ノ宮駅から徒歩2分に位置する、南仏の教会をモデルにした、白い壁とカラフルなタイルが一際目を引く「熊谷歯科医院」。院長の熊谷靖司先生は1994年に鶴見大学歯学部を卒業後、歯周病を土台とした歯科治療に尽力。自由診療を中心とした歯科医院での勤務経験を経て、2000年に同院を開業した。現在は保険診療と自由診療どちらにも対応でき、シンプルでわかりやすい診療をめざす。同院の隣には、熊谷院長の姉が4代目院長を務める実家の医院が並び、医科・歯科の垣根を越えて地域住民の健康をサポートしている。今回は今年患者向けの書籍も出版するなど、情報発信も熱心に行う熊谷院長に診療に対する想いを語ってもらった。

(取材日2022年10月6日)

隣接する医院とともに地域住民の健康を守る

医療機関という感じがあまりしない、すてきな造りの歯科医院ですね。

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ありがとうございます。隣にある「熊谷医院」が私の実家で、ここにはもともと病院スタッフ用の部屋などがある建物が立っていました。しかし私が開業を検討していた頃、その建物はほとんど使われていなかったので、この土地を利用して開業することにしました。開業にあたって「歯科医院らしくないデザインにしたい」という思いがあり、私の好きな南仏やスペインを彷彿とさせるようなデザインにしました。ヨーロッパの開業医は自宅の一室で診療を行っている方も多いので、そこから着想を得て、患者さんが気軽に訪ねてくれる「家」のような空間をめざしました。また私やスタッフにとっては一日のほとんどを過ごす場所でもあるので、とにかく居心地の良い環境をつくりたいとも考えていましたね。外観は南仏のニースにある、フランスのある画家が建てたロザリオ礼拝堂をモチーフに、自分でタイルを置いてみました。

もともとは自由診療中心だったところを保険診療も行うようになったと聞いています。

もともと勤務していた歯科医院が自由診療中心の歯科医院だったので、当院でもそこで学んだことを生かし、開業当初は自由診療を求める患者さんを対象とした自由診療中心の診療を行っていました。しかし、10年ほど前にご縁があって大学病院に往診へ行った時に、「退院後も先生の歯科医院で診てもらいたい」と希望する方がとても多くて、「これからは保険診療も取り入れて、より幅広い患者さんを受け入れたいな」と思うようになったんです。元来、私は自由診療にも保険診療にもそれぞれの良さがあると思っていますので、現在は「自由診療のゴール」「保険診療のゴール」をしっかり分けて考え、長年の自由診療の経験の中で培ったポイントを保険診療にも活用しながら診療を行っています。

ご実家でもある「熊谷医院」との連携を密に行っているのですね。

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はい。「熊谷医院」は開業から80年ほどたつ歴史の長い医院で、私の父の後を継いで、現在は姉が4代目院長として診療を行っています。地元の方の中には、当院と熊谷医院を両方受診してくださっているご家族がとても多いので、ご家族の背景などもよくわかりますし、検査結果や全身状態などの情報を共有して互いの診療に役立てています。もちろん口の中の健康と全身の健康はつながっていますから、気軽に情報共有や相談ができる間柄は非常にありがたいです。私自身、隣に医院があることで助かっていますし、姉も「隣に歯科医院があって良かった」と言ってくれています。また身近に医療従事者がいると、お互いの専門領域についての最近のトピックスについて話し合ったりすることもできて、良い刺激になっていますね。

患者の健康になりたいという気持ちを育む

診療の特徴について教えてください。

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当院では、歯科治療の土台となる歯周病治療をしっかり行った上で、補綴や矯正、見た目として気になる点の治療を行うという2段階構成で治療を行っています。初診の際は主訴に関する応急処置を行い、まず口の中の状態を詳しく調べるために精密検査を行います。その後、精密検査の結果を見て現在の状況や今後の治療、より健康になるためにどんなことに気をつけたら良いかなどについて30分から1時間ほどかけて私が詳しく説明するんです。検査の結果、歯周病がある場合、歯科衛生士が中心となって基本的な治療を行いながら、患者さんに日々のセルフケアの注意点などを伝えていきます。治療とセルフケアで口の中をいい状態に保つと、患者さんも「歯をよりきれいに見せたい」と感じるようになることが多いため、補綴治療やインプラント治療など、見た目に関する治療などを検討します。

歯周病の治療において大切なことはなんですか?

まずは、歯周病も虫歯も生活習慣病の1つであるということを患者さんに知ってもらうことです。生活習慣病ですから、いくら治療をしても患者さんが生活習慣を変えていかなければ良くなっていきません。逆に改善すべき生活習慣を改善すれば、健康へ近づいていくことが期待できます。もちろん最初からすべて改善することは難しいので、時間をかけて徐々に意識を変えていただけるよう工夫はしています。私たちがじっくり時間をかけて患者さんに説明を行うのは、患者さんに健康への関心を持っていただきたいからです。実際、患者さんに「健康になりたい」という気持ちが芽生えると、「こまめに歯を磨くようになった」「禁煙を始めた」「運動を始めた」など、患者さんの行動も変わっていくこともあります。口の中もどんどん健康になっていきますし、患者さん自身の顔つきがポジティブなものに変わっていくとうれしいですね。

健康でいたいという患者さんの意識が大切なんですね。

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そうですね。私たち医療従事者は患者さんに健康そのものを提供することはできませんが、「健康は自分で得るもの」という前提で健康や医療に対する情報を提供することはできます。患者さんが医師や歯科医師に依存するのではなく、自分で考えて健康のためにできることを選び取っていくことができるよう、導いていくのも私の役割の一つだと思っています。そのため、仮に引っ越しなどで患者さんが当院に通えなくなっても、新たな場所で良い医療機関を見つけられるような知識も伝えていきたいです。

患者の人生に長く寄り添うために

開業から22年たちますが現在どのような想いがありますか。

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代官山の歯科医院に勤務していた時に、院長から、「おこがましい言い方かもしれないが、たった1本の歯を治療することが、その患者さんの人生を変えることもある。歯の治療というのはそのくらいインパクトのあるものなんだよ」と言われたことがありました。実際に22年間この地で診療を続けていて、それをひしひしと感じます。よく考えると持病のある方でない限り、こうして定期的に通う医療機関は定期検診のある歯科だけですよね。患者さん一人ひとりと長くお付き合いできるので、お互いにインパクトを与え合っている感じがします。時には私が何年も前に言ったことを覚えてくれている患者さんもいて、自分の言葉や治療が患者さんに与えている影響を考えると、常に身が引き締まる想いです。そういった意味で診療の技術はもちろん、「人としての人生経験や感性を磨くことも大切だよね」とスタッフとよく話しています。

先生の今後の展望をお聞かせください。

1つ目は、歯周病治療の重要性や口の健康を守るための知識をより多くの方に伝えたいということです。今回、本を出版してみて「もっと書きたかったな」と感じたこともあったので、今後もさまざまな手段で情報発信をしていきたいです。2つ目は私ももう54歳なので、引退までの道筋を考えていきたいですね。今後どのように診療を広げて、最終的にはどうやって次の世代に引き継いでいくのかということを考えるようになってきました。3つ目は、今頑張っているスタッフとどこかに出かけたいです。やはり新型コロナウイルス感染症流行下に入ってスタッフもなかなか外出ができなくなり、以前のように食事に行ったりもできなくなってしまいました。落ち着いたら、またみんなでどこかに遊びに行きたいなと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

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前述のとおり、歯周病や虫歯は生活習慣病の1つですので、改善していくためには自分自身を変えていくことが大切です。歯科医院を選ぶ際は、生活習慣の改善を促してくれるようなところをぜひ受診してほしいですね。当院では隣にある「熊谷医院」とも連携して、お口の中、そして全身が健康になるためのお手伝いができればと思っています。気になる症状があればぜひお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント(1本)/49万5000円〜、補綴治療(自由診療の場合)/5万5000円~、矯正/7万7000円~

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