全国のドクター9,329人の想いを取材
クリニック・病院 160,995件の情報を掲載(2020年11月26日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 中野区
  4. 沼袋駅
  5. 医療法人財団健貢会 総合東京病院
  6. 伊藤康信 先生

伊藤康信 先生の独自取材記事

総合東京病院

(中野区/沼袋駅)

最終更新日:2019/08/28

27147 df 1 main 1445406956

東北地方を中心に、全国に約60もの病院やクリニック、介護施設などを構える南東北グループが、中野区江古田の中核病院として開院した「総合東京病院」。中野区で先駆けて導入したPET-CTや、3室を構えるハイブリッド手術室など、先端の設備を導入。多くの専門医も在籍しており、私立病院にも関わらず高度医療を提供してくれる。また、総合病院では日本最大級となる、130人の理学療法士や4人のリハビリテーション専門医による、リハビリテ―ションの充実も大きな特徴だ。今回は、脳神経外科の中で低侵襲手術を中心とした高度な脊椎・脊髄外科診療を行う一方で、院長代行として病院運営にも携わっている伊藤康信先生に、病院の特徴や専門の治療、患者への想いなど、じっくりと伺った。
(取材日2015年9月4日)

高度医療で提供する手術から、その後のリハビリまで万全なサポート体制

病院の特徴をお教えください。

27147 df 1 1 1445253727

急性期の診療からリハビリテーション機能の充実、そして内科や外科をはじめとした27の外来を設け、さまざまな患者さんのニーズにお応えする総合病院です。なかでも、4つの部門が特徴と言えますね。まず、院長である渡邉貞義先生が在籍する「脳血管内治療部門」では、5名の日本脳神経外科学会専門医による脳血管障害を中心とした脳血管内治療を行っています。次に、現在人員増加中の「循環器部門」では、全国に約1000名しかいない心臓カテーテル専門医による高度なカテーテル治療をお受けいただけます。「膝関節部門」では、日本人向けにオリジナルの人工関節を開発した名医である龍順之助先生が在籍しており、患者さんに負担の少ない膝の人工関節手術をご提供しています。そして最後に、私が部門長を務める脊椎脊髄部門では、保存的治療に重点を置きながら、高齢者の患者さんにも安心してお受けいただける外科手術も積極的に行っていますよ。

先端医療の診療をご提供されているとか。

血管撮影装置を完備したハイブリッド手術室を3室用意しています。これは、全国でも大学病院レベルの設備と言えますね。また、中野区で先駆けてPET-CTも導入しました。がんの活動状況を画像化してとらえることができるため、正確な診査・診断に役立っていますよ。ほかにも、脳血管障害や腫瘍、心臓病などの診断に使用するSPECT装置や、頭部や脊椎などの病変を鮮明に抽出してくれる3.0T(テスラ)MRI。多機能の64列マルチスライスCT、血管内治療にも用いられるアンギオ(血管造影)装置など、さまざまな先端医療機器を積極的に導入しています。私立の病院であっても、患者さんに不便なくよりよい医療をお受けいただける環境を整えていきたいと考えています。

リハビリテーションにも力を入れているのですよね。

27147 df 1 2 1445253727

急性期病棟が176床に対し、回復期リハビリ病棟が136床と、急性期から回復期まで引き続き当院で対応ができるようにしています。脳卒中部門、膝関節部門、脊椎脊髄外科部門など、手術後に早期のリハビリを必要とされる患者さんも多いため、しっかりと設備を整えています。特徴は何といっても、130名の人員を誇る理学療法士たち。これは、総合病院では日本最大級です。一般的に、一人の理学療法士が何人かの患者さんを受け持つことが多いかと思いますが、当院では一人の患者さんに2、3人の理学療法が付きっ切りのため、手厚いサポートができています。また、リハビリテーション科では、なんと専門医が4名も在籍しています。急性期の患者さんが手術後に後遺症を残さないためにも、リハビリテーション科の担う役割は非常に大きいのです。当院のリハビリ施設は、土日祝日や年末年始も休まずに365日実施。在宅期にも対応できる万全の体制をそろえています。

よりよい医療の提供。そのすべては、患者のために

病院の歴史についてお教えください。

27147 df 1 3 1445253727

我々南東北グループは、福島県郡山市にある「総合南東北病院」を本院とし、全国に総合病院や診療所、介護老人保健施設、訪問看護ステーション、通所リハビリテ―ションなど、約60もの施設を展開しています。1958年に慈生会病院として誕生した当院は、2010年に東京病院として生まれ変わりました。その後、「総合東京病院」へと病院名を変更し、2015年4月で開設より5周年を迎えました。2014年9月には、地下1階地上8階建てのA棟を新設し、それまで250床だった病棟を343床に増床。より多くの患者さんを受け入れることができるようになりました。通所・訪問リハビリテーション施設も開設され、当院の強みであるリハビリテーションにおいても、さらなるサービスの充実を図ってまいりました。

院是である「すべては患者さんのために」に込められた想いは?

これは、南東北グループの総長である渡邊一夫先生が掲げた、グループ共通の理念なのです。私は、ここで働く全員が同じ想いを抱いてくれていると感じています。患者さんへの接し方や高いレベルの治療をご提供することはもちろんですが、良好な病院経営をしていくこともその一環。よりよい医療をお届けするための医師や看護師をそろえること、最新の設備や機器を導入すること。それらは、良好な病院経営をしているからこそ、実現できることなのです。気が付いたら近所の病院がなくなっていた、なんてことも珍しくない昨今。地域の患者さんにとって、いつまでも「安心して通える近所の病院」であり続けられるよう、治療も接遇も、そして病院経営も、「すべては患者さんのために」力を尽くしていきたいですね。

どのような患者さんが多くいらっしゃるのですか?

27147 df 1 4 1445253727

やはり、地域患者さんが中心ですね。この地域は非常に人口が多く、特にたくさんの高齢者の方がお住いなのです。年々お一人暮らしのお年寄りが増えていますから、生活に不便のないようにできる限りの疾患に対応していきたいと考えています。当院では高齢者の患者さんにも負担の少ない手術を多く行っていますから、他院では断られてしまったという方であっても、85歳ぐらいまでなら問題なく実施していますよ。そのため、地域住民のみなさん以外にも、遠方からわざわざ来院くださる患者さんや、救急車で運ばれてくる患者さんもたくさんいらっしゃいます。当院では、救急車の受け入れをなるべく断らないように力を尽くしています。やむを得ず受け入れることができなかった場合にも、「なぜ受け入れられなかったのか?」その問題を解明し、同じことを繰り返さないように努めています。その結果、現在では救急車の受け入れ拒否は月に1〜2回程度まで抑えることができました。とにかく、一人でも多くの患者さんを助けたい。スタッフ一同が、その一心で働いているのです。

脳神経外科医だからこそできる、高齢者でも安心して受けられる手術を

先生が部門長を務める、脊椎脊髄治療についてお聞かせください。

27147 df 1 5 1445253727

手足のしびれや痛み、腰痛、歩行困難などの患者さんに対する保存的治療を中心に行っています。また、それでも回復が見込めない症状や、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰推変性すべり症などの疾患を持つ患者さんには、積極的に外科手術もしていますよ。特徴としては、すべての手術を、顕微鏡を使用して行っていること。これは、脳神経外科医ならではの強みですね。また、一般的に首の手術は、後ろ側から切開することが多いのですが、脳神経外科の領域では首の前から切開する「前方除圧固定術」という手術法を用いることができます。これによって、翌日には歩行もできますし、一週間ほどで退院が可能となり、非常に早い回復が見込めます。この手術の在院日数は東京都内で最短です。

高齢者でも受けられる手術を行っているとか。

脊椎圧迫骨折に対する、「バルーンカイフォプラスティ(BKP)」という手術ですね。脊椎圧迫骨折とは、骨粗しょう症の患者さんが転倒などをきっかけに起こしてしまう骨折ですから、発症の多くが高齢者の患者さんです。多くの患者さんは、コルセットで固定した状態で安静を保ちながら、お薬を使って保存的治療を続けることで症状が緩和されます。BKPは、それでも改善が見込めない場合に行う手術です。バルーンを使用することで硬いセメントを入れ込むことができ、これによって肺塞栓という致命的となる合併症を防ぐことができる手術です。この手術には、全身麻酔をすること、適切な手術室を完備していること、執刀医が脳神経外科医もしくは整形外科医の中で脊椎脊髄外科の専門家であることという、3つの条件がそろわなければ行うことができない、難易度の高いもの。当院では、しっかりと手術に耐えうる状態であるかを診断した上で実施しています。これまでには、平均で70歳以上の患者さん、最高95歳の患者さんがこの手術をお受けになっています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

27147 df 1 6 1445253727

昨年のA棟新設に続き、2017年には隣地6000平方メートルの土地全体に、大きな新病棟を新設予定です。より多くの入院患者さんを受け入れることができるように、大幅増床。脳卒中や循環器治療、リハビリテーションのさらなる充実に力を入れています。また、これまで外来のみだった小児科においても、小児初期救急事業として新たな施設を設けさせていただきます。これからも、地域の中核病院として進化を続けていきたいと願う総合東京病院。私立病院でありながら、最先端の高度医療を安心してお受けいただける病院をめざし、地域住民のみなさんに医療の分野で貢献していきたいと思っています。

Access