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田尻 千鶴子 院長の独自取材記事

楽視眼科

(台東区/浅草駅)

最終更新日:2020/04/01

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国内外からさまざまな人が訪れ、日夜大きなにぎわいを見せる下町浅草。その住宅街の一角にある「楽視眼科」は、田尻千鶴子先生が院長を務める地域に密着したクリニックである。昭和・大正の雰囲気が残る外観とは裏腹に、院内はモダンで落ち着いた雰囲気が漂い、天井に設置された空調プロペラやステンドグラスが印象的だ。地域に密着し、患者一人ひとりに寄り添った診療スタイルは多くの信頼を集め、祖父から孫まで、親子3世代で通う人も多いという。女性ならではのこまやかな診療と、登山が趣味で、最近はボルタリングも始めたという男性顔負けのアグレッシブさを兼ね備えた田尻院長が考える眼科診療とは何なのか、その思いの丈を存分に語ってもらった。
(取材日2018年5月28日)

女性が自立した、最も輝ける仕事をめざして

田尻千鶴子院長はどうして眼科の医師をめざされたのですか。

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自分の力で、自立した生活を送りたいと考えたのが最初のきっかけです。私の幼い頃は、今ほど女性の社会進出が進んだ世の中ではありませんでした。それこそ『女性が活躍しようと思ったら、医者か弁護士をめざせ』と言われるような時代です。そうした背景から医師をめざすようになり、その中でも比較的眼科は女性にも活躍の幅が広げられていたことから、眼科医師として歩むことを決めました。大阪市立大学医学部に進学し、卒業後こうして開業医になるまでは東京の病院で20年ほど勤務していました。病院勤務の際、眼科はもちろんですが、研修として内科や麻酔科なども見させていただき、その経験は今でも生かされていますね。多角的な視点から患者さまの症状を見ることができるようになっています。

台東区というと東京でもディープな土地といわれていますが、ここに開業した理由はなんですか。

もともと、ここは内科診療を行う別の医院だったのですが、その院長が現役を引退されるということもあり、譲り受けるような形で私が開業をしたという経緯があります。ですので、どちらかというと成り行きでこの地を選んだ部分もありますね。ただ、私が東京に出てきた頃、この近所に住んでいたこともあり、なんだかんだなじみの深い土地でもあるんです。東京というと、冷たい、サバサバした印象を持つことも多いかもしれません。実際私も東京に住んでみるまで、そういうイメージを持ってしまっていました。しかし、ここに住む人々は本当に心が温かく、下町の良さが詰まっています。この土地に開院し、地域の人々との交流を持てるようになったことは、とてもありがたいことだと思っています。

院内について、こだわられている点はありますか?

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前任者がかなり院内の設計にこだわってくれていた部分もあり、私自身で手を入れたところはほとんどないんですよ。天井のプロペラやステンドグラスなど、とてもおしゃれな内装ですよね。ただ、あえて待合室に雑誌などを数多く置かないようにはしています。目の病気の中には、結膜炎など、接触感染をしてしまうものもありますから、不特定多数の人が触れるものはできるだけ置かないようにしているんです。同時に、診察前に本やスマートフォンなんかを見すぎると、検査に影響が出てしまうこともありますからね。眼科の医師としての気配りは随所にさせていただいています。あとは私がフレンチブルドッグを飼っているということもあり、その写真やイラストをイメージキャラクターとして使っています。親バカかもしれませんが、それを見て少しでも和んでもらえればうれしいですね。

病気を診るのではなく、患者を診るのが仕事

楽視眼科で実践されている眼科医療はどのようなものですか。

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目に関する悩みや相談に関する全般を診療しています。もしも規模が大きくなりそうな症状の場合は、大学病院や専門の医師への連携も行っておりますので、当院で直接治療するということはもちろんですが、少しでも気になることがあればとりあえず相談、という形でご利用いただいても構いません。あとは眼科検診もお勧めしています。目の病気は自覚症状が出るのが遅く、気づいた頃には大事になってしまっていることもよくあるものです。眼科検診をすることで、逆に内科的な異常を見つけることができることもありますから、定期的な眼科検診は行ったほうが良いと思います。病院は病気を治す所と思わず、病気にならないために来る所、と考えてください。

診療の際に心がけていることや、実践されていることなどはありますか。

まずは患者さまのお話をしっかり聞く、ということを心がけています。多くの場合、医療機関に来る方は不安を抱えているものです。何が原因なんだろう、どうすれば治るんだろう、痛みはあるのかな。そんな不安の中で、いきなり治療を始めてしまっては、患者さまの恐怖は計り知れません。まずは一度受け止めて、しっかりと交通整理をしてあげる。医師の視点から見れば、あまり必要ではない情報を患者さまがお話しするケースもあるでしょう。しかし、そこで話しを切ることなく、すべての悩みに一つずつ回答してあげることが、医師として果たすべき使命でもあるのではないでしょうか。病気だけでなく、不安も一緒に取り除いていけるような診療を心がけています。

どういった方々が患者としてお越しになることが多いのですか。

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土地柄もあるのでしょうが、比較的高齢の方が多いように思います。ただ、そこを起点として、お子さんが来てくれたり、さらにその下のお孫さんが来てくれたり、親子3世代で通ってくれている方も多くいるんですよ。派手に宣伝したりはしていませんので、クチコミで患者さまが来院してくれている印象です。今の時代、インターネットを使えば有名な眼科医院をすぐに見つけることができるでしょう。しかし、そんな中でもあえて当院を選んでいただけていることにとても感謝しないといけませんね。大規模病院のように、どんな症状もただちに治療する。ということももちろん大切だとは思いますが、私はどちらかというと地域に密着した、地元のかかりつけ医として、気軽に相談できる眼科医師になれたらと思います。

医師と患者を対等に。地域と人に寄り添う姿勢

これまで診療をしてきた中で、印象に残っているエピソードはありますか。

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具体的にこれ、というものではないのですが、来院していただける方々の人情味を垣間見ることができた時は、やはりとてもうれしい気持ちになりますね。午後の診療は18時まで受付をしているのですが、18時ぎりぎりにお越しいただいた患者さまが「遅い時間にごめんね。診療してくれてありがとう」と、医師である私にまで気を遣っていただけるのは非常に喜ばしいことです。ともすれば医者と患者の関係というのは、どちらか一方が強くなり、平等な関係にならないことがよくあります。そんな中で、この地域ではお互いがお互いを思いやり、大切にし合うという文化が根付いており、非常に気持ちの良い環境で働かせてもらっていると実感できます。

先生ご自身がお休みの時は、どのように過ごされているんですか。

近頃は山登りにはまっていて、よく出かけていますね。それこそ日本アルプスに登ってみたり、なかなかに規模の大きな登山に挑戦しています。きっかけになったのは“3.11”の時です。交通機関がすべてアウトで、歩いて帰らなければいけなくなった時、「自分って意外と歩けるんだ!」という思いと、「歩くのって楽しいんだ!」ということに気づいたんです。それから、体力づくりを兼ねて、山登りをするようになりました。その趣味が講じて、最近ではボルタリングも始めたんです。いろんな場所へ出かければ、それだけいろんな人との出会いもありますから、楽しく過ごせていますよ。先入観は捨てて、何でも積極的にチャレンジすることが大切ですね。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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患者さまからすれば、病院というのはできるだけ行きたくない場所でしょうし、行ったとしても一回きりにしたいと思うのは当然でしょう。だからこそ私は、何度でも来たいと思えるような、気軽で、丁寧な診療を心がけています。治療が必要な方も、そうでない方も、何か思うことがあればいつでもご来院ください。最近ではレーシック手術なども話題にはなっていますが、それが良い悪いではなく、本当に自分に合ったものなのかどうか、判断するきっかけを得ることも大切だと思うのです。自分で納得しない治療で幸せになることはできません。どんな相談もじっくりお伺いし、私の見解をお伝えいたします。そうして地元の人々から頼られるかかりつけ医になれるとうれしいですね。

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