土田歯科医院

土田 淳 院長

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東京メトロ日比谷線・入谷駅、および都営荒川線・三ノ輪駅から徒歩7分。「金美館通り」という昭和レトロな商店街を抜けた住宅街のマンションの1階が「土田歯科医院」である。浅草・上野にも歩いて行けると教えてくれた土田淳院長は、東京スカイツリーを望み、酉の市紀元発祥の神社と言われる「鷲(おおとり)神社」もすぐそばという、この下町の出身者。2012年6月、開業から25年を迎えた医院(院長は診療所と呼ぶ)を近所から移転し、装いも新たに診療を開始した。靴を脱がなくても上がれるバリアフリー構造はこの地域では画期的とのことで、もちろん車いすでもそのまま診察室まで入ることができる。また、化粧直し用の小さなパウダーコーナーも設けられている。これら新しい医院の設計には患者の6割を占める高齢者の意見が採り入れられた。この地域はいわば高齢化社会先進地域。開業当時からその対策に取り組んできた土田院長にお話を伺った。
(取材日2012年12月12日)

患者の6割は高齢者

―患者さんの声を採り入れて新装したそうですね?

バリアフリーと言えば一般的には車いす対応ですが、当院の場合、土足で上がれるということが重要でした。靴を脱いでスリッパに履き替えるのが嫌だからと言う方が多かったんです。足やひざが悪いので単純な動作にも大きな負担がかかるんですね。「ここは靴を脱がなくてもいいから」と紹介してもらえることもあります。掃除が大変なんですけどね(笑)。それからこれも女性の患者さんのご希望でトイレとは別にパウダーコーナーを設けました。治療後、口紅を直したい、後頭部の髪がぺったんこになるので直したいと言うのでドライヤーも設置しています。ご高齢でもお洒落な方が増えました。もう少し広ければパウダールームにしたかったんですが……。

―こちらで開業した経緯をお聞かせください。

この土田歯科医院は、もともと1951年に母が開業していた診療所です。僕は大学卒業後、銀座の医院に勤めていたのですが、1983年に母が急死したために後を継がなくてはならなくなりました。当時はまだ30歳前で、開業なんてまったく考えていなかったので戸惑うことばかりでしたね。とにかく来院する患者さんが、銀座で診ていたときとはまったく違うタイプの人たちなんです。銀座時代は主にビジネスマンやOLが相手でしたが、こちらはこの下町の住民や商店の人たち。しかも当時から結構お年を召した方が大勢いらっしゃいました。かなり早くから高齢化が進んだ地域なんです。現在は60歳以上の患者さんが圧倒的多数です。

―開業当初に突き当たった壁とは? それを乗り越えるためにしたこととは?

高齢者は何かしらの病気を持った方が多いんです。ところが皆さん、ご自分の疾患のことが分からずに歯医者に来るんです。例えば歯周病の治療をしても、ちっとも治らない患者さんがいるわけですよ。いくら歯石を取っても、衛生士がブラッシング指導をしてもよくならない。それでやっと患者さんたちが飲んでいる薬や病気が原因だと気がついたんです。そういう方面の勉強がまったく不足していたので、これは内科的な疾患をきちんと把握し、処方されている薬のことを把握した上で治療しないといけないと懸命になりました。最近になって病院間のネットワークということが盛んに言われるようになりましたが、僕はその当時から内科をはじめ、耳鼻咽喉科・整形外科・内科・眼科など、半径1〜2キロ以内のドクターを紹介できるネットワークをつくりました。

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