渡邉信幸院長の独自取材記事

ナチュラルスマイルデンタルクリニック

(豊島区／池袋駅)

最終更新日：2021/10/12

JR地下鉄各線・池袋駅東口より、徒歩1分のビル4階に「ナチュラルスマイルデンタルクリニック」はある。今年で開院10年目を迎えた同院は働き盛りの男女から高齢者まで、さまざまな患者が来院している。院長を務めるのは、渡邉信幸先生。鶴見大学歯学部で補綴学を学んだ後、噛み合わせとインプラント治療の分野で腕を磨いてきたプロフェッショナルだ。待合に飾られた学会、セミナーの賞状がその頼もしさを物語っている。口腔全体のバランスをトータルで診て、噛み合わせを大切にした治療を提案。同時に、通いやすいクリニックを目指してスタッフと共に「真摯なコミュニケーション」をモットーにした診療を行っている。多くの患者の支持を集める渡邉先生に、日々の診療への思いを訊いた。

（取材日2015年6月23日）

「笑顔」を大切に、安心安全の診療を提供する駅前クリニック
予防から高度な歯科治療まで。患者の生活に貢献する包括的な診療を
患者がより身近に感じられる気兼ねないクリニックをめざして

「笑顔」を大切に、安心安全の診療を提供する駅前クリニック

今年で開院10年目だと聞きました。

そうですね。2005年の開院です。私の地元は埼玉の川口市なのですが、池袋には家族で休日によく来ていました。今でも、駅前のデパートに連れて行ってもらったのを覚えています（笑）。私事で恐縮ですが、そういった思い出があって前々から池袋で開院できたらと思っていました。池袋は人気の場所ですのでなかなか良いテナントが見つからず、最終的にこの場所に決まるまで2年ぐらいはかかったかと思います。なので、開院当初は思い出のある地で遂にスタートを切れたことへの喜びを強く感じていました。この10年間、安心安全はもとより、患者さま一人ひとりが満足を得られる診療を日々の課題に掲げてきました。開院時から優秀なスタッフにも恵まれて、今では多くの患者さまに来ていただいています。これからも私を含めたスタッフ一同の盤石なチームワークで、患者さまの健康に貢献していきたいと思っています。

クリニックの特色を教えてください

ナチュラルスマイルデンタルクリニックという名の通り、”笑顔”をいちばんのモットーにしています。この笑顔という言葉には２通りの意味があります。まず、なによりは「患者さんの笑顔」。一人ひとり程度の差こそあれ、歯科医院には不安や悩みを持って来院されていますから、その暗い気持ちをできる限り払拭できるように努めています。そのために、患者さんが相談しやすい雰囲気づくりや、できる限りわかりやすく話すよう工夫する以外に、真摯に患者さん一人ひとりと向き合うことが診療にとって最重要だと感じるんです。そしてもうひとつは「私たちの笑顔」。現在7名ほどのスタッフが在籍していますが、いい医療はやはり良いチームワークの中から生まれると考えています。そのチームの絆を深め、つないでいくのが笑顔だと思います。スタッフ全員が自然と笑顔になれて、よどみなく協力し合えるよう、常日頃から院内でのコミュニケーションをとても大事にしています。翻ってそれが良質の医療となって、患者さまとの信頼関係につながっていくと確信しています。

予防から高度な歯科治療まで。患者の生活に貢献する包括的な診療を

先生が、力を入れて取り組んでいる治療分野はありますか？

私は医局時代から総義歯やインプラント治療の研鑽を積んできました。まだまだ、学びの日々ですが、これまでに噛み合わせ治療、インプラント治療について栄えある賞を各学会よりいただくこともできました。ですのでこうした高度な専門医療は診療の柱と言えると思います。ただ、当クリニックでは、それらを前面に押しだすことはしていません。というのも、どれか一つの治療が一番大切だということではなく、患者さんが各工程で受ける治療すべてが大切で、いかにそれぞれで質の高い治療を行って包括的に患者さんの口腔内を守っていくかがホームドクターとして重要なのです。例えばインプラント治療は手術の際の手腕だけでなく、土台となる歯茎の歯周病に対するアプローチや、術後の定期的な口腔ケアをしっかり行う必要があります。当院の歯科医療は問題である部位だけを診るのではなく、患者さんのお口全体を一単位と捉えてトータルに治療することを目指しています。その意味で私は、噛み合わせが歯科医療の基礎であると考えています。義歯やインプラント、そして歯列矯正でも、顎、そして噛み合わせへの注視が最良の治療を生むと考えています。

診療に対してのこだわりをお聞かせください。

できる限り、天然歯に負担をかけない治療ですね。虫歯になった歯を削れば症状は治りますが、残念ながら歯にとっては大きな負担がかかってしまいます。そして、一度削ってしまえば元に戻ることはありませんし、再度疾患を患うリスクも高まるのです。そうならないために、必要最低限の介入で済むように治療計画をたてるのが私のこだわりです。もちろん症状によりけりではありますが、虫歯だからといってすぐに削るのではなく、メンテナンスで天然歯を維持していくことも可能です。歯は生涯にわたる大切な機能ですから、患者さんの将来に貢献できるよう、最大限の注意を払い治療を実施しています。また、これはクリニックとしてのお話となりますが「高い精度の治療をより多くの人に提供していきたい」という、こだわりもあります。歯科には本当にさまざまな治療法がありますが、その存在を知らないがゆえに我慢していたというケースがあるとよく聞きます。日々診療する今でも絶えず最新の治療には目を向けています。日本大学松戸歯学部で週に一度は学生たちに講義もしています。患者さんの症状、果てはライフスタイルを鑑みながら、適する治療法をさまざまにご提案しています。

歯科医師として今、発信しておきたいことはありますか？

歯があることの大切さでしょうか。そして、病気にならないためにクリニックを活用してもらいたいということですね。先ほどの虫歯のお話のように、侵食を抑えることもできますし、それ以前に定期的なメンテナンスで、病気を寄せ付けない健康づくりに取り組むことも可能です。普段当たり前にあるものですから、歯のありがたみは感じづらいと思います。けれどたった1本がなくなってしまったがゆえに、周りの健康な歯まで悪くなってしまうこともあります。ぜひ健康な歯のうちから「歯を守っていくもの」という意識を持っていただき、積極的に予防歯科に取り組んでもらいたいと思っています。

患者がより身近に感じられる気兼ねないクリニックをめざして

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

ものづくりが好きだったというか、細かいことが得意だったのが最初のきっかけですね。小さい頃はプラモデルづくりにとても熱中していました。その後しばらくして電化製品の仕組みに興味を持って、分解などしていました（笑）。そうした手先を使った作業をしていますと時間が経つのを忘れてしまうくらいです。なので、技術者に憧れた時期もありました。将来や進路を考える時期になって、技術的なことに携わりながら人の役に立てる職業に就きたいと考えるようになりました。そこで思い至ったのが歯科医師だったわけです。私の両親は医療従事者ではなく、特別医療が身近な世界だったわけではないのですが、自分にとって最大のやりがいを感じられる職業だと思いました。事実、鶴見大学の卒業から数えて20年以上が経ちますが、今でも天職だと感じています。そう感じるのも大学や勤務医時代に出会った素晴らしい恩師や先生とのご縁と、当クリニックを信頼して通ってくださる患者さんによるところが大きいと実感しています。恩返しの意味でも更に研鑽を積んでいきます。

休日はどのようなリフレッシュをしていますか。

実は、休診日を利用して日本大学松戸歯学部で週に一度は学生たちに指導もしています。なので、完全な休日というと土曜日のみ。休日は家族で過ごす時間を大切にしています。2児の父ですが、子どもたちの成長を見守るのが何よりのリフレッシュになっています。年長の子どもは中学2年生なので、勉強を教えるのも楽しみです。また、料理を振る舞うのが定例行事なんです。昔から料理が好きだったので、ゆっくりできる日は朝・昼・晩と料理を担当しています。皆、美味しいと言ってくれるので、こっちもやりがいがあるんです（笑）。私が特にですが、家族がうどん好きなんです。なので、出汁からつくったりもしています。いい息抜きにもなっていますね。

最後に、『ドクターズ・ファイル』の読者にメッセージをお願いします。

治療だけではなく、健康づくりに取り組める身近な場所として、ぜひクリニックをライフスタイルの中へ入れていただければ思っています。皆さまが安心して来院できるよう、これからも当クリニックは精一杯、環境づくりや啓発、情報発信に取り組んでいきます。口腔内に関するちょっとした疑問や不安を気兼ねなく相談できる場所、それが私たちの目指すところです。ご相談だけでも構いません。ぜひお気軽にお越しください。