大塚・栄一クリニック

内田栄一院長、岡島史佳先生

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大塚駅から歩くこと数分、心療内科を専門とする「大塚・栄一クリニック」が見えてくる。いろいろな悩みを抱える患者さんがリラックスできるようにと、院内には常に小さな音でジャズがかかっている。院長の内田栄一先生は、自身でもチェロやギターを演奏するほどの音楽好き。「患者さんと向き合うときにも音楽が流れているのはとても良い」のだそう。内田先生は医療経済を学び、産業医としても活躍している。また健康診断、予防接種、一般内科などの地域医療にも取り組んでいる。同院で歯科の治療をを担当するのが、岡島史佳先生。心療内科と歯科を併設している医院はとても珍しいため、遠方からの患者も多い。2つの分野でどのように連携をとって治療にあたっているのか、お二人に詳しく話を伺った。
(取材日2014年3月7日)

丁寧なカウンセリングで患者の悩みに寄り添う診療

―開業されてどのくらいになりますか?

【内田院長】開業は1996年ですので、もう18年になりますね。近くにお住いの方だけでなく、大学病院から当院を紹介された方、電車に乗ってわざわざ来てくださる患者さんもいらっしゃいます。年齢も小学生から90代までと幅広いですね。心療内科を受診される患者さんの多くは、うつ病とパニック障害の方たちです。うつ病では、ほとんどが家族問題や会社からのストレスが原因となっています。常に体に力が入った状態になっているため、肩こりや顎関節症などにもなりやすくなります。病気の原因を取り除くことは難しいですが、医療としてできることは、薬でのコントロールと丁寧なカウンセリング。自律訓練法といって、体がリラックスしている状態を体感し、それを自覚してもらうことで上手に力を抜けるようにしていく治療法もあります。体の緊張をとるために一番簡単なのは、ぬるめのお風呂に10分から20分くらい入っていただくことですね。うつ病やパニック障害は「まじめ人間病」と言ってもいいくらい、まじめで頑張り屋さんがかかりやすい病気です。ですから私は、頑張りすぎてしまう患者さんに、いつも「抑えて、抑えて」と声をかけています。特に復職した時に、一気に力を入れすぎてしまうと、また不調になり休職してしまうことがありますので注意が必要ですね。また西洋薬に抵抗があるという方には、当院では漢方を処方しています。冷えに効くものや、のどのつまり、唾液が出にくいなどの症状に効くもの、気分がふさぎ込むなど、うつ病の初期の段階に非常によく効く漢方もあります。冷えに効く漢方薬は当院の女性スタッフも使っていて、とても評判がいいんですよ。

―臨床心理士や専門のカウンセラーもいらっしゃるそうですね。

【内田院長】ええ。ご希望があれば、別室でカウンセリングを受けていただけます。診療室ではどうしても話しづらいことでも、奥の個室でカウンセラーとマンツーマンになるとお話ししやすいようで、スムーズな治療につながっています。親子関係やセクシュアルな悩み、家庭内暴力、会社でのセクハラ・パワハラなどの深い問題も安心してご相談ください。

―心の病気になかなか気付かない方も多いですよね。

【内田院長】本人が気付かないまま、体に症状が出る「身体表現性障害」になることがあります。心理的なものが原因で、舌や顎に痛みが出たり、頭痛や腰痛として現れるものです。整形外科や脳外科でCTをとっても異常がなく、いろいろな病院を回っても原因がわからず、ここに来られたという方もいます。当院では、あらゆる病気の可能性を考慮に入れ、心療内科というよりは総合診療科として全身を診ながら治療にあたっていきたいと思っています。心理的な病気へのアプローチだけではなく、もし他の疾患の疑いがあれば専門の病院にご紹介をしますので、安心して来ていただけるのではないでしょうか。



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