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渡邉 和明 院長の独自取材記事

白山歯科医院

(文京区/白山駅)

最終更新日:2021/10/12

渡邉和明院長 白山歯科医院 main

都営三田線白山駅から徒歩1分と至便な場所にある「白山歯科医院」。待合室は白をベースにオレンジや黄色のソファーが並び、歯科医院とは思えない楽しげな雰囲気。そこに現れたのはオレンジのユニフォームに身を包んだ渡邉和明院長。快活でフレンドリーな人柄で子どもから高齢者まで、幅広く地域住民から信頼を受けている。一人ひとりの患者に合わせた治療の提案と対応、細やかで柔軟な気配り、更に痛くない治療が信条。渡邊先生は、患者に対する歯の健康維持への意識の啓蒙にも積極的に取り組みを続け、その甲斐あって定期的にメンテナンスに訪れる患者も増えてきているという。「あくまで治療の結果と満足感で真価を受けたい」と言う渡邊先生に、治療スタンス、患者への対応についてなどをお伺いした。歯科医師として絶えず最良の治療を模索しながら、患者と真摯に向きあう姿勢はインタビューの端々から伝わってきた。

(取材日2012年11月21日)

子どもからお年寄りまで、地域住民が楽しい気持ちで通える歯科医院をめざして

明るくきれいな医院ですね。開院はいつですか?

渡邉和明院長 白山歯科医院1

今年のゴールデンウィークに改装し、5月にリニューアルオープンたばかりなので新しい印象ですが、元々は昭和50年の開院です。父がここの歯科医院の経営をしていて、僕自身も歯の治療でお世話になっていました。まだ小学生で、泣きじゃくっていましたね(笑)。自分もそうだったように、歯科医院が好きな方はあまりいません。そこで、痛みなく、快適に、早く治療ができる歯科医師になりたいと思うようになりました。僕は大学病院で経験を積み、平成8年にこちらにやってきました。改装では、これまでの歯科医院のイメージを変えたいと、オレンジやイエローとビタミンカラーを取り入れて、明るく元気ができるような雰囲気づくりこだわりました。白をベースに清潔感も大切にしています。お子さんにも歯科医院に来るのが楽しいと思ってもらいたいと、かなり考えて作り直しました。患者さんからは「えーっ、びっくり」「楽しい感じ」と反響が大きいです。

患者さんはどんな方ですか?

渡邉和明院長 白山歯科医院2

昼間は、近燐のお子さんや高齢の方、夜は9時まで診療しているので、夕方以降はサラリーマンやOLさんと、時間帯によって変わります。近くに大学もあるので学生さんも多いです。お友達やご家族に「あそこの歯医者は優しくて丁寧だと聞いたので」と、口コミで新しい患者さんが見えるはうれしいですね。高齢の方は長いお付き合いが続いています。治療を終えても、1日20名位はケアのために来られるようになりました。以前は、おじいちゃんおばちゃんは、歯槽膿漏で腫れたら来て、膿を出して、痛く無くなると来なくなって、また痛くなったと半年後に来た時には歯を抜かなければならない状態にまでなるという悪循環がありました。そうならないために、歯の予防がいかに大切かを、治療の際に何回も繰り返し伝えてきました。徐々に理解が深まり、毎月来院される方が増えてきたのは手応えを感じています。若い方でも、半年、1年後、クリーニングとメンテナンスに通ってくれるようになっています。虫歯や入れ歯など、歯に関するあらゆるご相談がありますが、どんな患者さんにも満足いただけるように全般的に対応していますが、難しい症例があれば、専門の先生や大学病院を紹介することもあります。

患者の負担にならないよう治療の選択肢をいくつも投げかける

治療で心がけていることは?

渡邉和明院長 白山歯科医院3

患者さんを第一に考えて治療しています。どんな方にもご利用いただけるよう、土日も診療し夜も9時まで診療しています。もちろん、痛くない治療を心がけていて、麻酔を使うだけでなく、長い間口を開けているのは辛いと思いますので、なるべく的確に早く治療を終えます。どうしても時間がかかってしまう治療でも、我慢が必要な時間は極力短くするように努めています。患者さんは他の歯科医院で治らなかったり、相談にはっきり答えてもらえなかったり、それぞれが不安やいろいろな悩みを抱えていますので、診査・診断は重視しています。口の中だけでなく、その人の生活の流れに添って、歯を治すだけでなく、気持ちの部分も含めて患者さんに満足していただけるように丁寧に向き合います。それぞれの方の生活環境や人となりがありますから、例えば「朝から夜中まで働いて、週1回しか休みがない。歯を全部治したいけど、時間的な余裕も今はない」と言うなら、その患者さんに合わせて選択肢を投げかけます。もし、年末に歯が腫れてしまったとして、今から根の治療をはじめると約1ヶ月は必要で、被せ物を入れるのは年明けになると言えば、年末年始の多忙な時期には無理だと、頭を抱えてしまいます。では、まずは仮歯を作って入れて、年明けから本格的に治療しましょうと提案していくのです。さまざまな要素を聞きだして、「どうしようか?」と、患者さん一緒に考えていきます。誰もが期間が長くかかる治療には通いたくないはず。いつかやらなきゃと思いつつ放置して、それが急に痛くなって駆け込んで来られる。痛いなら全部取って今日からやり直しましょうとなると、1、2ヵ月はかかります。でも今は忙しい、明日は結婚式、接客業だから前歯を仮歯にしたくないなど、事情があるわけです。痛いのは患者さん本人にしか分かりませんが、その経過や予後は、プロとしてある程度読めます。ほっとけば1、2週間で痛みがでる人、これだけやっておけば2カ月は平気な人というのを見極めながら、今患者さんが理解できるように説明し、ご自身に無理のない治療法を選択していただきます。

やりがいを感じることは?

渡邉和明院長 白山歯科医院4

食べてよ」とお土産を持ってきていただくこともあり、患者さんとのつながりを感じるのもうれしいです。同じ治療をしていても毎回患者さんは違いますし、歯の中も千差万別。奥深い仕事にやりがいを感じています。僕は人が好きなので、飽きることがないですね。当院はスタッフも勉強家で、僕も歯医医師として何が必要で、今後どうしていくべきかを考え、勉強会や学会には積極的に出でいきます。学術雑誌を見て新しい機材や治療法は必ずネットで検索して、研修会があればできるだけ参加し、どうしても参加できない場合でも周りの先輩に聞いて「これ絶対行ったほうがいい」と勧められれば必ず行きます。常に新しいことに目を向けて、進化していきたいです。歯科医師になりたての時に、「経験者が何でも上手いのは当然。ベテランの医師には絶対何やっても敵わないよ」と言われて、悔しかった記憶があるんです。年長者で、勉強して最先端の治療に取り組んでいる先生には経験では敵わないけど、若手でもしっかりと勉強していけば、経験だけの年長者には勝てるという意気込みで、知識を深め、技術を磨くように頑張っています。

歯科医師としてのレベルアップ絶えず考え、進化に取り組む

お休みはどう過ごしていますか?

渡邉和明院長 白山歯科医院5

家内と二人で、のんびり犬の散歩に出かけます。後は、ゴルフが趣味ですかね。勤務日でも昼休みに時間がある時は、自転車で5分の所にスポーツジムがあるので、そこへ行ってランニングしてサウナに入り、リフレッシュしてから午後の診療に取り組みます。昼寝をして過ごすはもったいないと思ってしまいます。

今後の展望をお聞かせください。

技術向上に取り組み、痛くなく、早い治療をレベルアップさせること。そして、患者さんをしっかり見て的確な選択肢を投げかけていくこと。更に、患者さんの歯の健康維持への意識を高めていただくのが目標です。当院では、虫歯や歯槽膿漏がどうしてできるのかを、患者さんに分かりやすい5分程のアニメーションでお見せしています。そのメカニズムを理解することで、歯に対する意識も変わり、歯ブラシ指導も熱心に聞いてくれます。親知らず、入れ歯など、さまざまな疾患の解説のアニメーションが揃っているんです。僕は制作会社にもっとこうしてほしいと提案をあれこれしていて、今後もより良いものにして患者さんのため活用していきたいと思っています。今までの経験を活かしながら、患者さんのメリットになると判断すれば、新しい治療や材料も導入していきます。現在は僕一人でも充分に患者さんを診れますし、仕事帰りに飲みにも行く元気もあります。しかし、5年後、10年後を考えると、もう少しスタッフを増やして、僕の変わりになる若い先生を育てて、2人体制にしていく方針です。

歯の健康のためにアドバイスはありますか?

渡邉和明院長 白山歯科医院6

いつも口のなかのpHが下がっている状態では、虫歯になりやすいので気を付けてください。チョコやキャラメルなどを食べるなとは言いませんが、食べたら歯を磨くこと。夜中に、勉強しながらコーラを飲みながら甘いもの食べて、歯を磨かなければ虫歯になりますので、ダラダラ食いはしないことです。そういうことは患者さんにも細かく教えています。また、当院には親知らずが痛いと駆け込んでくる方も多いですが、実は親知らずが痛いのではなく、歯が半分歯茎に埋まっていてその部分がうまく磨けず汚れが溜まることで痛くなっているのです。口が開くなら、麻酔をして切開して膿を取り、その後歯ブラシの練習をしていきます。はじめは歯ブラシが当たると痛いですが、そこを頑張って3日間磨いていけば治ります。親知らずも必ずしも抜かなくて良いんですよ。しっかりケアすれば問題ありせんし、僕も残っています。もし、歯のお悩みがあれば、お気軽にご相談にお越しください。オープンで何でも話しやすい雰囲気なので、当院に来たら言いたいことは遠慮なく全部言っていただきたいですね。

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