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広野 敬 院長の独自取材記事

広野歯科クリニック

(文京区/白山駅)

最終更新日:2021/10/12

広野敬院長 広野歯科クリニック main

都営三田線白山駅A1出口を出て目の前という好立地にある「広野歯科クリニック」。院内の待合室はゆったりと取られ、リラックスできる雰囲気づくりへの配慮が感じられる。「患者さんの満足される治療を行うこと」がモットーというこの医院では、患者の意思を尊重した治療を実践しており、セカンド・オピニオンにも快く対応してくれる。広野敬(ひろの たかし)院長は全国でも400名ほどしかいない日本口腔インプラント学会認定医で、その確かな治療技術には定評があり、患者それぞれの生活スタイルに合った最適な治療を提案してくれる心強いドクターだ。穏やかで物腰もやさしい院長に、得意とするインプラント治療やクリニックの特徴について語っていただいた。

(取材日2012年11月26日)

幼い頃から身近な存在だった、歯科医という仕事

歯科医師をめざされたきっかけは?

広野敬院長 広野歯科クリニック1

私の祖父が歯科医だったんです。それに叔父2人、叔母1人、いとこに3〜4人歯科医師がいるという家系で育ちました。幼い頃から祖父や叔父の話をよく聞いていましたし、一時期は祖父と一緒に暮らしていましたので育った環境も歯科医師を志した大きなきっかけだったと思います。父は医師で、医師ももちろん人の命を救うという大きな使命を負った仕事ですが、「治療直後から患者さんが笑顔で喜んでくれ、快適な生活を送ってもらえる」という叔父たちの言葉にひかれて、歯科により魅力を感じたのでしょうね。

先生がインプラントに興味を持たれたきっかけは?

大学を卒業してすぐの頃、友人がインプラントの先駆けの先生のもとでアルバイトをしていました。当時はまだ治療方法として認知されていませんでしたが、その友人から「インプラントという治療がとても面白い」と教えてもらって見学に行き、そこから興味を持ちました。開業後も取り入れてはいたのですが、その頃は機器も発達していませんから言い方は不適切かもしれませんが、“ヤマ勘”で治療する部分が大きかった。それだとトラブルも発生すると考えしばらく離れていた時期もあります。その後、今から20年くらい前でしょうか、スウェーデンで新しい治療法が確立されて日本にも入ってきたんです。勘に頼るのではなく、誰がやっても同じ結果が得られる、科学的な根拠に基づいた治療です。そこからまた本格的にインプラントを取り入れるようになりました。

医院でどのような方法を採用されているのですか?

広野敬院長 広野歯科クリニック2

インプラント手術の中でも最先端の「ノーベルガイド」というシステムを主に採用しています。この方法ではCT画像を使い、コンピューター上で治療の計画から埋め入れの位置や角度といった細かい部分まで、プランニングのとおりにテンプレートを作ることができます。そして3Dのシミュレーションソフトを使い、一連の治療を設計したとおりのテンプレートガイドに従って進めていきますから、かなり確実な治療が期待できます。また従来の治療法に比べて時間も比較的かかりませんので患者さんの負担もずいぶんと軽減されます。

患者によりよい治療を提供するために、常に新しい知識を学ぶ

インプラントの勉強会などにも積極的に参加されているそうですね。

広野敬院長 広野歯科クリニック3

九州におられる、中村社綱先生が主宰を務める「DC21(デンタルコンセプト21)」というスタディグループに参加しています。年に1回は総会があり、3日間ほどの研究発表の場が設けられています。私は東京支部長をさせてもらっていますが新しい知識をメンバーで互いに共有し、刺激し合っています。またDC21で出会った先生と繋がりもできていますので治療の連携が可能になることも大きなメリットです。

印象に残っている患者さんはいらっしゃいますか?

先日、セカンド・オピニオンに来られた方がいました。インプラント治療のため他院を受診されたのですが、CTも取らずに治療が進みそうになり不安を覚えられたそうです。当院ではまずCTを撮って詳しく診査したら大きな病理が見つかりました。開業医レベルでは手に負えないと考え、医院の近くにある大学病院の外科教授を紹介して診てもらうと私の判断に間違いないとのことでした。患者さんも「大変な病気では?」と不安になっていましたが、教授ともじっくり話をして納得され近々、入院して全身麻酔下で手術をする予定になったそうです。最初の病院で治療を進めていたらとんでもないことになっていたと思います。この経験からもCTを撮ることがどれだけ大切かが改めて身にしみました。

インプラントも以前より、身近な治療になり採用している医院も多いですね。

以前は虫歯治療の延長という感じでしたが、今は専門的で有効な治療法ができました。さらにCTも普及してきたので認知度も上がったと思います。でも反面、トラブルの多さも問題視されています。時折インプラントについてのネガティブな報道を目にしますがその大きな原因は、普及したことで知識や経験がほとんどない歯科医師が無理に治療をすることによると感じています。インプラント治療は何よりも診査診断が一番大事で、決して冒険をしてはいけません。トラブル回避のためにも医師選びは何より大切ですよ。

治療する上で最も心がけていることは?

自分や身内にされたくない治療はしないことです。治療だけではなく、言葉遣いや話し方といった接遇の面でもそうです。DC21でも、患者さんを第一に綿密なカウンセリングと適切なアドバイスのもと治療を提供する「for the patient」を基本理念に掲げています。自分が受けても不愉快にならない、安心な環境を作ること。そして当然我々も知識や技術を身につけ、対応できるようにしていくことは常に心がけています。

先生は患者さんのどんな姿を見て、やりがいを感じますか?

広野敬院長 広野歯科クリニック4

苦痛から解放された患者さんの笑顔を見た時ですね。自分にも経験があるのでわかりますが痛みから解放された喜びは本当に大きい。その時に患者さんは100%喜んでくれるので私も励みになります。例えば歯の間に何か詰まっていてそれを取った瞬間に痛みが消えることもあります。治療としては簡単ですがたったそれだけで、まるで歯科医師が神様のように見えるでしょう(笑)。歯科医師会では持ち回りで日曜当番があります。他の先生はどうかわかりませんが私は結構好きなんです。次の日まで待てない苦痛を抱えた人が来られますから、治療で痛みが取れて帰って行かれる時の笑顔からは元気をもらえますね。

安心感を与えてくれるホームドクターを見つけて欲しい

先生はどんな趣味をお持ちですか?

広野敬院長 広野歯科クリニック5

社会人になってからはゴルフくらいでしたがつい最近、妻も通っているピアノ教室に行き始めたんです。その集まりは年に2〜3回発表会があるのですが先日、妻の発表会を観て触発されましてね。この歳になって初めて習うのですが、面白いものでだんだんと弾けるようになるんです。妻は昔習っていたのでハンデはありますがそれを埋めるくらい努力して、競ってやろうと。歯医者だから手先が動いて上手く弾けるとかは全くないですね(笑)。結婚して25年以上経ちますが、これからは夫婦で同じ趣味を持っていくのも楽しいかなと思っています。

仲の良いご家族で、すてきですね。

息子が一人おりますが、今は大学生で医師をめざして勉強中です。ちょっと変わっていて宇宙医学を研究しています。航空医学という分野がありますが、その宇宙版というか宇宙飛行士の健康を守る仕事がしたいという夢を持っているようです。これからの分野の医学なので、いろいろとチャレンジしてもらいたいと思っています。ですから残念ながら跡継ぎがいないのですが、私が祖父の姿を見て歯科医師をめざしたのと同じく、彼も私の父を見て医師になりたいと思ったのかもしれません。父は88歳ですが未だに現役で医師をしています。日野原重明先生ではありませんが、医者は長くやっていける仕事でもあるし患者さんの心に寄り添う、心理面のサポートはいつまでもできますからね。

最後に、ドクターズファイルの読者に向けてメッセージをお願いします。

広野敬院長 広野歯科クリニック6

歯科に限らず、ご自身のホームドクターをお持ちになることはとても大切です。良い医師を見つける基準としては、きちんとした診査診断をしてくれて自分ができない範囲の治療は専門医を紹介してくれるドクターであるかどうかを見極めていただきたいですね。何でもかんでも自分で引き受けてしまった結果、より劣悪な状態になったケースも実際にありますから。そして場当たり的ではなく将来を見据えた治療計画を立て、わかりやすい説明をしてくれるかどうかも重要なポイントです。例えばインプラントにも良い面と悪い面があります。自分の歯で噛める、見た目もきれいなのが良い面でしょう。悪い面では、やはり手術になりますから身体的・心理的なリスクが伴いますし費用もかかります。そういった長所短所の説明をしてくれる医師を選ぶようにして欲しいです。そうすれば治療中や治療後の生活にも安心感が生まれると思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療:22万~

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