東都文京病院

東都文京病院

杉本 充弘院長

頼れるドクター

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文京区湯島の高台に建つ「東都文京病院」。前身である「小平記念東京日立病院」から数えると56年もの長きにわたって地域の健康を支えてきた歴史ある病院だ。患者からの信頼も厚く、東京日立病院の閉鎖が検討された際には継続を願う患者の声が医療法人社団大坪会による継承を後押ししたという。杉本充弘院長は、日本赤十字社医療センター産婦人科部長、副院長、同センター周産母子・小児センター長、顧問などを歴任後、再建の牽引役として同院に着任。地域包括ケアにおける救急医療のニーズに応えるとともに、ローリスク妊産婦の「産み育てる力」を引き出す出産施設を整え「小回りの利く総合病院」という立場を明確にすることによって再建を軌道に乗せた改革の旗手だ。地域医療最後の砦としての取り組みや展望を聞いた。
(取材日2016年3月15日)

「小回りの利く総合病院」として多様なニーズに応える

―まずは病院の歴史から教えてください。

当院の前身は、1960年に設立された「小平記念東京日立病院」です。日立製作所による社会貢献の一環として、職員とそのご家族、地域の方の健康を守るという目的で設立されたと聞いています。一時は閉鎖も考えたそうですが、地域住民から病院継続を願う声が非常に多く寄せられ、2014年4月に医療法人社団大坪会が継承するに至りました。しかし、いざ再建という流れの中で、看護スタッフが大量に離職。私が着任したのは、人手不足によって3病棟から1病棟へと縮小せざるを得ないという厳しい状況になった昨年の4月でした。まずは病棟数をもとの3病棟に戻すことを目標として改革に着手し、今に至ります。

―再建の状況はいかがですか。 

一時は閉じていた産科病棟を「産後ケア病棟」として開き、分娩室をリニューアルして、「病院内家庭出産」を支援する体制を少しずつ整えていきました。当院の近くには4つの大きな三次救急病院があり、ハイリスク出産に対する診療体制は整っています。そこで、私たちはローリスクな妊産婦さんの「もっと気軽に受診したい」「自由に出産したい」というニーズを満たす病院としてお産を開始したわけです。現在は当院での出産を受け入れる一方、セミオープンとして東京大学医学部附属病院(東大病院)、順天堂大学医学部附属順天堂医院、日本赤十字社医療センター(日赤医療センター)と契約もしています。また、全体としては、昨夏より2階を産婦人科・外科系の女性病棟とし、3階を内科系・外科系の混合病棟の2病棟体制としました。2020年には新病棟の完工も予定しており、「小回りの利く総合病院」として着実に再建を進めています。

―各診療科目について、特徴をお聞かせください。

内科は専門性の高い医師による総合的な診察、外科はがん化学療法も行う消化器外科と乳腺外科に強みを持つのが特徴です。また複数の科で東大病院と東京医科歯科大病院から医師が派遣されており緊密な連携体制を取っています。眼科では緑内障、加齢黄斑変性の増加を受けて、東大病院の医師による専門外来が開設されました。小児科も同様に東大病院と連携しつつ「母子を一緒に診る」という視点から産婦人科のパートナーとして診療を行っています。高齢化とともに需要が拡大している整形外科は、医科歯科大と東大の整形外科医師が非常勤で外来を担当。小手術及び急性期を過ぎた患者さんの入院受け入れを行っています。耳鼻科、皮膚科、歯科、泌尿器科の外来もあり、身近にあるかかりつけ医として気軽に受診していただけるだけでなく、合併症に対して迅速に対応できる点もメリットでしょう。

記事更新日:2016/04/27

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