桝井 美奈 院長の独自取材記事
ミューズ矯正歯科
(文京区/護国寺駅)
最終更新日:2026/01/23
閑静な住宅街が広がる文京区の音羽エリア。東京メトロ有楽町線・護国寺駅すぐの「ミューズ矯正歯科」。オフホワイトで統一された院内には、優しげな雰囲気と清潔感が同居する。1999年に前院長・大原久子先生が開業して以来、25年にわたり地域住人や管楽器奏者を中心に支持されてきた同院を、2025年5月に桝井美奈先生が継承。桝井院長は「護国寺は中学、高校と通学していた場所なので、懐かしいですね」と笑顔で語る。一人ひとりの患者に合わせたきめ細かい治療を得意とし、前院長の時代から管楽器奏者のための矯正を行っているのも同院の特徴だ。「矯正は時間がかかりますので、患者さんの生活に合わせた提案を大切にしています」と話す桝井院長に、継承への思いや同院の診療、歯科医院選びのポイントまで詳しく話を聞いた。
(取材日2025年5月20日)
口腔外科での経験を生かし、口腔機能の改善をめざす
矯正の専門家である先生ですが、もともと口腔外科出身だとか。

はい。医系大学病院の口腔外科で研修を受けた後、都立病院に勤務して、口腔外科の分野の研鑽を積みました。病院を退職後クリニックに勤めたのですが、そちらがワイヤー矯正にも力を入れておられ、私も矯正を学ぶようになりました。以降、口腔外科と矯正歯科の両方を行うようになりました。この数年は複数のクリニックで非常勤として勤務しており、当院もその一つでした。前院長が名誉院長になるタイミングで、私が院長になりました。継承は、大きな決断でした。ただ、ご家族で通院くださる方やお知り合いを紹介くださる方がおられ、患者さんに愛されているクリニックだと感じていて。なので、前院長から教えていただいたことを生かし、このクリニックをぜひ続けたいな、と。また、スタッフさんの存在も大きいです。長くお勤めで安心感のある受付さんや口腔筋機能療法(MFT)をこまやかに行ってくれる優秀な歯科衛生士さんたちが当院の自慢なんですよ。
矯正には先進機器を活用されているそうですね。
当院は今年で開業から25年になりますが、随時新しい技術や機材を取り入れ、診療の質を高めています。CTや光学印象スキャナーなども備えていますね。矯正歯科では、従来セファロといわれる規格レントゲンを用いて2次元的に骨格や歯の分析をしてきました。ですがCTや光学印象スキャナーを用いると3次元的な診断ができ、矯正の安全性や精度をより高めることができるんです。私が経験を積んだ口腔外科では3次元で診療計画を立てるのが基本でしたので、そこで培ったものが生きているかもしれません。
治療面や患者層の特徴についてもお聞かせいただけますか?

お子さんから大人の方まで、幅広い年代の皆さんに矯正を提供しています。歯石や着色を落とすようなクリーニングも提供しています。また、私が外科出身なので、大学病院に行かなければならないような難しい抜歯や小帯切除といわれる外科処置が完結できるのも、当院ならではかもしれません。矯正後のお口元をより美しくしたいというご要望があれば、古い詰め物や銀歯のやり直しにも対応可能です。また、ホワイトニングの経験が豊富な歯科衛生士が常勤しており、矯正を終えたら歯をより美しくしたいというご希望にもお応えしています。
話しやすい環境で楽しく診療を受けてほしい
口周りの筋肉のトレーニングも行っていると伺っています。

歯並びと口腔周囲の骨格や筋肉には大きな関わりがありますので、当院で矯正されるほとんどの方に口腔筋機能療法(MFT)をお勧めしています。例えば、お子さまの口呼吸を放置すると日常的にお口がぽかんと開いた状態になり、結果、歯並びや姿勢の悪さを誘発しかねません。また、やわらかい物を好んで顎をあまり使わないでいると、正しく噛んだり飲み込んだりできなくなって、顎の発達に悪影響が出てしまうことも。大人の方もMFTをすることで矯正後の後戻り防止が望めますし、歯ぎしりや食いしばり、顎関節症の軽減にも有用です。他にも、発音が良くなる、誤嚥予防になる、顔回りが引き締まって美しく見えるようになるといった良い影響も期待できますよ。
小児矯正と大人の矯正はどう違うのでしょう。
大人の方の場合は、ワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正によって歯並びや噛み合わせを整えることをめざしています。マウスピース型装置は目立ちにくく、歯磨きもしやすいのがメリット。ただ、長時間の装着は必要です。ワイヤー矯正を選んでも、なるべく目立ちにくい半透明の装置や白いワイヤーをお選びいただけますよ。お子さまの矯正についてお話しすると、当院では顎の正しい成長を促すことを目的にしています。これは成長期にしかできないアプローチで、乱れかけていた歯並びの改善もめざせます。また、永久歯が生えそろう段階で成人矯正が必要となったとしても、ある程度土台ができていると矯正期間が短く済みますし、抜歯が不要になる可能性がぐんと上がるんです。永久歯になってしまうと、年齢的にはまだ成長期であってもアプローチできる幅は狭くなります。ですから、少しでも歯並びが気になった時点でご相談くださいね。
患者さんと接する際に大切にしていることは何ですか?

矯正を受けると決心いただいたのですから、患者さんが満足いく仕上がりをめざすのはもちろん、矯正中も快適に過ごせるようにと考えています。そのためにもまずは、どんな歯並びになりたいか、矯正中に何を優先したいか、進学や就職の計画があるかなどを伺い、その上で、最適と思われる方法をご提案しています。基本的には患者さんのご希望を優先したいのですが、患者さんが求める結果から遠のきそう、生活スタイルに合わないなどと感じたら、率直にお伝えします。でも、単に諦めましょうということはありません。皆さんが納得できる方法が見つかるまで一緒に考えましょう。矯正にはご本人や親御さんの協力が不可欠ですので、皆さんに理解いただきながら、治療に取り組んでもらえるよう努力しています。
矯正中も矯正後も美しく健康な歯を維持するお手伝いを
先生は最初から歯科医師になりたいと思っていらしたのですか?

実はそうではなくて、一度は、工学部で建築の勉強をしていたんです。転機は大学3年生の時。祖父母の都合で福岡に行くことになり、近くにあった大学を受験したのをきっかけに、今の道に進むことになったのです。入ってみると暗記科目が多くて驚きましたね。歯科は理系だと思っていたので……(笑)。卒業後の進路には先ほどお伝えしたように医科大学の口腔外科を選んだのですが、その理由は口だけでなく、人の体を理解した歯科医師になりたかったからです。毎年限られた研修枠しかないので、医師の方に混ざって麻酔科や救急科などで研修医として過ごす機会を頂けたことは、とても幸運でした。
先生から見た歯科医院を選びのポイントを教えてください。
通院しやすいことは一つのポイントだと思います。特に矯正は年単位で通わないといけませんから、何を重視するか、それが場所なのか、雰囲気なのかはその方によると思いますが、ここなら毎月通いたいな、という気持ちを大切にされると最後まで楽しく通院いただけると思います。あとは先生との相性も大切かもしれませんね。矯正に限らず、すべての歯科医師が全く同じ考え方や手法で治療を行っているわけではありませんので、ご自身の希望を相談しやすく、また話していて共感できる先生を選ばれるといいのかなと思います。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

ご縁あって、四半世紀にわたり愛されてきたこのクリニックを継承することとなりました。矯正を受けるという大きな決断をし、当院をお選びくださった皆さんに満足して笑顔になっていただけたら、歯を美しく健康に保ちたい方のお手伝いができたら幸せです。これまでも当院ではホワイトニングに力を入れてきましたが、さらに健康な歯を保っていただきたく、先進のエアフローの機械を導入しました。歯へのダメージやしみなどの不快感を最小限に抑えてクリーニングすることができ、歯石と着色をこれまでより短時間でケアできます。繰り返し受ければ着色や汚れがつきにくい歯になることが期待できるのも特長です。矯正のことはもちろん、お口のことについて日常的に気軽に相談できる存在をめざしていますので、ぜひご来院ください。スタッフ一同、来院しやすい雰囲気づくりを心がけてお待ちしております。
自由診療費用の目安
自由診療とは精密検査料:3万8500円、ワイヤー矯正:82万5000円、マウスピース型装置を用いた矯正:88万円、小児矯正:27万5000円〜、部分矯正:10万円〜、ホワイトニング(オフィス、ホーム):1万9800円~、エアフロークリーニング:1万4300円~
矯正中処置料:5500円、保定期間観察料:3300円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

