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笹沼 仁一 院長の独自取材記事

新百合ヶ丘総合病院

(川崎市麻生区/新百合ヶ丘駅)

最終更新日:2019/08/28

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地元住民からの「総合病院がほしい」という要望から、2012年に設立された「新百合ヶ丘総合病院」。その期待に応えるべく、同院は地域医療を支える急性期病院として救急、産科、小児科を含めた地域医療、そして、がん、心疾患、脳神経疾患を中心とする高度専門医療に取り組んできた。また、川崎市の地域医療支援病院として病診連携、病病連携だけではなく、介護施設や老人施設との連携も密に行っている。今後は規模を拡大して、救急部門の拡充と、回復期リハビリテーション病床や緩和ケア病床の設置を計画している。これにより全40診療科が一体となり急性期から自宅に戻るまでを一貫してケアしていく予定だ。「すべては患者さんのために」という理念のもと、地域に最良の安心感を与えたいと話す笹沼仁一院長に同院について話を聞いた。
(取材日2019年3月11日)

地域医療と専門医療で住民の健康を支える

現在病院として力を入れていることはどんなことですか?

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これまで通り、救急、小児、産科に力を入れて取り組む中、病院としては、病気になって困ったときに頼りにしてもらいたい救急医療に特に力を入れています。毎年数多くの救急車を受け入れ、5年前に比べ現在は倍の数(約7000台)になっています。これは、診療科が40診療科に増え、受け入れられる診療の幅が広がったことが1つの理由でしょう。当院では現在、2020年4月の増床に向けて準備を進めており、その際には、今の救急部門を移設し救急病棟の新設置を計画中です。これまでは入院が必要な救急患者さんは各病棟に調整し分かれて入院していましたが、救急専用の病床を20床設置することで、救急から入院へスムーズに対応できるようになります。また、脳や心臓の血管内治療の比重が大きくなることを想定し、ハイブリッド治療室(カテーテル治療室)の新設置など、救急の受け入れとその先の治療までシームレスに行える環境を整えていく予定です。

産科や小児科の取り組みについても教えてください。

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産科については分娩に注力をしているほか、婦人科については腹腔鏡手術も多く行っております。また不妊治療についてもご相談が多く、お産、お産につながる不妊治療、その原因となる婦人科疾患をトータルで治療できるのが当院の強みですね。周産期における新生児の集中治療などについては他の病院と連携しながら対応することになりますが、それ以外のことについては、総合的にカバーできるよう診療体制を整えています。産婦人科には17人の医師が在籍しており、当院の診療科の中では最も人員が豊富です。地域に比較的不足していた分野だったため、積極的に取り組んでいた結果、診療圏も広がってきています。小児科についても、ニーズの高い分野の専門の医師による質を重視した医療で、地域に貢献できるように受け入れの幅を広げているところです。

開院当初から力を入れているがん診療についてはいかがですか?

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がん診療については、開院当初から導入しているPET-CT検査、定位放射線治療用加速器システム、ロボット支援手術に加え、現在では直線加速器による放射線治療(IMRT:強度変調放射線治療)も実施し、低侵襲手術からピンポイント放射線治療、先進の化学療法など高度ながん治療が行えるような体制となっています。また昨年からはロボット支援手術の保険適用が従来の泌尿器科領域以外の領域にも広がってきておりますが、肺がんと縦隔腫瘍に対する呼吸器外科領域のロボット支援手術も今年4月から基準をクリアし、保険適応になりました。2020年4月には緩和ケア病棟を開設する予定です。これによって、がんの治療ばかりではなくその後のケアにも対応することが可能になり、長期的に治療経過を診ることで、患者さんを支えていくことをめざしたいと考えています。

理念である「すべては患者さんのために」はどのように具現化を?

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外来、救急ともに患者さんは何か困ったことがあって来院されるわけですから、それぞれ専門の診療に当たるのは当然ですが、専門外のことであっても他科と連携しながら診療し、病院全体として総合的に患者さんの治療・療養の方針を示してあげることが目標です。その中で、治療によって治るという結果につながるのが一番良いと思います。職員皆が同じ思いで患者さんに接していけるように、毎週月曜日の朝には合同カンファレンスを、木曜日の朝には朝礼を行い、課題やめざすところを繰り返し訴えることで、大事なことを理解してもらうことに努めています。それだけ熱意を持って訴え続けなければ職員全体に理解してもらうのは困難であり、そして職員に求めるからには自分自身もそのように患者さんに接していかなくてはならないと考えています。周囲から見て、自分では実践していないと思われないように気をつけていきたいです。

最後に、今後の展望と地域の方へのメッセージをお願いします。

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病棟が増設されるのに合わせて、災害拠点病院の基準を満たす非常電源、オイルタンクなどの設備を整え、地域との取り組みを充実させていきたいと思います。先述のとおり、来年の4月には救急センターが開設されるほか、回復期リハビリテーション病棟が100床、緩和ケア病棟が21床と急性期から在宅までの間も一貫してケアできることで、診療の幅が広がっていきます。医師も看護師も増えていく中、臨床研修病院として、スタッフの教育にも力を入れ、次世代の責任ある医療人を育成できる病院でもありたいと考えています。当院は、「地域医療」「高度先端医療」そして「最良の安心」を掲げ、地域にお住まいの方々がこの病院があることによって安心して暮らせることを最終目標に、常により高いところをめざして向上し続けていきたいと考えています。

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