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宮脇 誠 院長の独自取材記事

こすぎ駅前クリニック

(川崎市中原区/武蔵小杉駅)

最終更新日:2021/10/12

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック main

住みたい街として人気の武蔵小杉に2012年に開院した「こすぎ駅前クリニック」では、宮脇誠院長の得意分野である消化器内科系の検査や治療から、一般的な内科診療まで幅広く対応している。長年大学病院で専門医療に取り組んできた宮脇院長による内視鏡検査は、技術はもちろん患者のニーズを的確にとらえ希望に合わせて提供。特に、苦痛に配慮しながら検査する静脈鎮静剤を使った方法が選ばれることが多いという。また、過敏性腸症候群や難病の潰瘍性大腸炎とクローン病については、専門性を生かした大学病院レベルの治療に努めている。開業から4年がたち患者数が順調に増える中、「自分の健康管理にも気をつけたい」と笑う宮脇院長に、クリニックの特徴や日々の診療について語ってもらった。

(取材日2016年9月6日)

熟練のドクターによる苦痛の少ない内視鏡検査

開業されて4年がたちました。現在の状況をお聞かせください。

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック1

おかげさまで外来の患者さんは順調に増えています。内視鏡に対する抵抗感が少しずつ減ってきていることや川崎市の胃がん検診が内視鏡でできるようになったことで、現在検診は1ヵ月から2ヵ月待ちの状態が続いています。この界隈はここ2年で高層マンションが複数建設され、病気の予防を意識している層が多く住まれるようになりました。消化器内科を標榜し、痛みを感じにくく、つらくない検査を打ち出しているので、それが新しく住まれる層にマッチしているのではないかと感じています。また、電話一本で検査の予約を入れられるようにしていますので、地域のクリニックからの検査依頼も多いですね。検査後、入院などが必要な場合には、私が長年勤務した聖マリアンナ医科大学東横病院はもちろん、関東労災病院、日本医科大学武蔵小杉病院と連携を取ることで対応しています。

どのような相談が多いですか?

生活習慣病も増えてきていますが、患者さんの約4割は消化器系についてのご相談です。比較的、外来診療よりも検査希望の方のほうが多く、苦痛なく検査を受けたいということで、当院を選んでくださる方が増えているようです。その一方で、開業医にも専門があることを知っているような層の人も多いからか、治療を続けているけれどよくならない、過敏性腸症候群という下痢が続くような症状で来院される方もいて、専門性は十分に生かされていると感じています。

大学病院レベルの検査機器を導入されているそうですね。

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック2

私は長く大学病院にいて、新しい治療に携わってきました。開業医であってもきちんとした診療ができるように、大学病院と同レベルの内視鏡を導入しています。NBIを搭載の内視鏡は、特殊な青と緑の光を用いて粘膜内の血管などの観察をサポートします。これによって通常光観察では見えにくい、がんなどの極小病変の早期発見が期待できます。それによって内視鏡による手術が可能になり、患者さんの負担もかなり軽くなります。また、内視鏡は怖い、つらいという方には静脈麻酔を使用し、眠っている状態で検査を受けてもらうことも可能です。かなり楽に検査が受けられるため、起きた時に「これからですか?」と言う患者さんもいるほどです(笑)。

専門的な技術と信頼関係で難治性の病気にも対応

先生のお得意とされる分野は何ですか?

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック3

内科・消化器全般の治療を得意としていますが、中でも過敏性腸症候群については、得意としています。この症状がひどい人になるとトイレを探しながら出歩かなければなりませんが、ちゃんと治療すれば生活レベルを上げることもめざせます。最近では薬もいいものが出てきたので、過敏性腸症候群はきちんとコントロールしていくことが可能になったと思います。また、難治性の炎症性腸炎として国に難病としても指定されている「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」については、入院施設こそありませんが、免疫調整剤の点滴治療や機械を使った顆粒吸着療法など、大学病院と同レベルの治療を行っています。クリニックでそこまで専門的な治療をしているところはほとんどないと思いますね。何とかしてほしいという患者さんのニーズに対応する治療法を可能な限り提供しています。

大学での診療との違いを感じることはありますか?

やはり患者さんのニーズや意識は違うと思います。大学にはさらに高度で専門的な治療を求めて来られますが、こちらは大学ほど通いづらい印象がないようで、気軽に来られる方や大学病院と比べて待ち時間が短いからという理由の方など、バラエティーに富んでいて、新しい発見もあります。大学病院では検査当日にどの先生に当たるかわかりませんが、当院では必ず僕が担当なので安定したレベルで提供できるというメリットがあります。技術的なことだけではなく、楽に検査をしたいと言っても完全に眠りたいのか、少しぼーっとするくらいでいいのかを察知し、希望に合わせた薬の使い方をするようにしていますし、普段の診察の時にそばにいるスタッフが検査や治療を行いますので、安心感を与えることができますね。

患者とのコミュニケーションで気をつけていることはありますか?

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック4

クリニックに来る人は明確な目的がある場合が多いので、ニーズに合わせて対応するようにしています。医師になりたての頃は、いろいろな患者さんに出会うことで「こんなふうに考えている人もいるのか」と学ばせてもらうことが多く、そこから患者さんに満足していただけるような治療を提供したいと思うようになりました。患者さんに満足していただくためには技術だけでなく信頼が重要です。不思議なことに信頼して治療を受けてもらうのと、半信半疑で治療を受けてもらうのとでは結果も違うように感じます。だから、きちんと信頼関係を築くことを心がけていますね。最近は、家族連れやクチコミを頼りに来てくれる方も増え、満足していただけているのかなと思うとうれしいですね。

専門的な治療を実践しつつ開業医ならではの関わり方を

開業してからの出来事で印象に残っていることはありますか?

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック5

これもクリニックでは少ないのですが、当院では在宅での胃ろう交換を行っています。開業してから患者さんとのお付き合いを続けていると亡くなる方も多いんですよね。こちらで診ていた方が亡くなったと、在宅の先生から連絡が入ることもありますね。大学病院で重い病気の人を何人も診てきましたが、今まで診ていた高齢の患者さんがだんだん亡くなっていくのは、それとはまたちょっと違います。そういった関わりが今後は増えていくのでしょう。良くなった人は記憶に残りにくいけれど、思ったような治療結果に届かなかった方や、亡くなった方、急に容体が悪くなった方はどうしても印象に残ります。今は外来で診ていた患者さんは最期まで責任を持ちたいと考えていますので、限られた方ではありますが在宅診療も行っています。これは地域のクリニックならではの関わり方だと思いますね。

ところで先生が医師をめざしたきっかけは何でしたか?

小さい頃に小児喘息を患っていました。喘息はとても息苦しいのですが、医者にかかるとびっくりするほど楽になるんですよね。幼いながらにそれに感動しました。そのときの感動がずっとあり、小学校の卒業文集にはすでに「お医者さんになる」と書いていたぐらいです。家族に医師がいるわけではなかったのですが、その頃から何となく医師になろうとは決めていました。中でも胃腸科をめざそうと思うようになったのは、研修医時代にいろいろ経験してみて、ただ机に座って薬を出すだけではなく検査や処置などたくさんのことができる点に魅力を感じたからです。ずっと机に向かっているのが苦手なので、自分に合っていると思いました。

最後に今後のクリニックの展望を教えてください。

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック6

消化器系のニーズの高さに比べて対応できるクリニックが少ないのが現状ですが、クリニックならすぐに検査が受けられると思っている人も多いので、お待たせすることなく検査が受けられる体制を整えていきたいですね。もちろん、ただスタッフを増やせばいいということでもないので、誰が担当しても同レベルの医療が提供できるように考えていきたいと思います。得意分野である潰瘍性大腸炎・クローン病といった難病については、患者さんの絶対数が増え、現在、大学病院に患者さんがあふれている状態ですので、当院でできることについては連携してしっかりと引き受けていきたいです。また、往診での胃ろう交換をやってみようと思える先生が増えてくれればいいですね。こういったことは大学にいたらできないことなので、もう少し患者さんのために動ければと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

上部内視鏡検診/2万7000円
下部内視鏡検診/3万2000円
上下部内視鏡検診/5万5000円

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