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宮脇 誠 院長の独自取材記事

こすぎ駅前クリニック

(川崎市中原区/武蔵小杉駅)

最終更新日:2025/09/04

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック main

住みたい街として幅広い年代から人気を集める武蔵小杉に、2012年に開院した「こすぎ駅前クリニック」。院長の宮脇誠先生は、かつて聖マリアンナ医科大学東横病院で消化器肝臓内科の主任医長を務めた経験を生かし、現在も専門性の高い診療を行う。特に内視鏡検査においては、鎮静剤を用いて苦痛の軽減を図る検査方法を採用しており、「安心して受けられそう」と患者が増加しているそうだ。さらに過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎、クローン病などの難治性疾患に対しても、大学病院時代の経験や知識を生かした診療を提供。こうした専門的な診療が受けられるクリニックが地域に少ない中で、重要な役割を担ってきた宮脇院長に話を聞いた。

(取材日2025年6月20日/更新日2025年9月1日)

少ない苦痛と高い精度の両立をめざして検査を実施

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック1

当院は一般内科と消化器内科に対応しています。2012年の開業から周辺に大規模マンションがさらに増えたこともあって、現在は幅広い年齢層の患者さんに来院いただいています。ご相談の中心は、開院当初から変わらず消化器系の症状が多く、特に最近では、全国的に数が増えている潰瘍性大腸炎やクローン病など、難治性の炎症性の腸炎でお困りの方が来院されていますね。腹痛や下痢、血便といった症状をきっかけにご相談いただくことが多く、適正な診断のために大腸内視鏡検査を必ず行い、専門治療に取り組むようにしています。

先生のお得意とされる分野は何ですか?

内科・消化器全般の診療を得意としていますが、中でも過敏性腸症候群が挙げられます。症状が強いとトイレを探して歩かないといけなくなるなど日常生活に支障を来す病気ですが、近年は有用な薬も増えていますので、適切な治療によって症状をコントロールすることも期待できます。難治性の炎症性腸疾患として国に難病としても指定されている「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」についても、内視鏡検査をはじめ、通常のクリニックでは取り扱うことが少ない免疫調整剤を用いた点滴治療、血球成分除去療法など、入院を要さない範囲で行える限りの治療を提供しています。難治性の病気は、症状が落ち着いていてもストレスなどがきっかけで悪化してしまことがあるため、 患者さん一人ひとりの状態に合わせたメンテナンスが欠かせません。きめ細かい対応をいつでも心がけています。

大学病院でも置かれているような検査機器を導入されているそうですね。

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック2

はい、当院では先進の内視鏡検査機器を導入しています。私自身、大学病院で長く診療に携わってきた経験から、開業しても同等の精度で診断・治療が行えるようにと考えて設備を整えました。特に、狭帯域光観察機能を搭載した内視鏡は、粘膜内の血管や微細な病変を捉えるのに非常に役立ち、がんなどの早期発見に有用です。それにより精密な内視鏡での手術が可能になり、患者さんの負担も軽くなります。ここ数年で内視鏡のスコープもバージョンアップして画像の鮮明さが向上し、診断精度の向上につながっています。また、検査時には静脈麻酔を用いることで、苦痛に配慮しています。そのように検査への不安がある方にも、リラックスしていただける体制を整えています。

クリニックだからこそできるこまやかなケアに注力

大学での診療との違いを感じることはありますか?

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック3

大学病院と比べると、患者さんのニーズや通院に対する意識が異なると思っています。大学では専門的で高度な医療を求めて来られる方が多いのに対し、当院では「気軽に相談したい」「待ち時間が短くて通いやすい」といった理由で来られる方が多く、より身近な医療機関としての役割が強いと感じますね。また、大学病院では検査当日にどの医師にあたるかわからないこともありますが、当院では私が患者さん一人ひとりの症状を診ておりますので、安定した水準で診療を提供できるメリットがあります。さらに、検査に対する不安や希望も人それぞれですので、静脈麻酔の強さを調整するなどして、個別のご要望をくみ取った対応ができるのもクリニックならではの良さと言えるのではないでしょうか。

検査の対応について、工夫されていることをお聞かせください。

内視鏡検査を希望される方は年々増えており、クチコミで来院される新たな患者さんも多いため、検査までの待機期間をできるだけ減らせるよう工夫しています。具体的には、私が信頼する経験豊富かつスキルの高い医師と協力して、検査の質を維持しながら、検査体制の拡充を図っています。加えて、待ち時間や混雑など、通院時の負担を減らせるよう、状態が安定している方には処方期間を少し長めに調整し、来院いただく頻度をコントロールするといった対応も可能です。もちろん、自己管理がしっかりできている患者さんに限っての対応ではありますが、これまで築いてきた信頼関係があれば可能なことだと考えています。こうした取り組みを通じて安心して通える環境を保ち、患者さんが必要な検査や治療を適切なタイミングで受けられるよう努めています。

こちらの場所で開業して以来、地域での役割をどうお考えですか?

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック4

ここ武蔵小杉は人口が多く、難治性の炎症性腸疾患の患者さんもたくさんいらっしゃるのに対し、専門的に対応できるクリニックの数は限られているのが現状なんです。そういった専門的な診療が必要な患者さんが、他県から紹介状を持って転居されてくるケースも珍しくありません。こうした方々に専門的な医療を提供するのが、当院が地域で果たすべき役割だと自負しています。通院に便利なこの場所で患者さんの生活の質を上げるためのお役に立ち、「どこに相談していいのかわからない」という方にも気軽に来院いただける環境を用意するため、尽力しています。また、以前からの患者さんが加齢などで通院が難しくなった場合には、ご希望があれば在宅医療も可能です。

患者の安心と信頼を、クリニック一丸で守っていく

そもそも、先生はどのように医師をめざされたのでしょう?

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック5

小さい頃、小児喘息を患っていて、医療は身近なものでした。その時の体験がずっと心に残っていて、小学校の卒業文集にはすでに「お医者さんになりたい」と書いていました。家族に医師がいるわけではありませんでしたが、自然と医師をめざすようになっていったのだと思います。その後、医師としての進路に胃腸科の道を選んだのは、研修医時代に積んだ実地経験の結果です。薬を出すだけでなく、検査や処置など、実際に手を動かしながら患者さんと向き合える点に魅力を感じたのを覚えています。ずっと机に向かっているのが苦手なので、自分に合っていると思いました。

患者さんとのコミュニケーションで気をつけていることをお聞かせください。

第一に、「話をしっかり聞くこと」です。とりわけご高齢の患者さんは、診療時にご自分の伝えたいことを十分に話せないと不安が募る方もいらっしゃるため、丁寧にお話を伺うようにしています。また、内視鏡検査では、患者さんの不安を取り除くための声かけを欠かさず、鎮静剤の量も個々の希望や体調に合わせて調整しています。さらに、看護師が背中をさするなど、体に触れることで安心感を与えるサポートも意識して行っています。こうした配慮が検査時の負担を少なくし、「またここで受けたい」と思っていただける信頼関係の構築につながるのではないかと考えています。

最後に今後のクリニックの展望を教えてください。

宮脇誠院長 こすぎ駅前クリニック6

そうですね、展望としては、これまでどおり信頼関係を大切にした「家族にも安心して勧められる医療」を軸に、地域に密着した診療を丁寧に積み重ねていきたいと考えています。患者さんに気兼ねなく相談いただくこと、安心して治療を受けていただくことが大事ですね。特に消化器領域の中でも、潰瘍性大腸炎やクローン病といった難治性疾患については、今後さらに患者さんの増加が見込まれる中で、地域での受け皿の一つとしての役割を果たしていくつもりです。スタッフの対応についても、患者さんに寄り添う姿勢を重視し、誰が担当しても一定の質が保たれるよう連携に力を入れて、「ここで診てもらえて良かった」と言っていただけるようなクリニックをめざしていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

上部内視鏡検診/2万7000円
下部内視鏡検診/3万2000円
上下部内視鏡検診/5万5000円

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