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佐藤 栄一 院長の独自取材記事

さとう消化器内科クリニック

(豊島区/池袋駅)

最終更新日:2025/06/26

佐藤栄一院長 さとう消化器内科クリニック main

がん研究会有明病院と連携し、地域医療に貢献する「さとう消化器内科クリニック」。佐藤栄一院長は、癌研究会附属病院(現・がん研究会有明病院)で長年にわたり内視鏡検査と治療に取り組んできたスペシャリストだ。大腸がんや胃がんの早期治療の大切さを知るからこそ、地域の人々にとって身近な場所で見逃しのない検査の提供に奮闘している。また、一人でも多くの人が安心して検査を受けられるようにと、院内の快適さ向上や安全管理にも積極的に取り組んできた。同院が導入する先進の検査機器を求め、遠方から来院する患者も少なくないという。がんの早期発見に努めながら、慢性膵炎や膵臓由来の症状にも対応する佐藤院長に、診療にかける思いを聞いた。

(取材日2025年3月18日)

すべては患者の安心のために。先進の検査設備を導入

院長のご経歴と、クリニックの診療内容を教えてください。

佐藤栄一院長 さとう消化器内科クリニック1

私は、画像診断に重きを置く癌研究会附属病院で約10年間勤務しました。その後、2004年に大規模病院レベルの医療設備を充実させた当院を開業。以来、がん研有明病院と連携し、がんの画像診断を主とした診療を行っています。もし当院の検査でがんが見つかれば、がん研有明病院をご紹介できますし、その病気に精通した医師への治療の依頼も可能です。患者さんは20~80代までと幅広く、内視鏡検査のご希望をはじめ膵臓由来の痛みやもたれ、がん治療後の定期検診などのご相談も多いですね。

患者さんが快適に受診できるよう、さまざまな工夫をされているそうですね。

まず待合室を広めに設計し、熱帯魚が悠々と泳ぐ水槽を設置しました。皆さんには、ゆったりくつろぎながらお待ちいただきたいですからね。また、大腸内視鏡検査の待合室に直結する専用トイレを5つ配置しています。「腸管洗浄剤を飲むとトイレに間に合わないのでは」と心配される方も安心ではないでしょうか。さらに、検査中の快適さにも配慮しました。例えば、内視鏡検査というと痛みが不安ですよね。当院では、ご要望に応じて点滴と注射による鎮静剤を併用しますので気軽にご相談ください。その他、内視鏡検査を行う際の送気に、二酸化炭素を使用するのも当院の特徴でしょう。というのも、二酸化炭素は粘膜から速やかに吸収され呼気中に排出されるため、通常の空気を使用した送気に比べ検査後の膨満感・腹痛の軽減に役立つからです。これならご帰宅の際も楽だと思います。患者さんにリラックスしていただき、私たちは丁寧に観察する。それが私のこだわりです。

診療をする上で、心がけていらっしゃることは何ですか?

佐藤栄一院長 さとう消化器内科クリニック2

患者さんの安全管理を徹底し、安心して検査を受けていただくことですね。例えば、内視鏡検査機器や超音波検査機器、血液生化学自動分析器、血球自動分析器など、先進機器をそろえたのもそのためです。内視鏡検査機器は、4Kのカメラ・モニターにより、高精細な画像を観察・撮影できます。これによって、早期の消化器がんなど見逃されがちだった微細な病変も発見しやすくなりました。さらに色素散布や特殊光、拡大検査も併用し、直径1~2mmほどの早期がんも見落とさないよう心がけています。一方、超音波検査装置も画質に優れたものを採用しました。血流の方向や速度を詳細に確認できる機能に加え、膵臓観察に特化した調節を加え、膵の線維化の初期変化・膵のう胞や早期膵がんなどを見逃さないように心がけています。

些細な異変も見逃したくない、という熱意を感じますね。

ありがとうございます。もちろん、各検査で撮影された高画質な画像は、大容量の画像サーバーに転送・保存され、検査が終わった後すぐに患者さんにご覧いただけます。画像サーバーはRAID6によるデータ保護により長期間のより安全な保存が可能です。また、血液検査では1時間前後で主な検査結果を出し、迅速な診断・治療に役立てています。例えば、「おなかが痛い」と訴える患者さんに迅速な血液検査をすることで、緊急性や炎症反応を判断しスムーズに治療へつなげられるでしょう。

患者の安全管理を徹底。検査を受けたくなる環境を追求

他にも患者さんの安全管理の面で、力を入れていることはありますか?

佐藤栄一院長 さとう消化器内科クリニック3

内視鏡検査中に鎮静剤を投与されると、呼吸が抑制される危険性があります。ですので、鎮静剤の使用中は血圧や脈拍、血中の酸素濃度を計測する機器や生体情報モニターを通して患者さんのコンディションを常にチェックしています。また、検査後にリカバリールームへ移動する際、患者さんがふらついて転倒してしまう危険性もありますよね。そのため当院では、私が開発に携わった内視鏡検査専用のストレッチャーを導入。検査前から検査後、リカバリーで完全に覚醒するまで、患者さんが一切起き上がる必要がなくなるよう対策しました。さらに、検査室やリカバリールームなど各部屋に監視モニターを設置していますので、万が一、患者さんに何か異変があった場合にも迅速に駆けつけることができます。その他、院内に自家発電機も設置していますので、もし停電などが発生しても最大3日間電子カルテによる診療・内視鏡を含む各種検査の続行が可能です。

それなら患者さんも安心できそうですね。衛生面にも配慮されていると聞きました。

はい。例えば、リカバリールームに入っていただく際には、殺菌したスリッパに履き替えていただくようにしました。また、内視鏡検査機器の洗浄は検査のたび毎回行っています。洗浄に使う消毒薬は、1日、あるいは最大2週間ほど繰り返し使用するのが一般的ですが、当院では消毒に使用する強酸性水を毎回使い捨てにするなど衛生管理を徹底してきました。

先生は慢性膵炎の診断・治療にも注力されていますね。

佐藤栄一院長 さとう消化器内科クリニック4

膵臓は消化酵素を出す臓器です。その働きが悪いと、胃もたれや下痢などの症状が出たり、食べすぎた際などにみぞおちが痛くなったりします。近年、慢性膵炎までは進行していないものの、膵臓由来の痛みやもたれに悩まれる方が増えてきました。もし慢性的な下痢が見られたら、膵炎に伴う消化不良が原因かもしれません。また、お酒や油を取りすぎると胃の辺りが痛くなったり気持ちが悪くなったりするのも膵炎が原因のことがしばしばあります。こうした膵臓由来の症状は、原因が膵臓とわからないことも多く、胃潰瘍と間違われたり、心療内科を勧められたりすることも少なくありません。痛みは本人にしかわからないので独りで悩みを抱えていたという方でも、当院で診断・治療を受け、そのつらさから解放されればと思っています。

「人の役に立ちたい」という一心で開業

あらためて、開業された理由を教えてください。

佐藤栄一院長 さとう消化器内科クリニック5

医師を志してからずっと、「人の役に立ちたい」と考えていたのが一番の理由ですね。消化器内科の医師であれば、内視鏡検査だけしているほうが本当は楽なのかもしれません。ですが、慢性膵炎の方を含め、痛みや下痢といった消化器の症状を訴える患者さんもなんとかして差し上げたいと考えたのです。患者さんの訴える肉体的な痛みや精神的な苦痛を全力で取り除きたい、そんな気持ちで今診療しています。そのために、超音波検査や血液検査など一連の検査を丁寧に行い、あらゆる視点で症状の原因を突き止める努力を惜しみません。例えば、超音波検査は専門の検査技師2人が対応しています。人間ドック等では5分ほどで終わる腹部エコーも、当院では20分ほどかけて丁寧に観察します。膵臓も必ず10枚以上の画像を撮影し満遍なく観察することで、膵嚢胞や膵臓がんの発見につなげています。

患者さんと接する上で大切にしていることは何ですか?

患者さんの精神的苦痛や不安を和らげるため、患者さんの目を見てきちんと話を伺い、ご希望や不安などを共有するようにしています。また、診療補助のスタッフを同席させ、スタッフが患者さんの情報を電子カルテに打ち込み、私は患者さんとのお話に集中できるような体制にしました。検査結果などはモニター上の画像を見ていただき、視覚的にわかりやすい説明を心がけています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

佐藤栄一院長 さとう消化器内科クリニック6

大腸がんや膵臓がんの罹患者は、年々増加傾向にあります。ですので、胃や大腸の内視鏡検査や超音波検査などは定期的に受けましょう。超音波検査は1年に1回、胃の内視鏡検査は2年に1回で、ピロリ菌がいたり除菌したりした人は1年ごとに。大腸内視鏡検査は3年に1回くらいが目安になります。当院は精密な診断で見落とされがちな病気を見つけ出せるよう努めてきました。受診時の快適さと患者さんの安全管理には特に力を入れていますので、安心してお任せください。

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