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江口 親志 院長の独自取材記事

愛宕デンタルオフィス

(港区/虎ノ門駅)

最終更新日:2021/10/12

江口親志院長 愛宕デンタルオフィス main

虎ノ門駅から歩いて7分の場所にある「愛宕デンタルオフィス」。周辺にはオフィスビルが多くあり、同院にはビジネスパーソンが来院している。院長の江口親志先生は、とても快活で気さくな雰囲気、ハキハキとした口調や笑顔が印象的だ。また同院では、院内治療に加えて訪問診療を行っている。2つの分野で治療を行うことを「2本の柱」と呼び、院長が率先して積極的に取り組んでいるのが特徴的だ。来院する患者のニーズに応えるため、変わりゆく訪問診療に対応するため、江口先生は休日のたびに勉強会や講習会で新たな知識や技術を取り入れ続けている。日々忙しく治療に取り組む江口院長に、同院の特徴や心がけていることを聞いた。

(取材日2017年10月3日/更新日2021年1月22日)

「2本の柱」で多方面から歯科治療を提供する

開業するまでの経緯を教えてください。

江口親志院長 愛宕デンタルオフィス1

歯科医師をめざすきっかけとなったのは、父と兄が精神科の医師だったということです。小さな頃から医療を身近に感じていたので、将来は自分も同じ道を歩みたいと考えていました。歯科を選んだのは、小さい頃から手先が器用だと言われていたこと、私の周りに精神科の医師が多かったので、違う分野に進みたいと思ったからです。大学を卒業後、インプラントや口腔外科を中心に勉強会や臨床の場で学びました。今でも休日はほとんど勉強会や講習会に出席し、新しい知識を取り入れています。この地で開業したのは、インプラントや口腔外科といった私の得意とする治療のニーズが高いからです。近隣には複合商業施設やオフィスビルがあり、仕事をされている方が多く来院されます。

こちらのクリニックの特徴は何ですか?

当院は、院内での治療に加え、訪問歯科診療も積極的に行っています。私たちはこれを「2本の柱」と呼んでいます。院長である私がどちらか一方だけに携わるのではなく、両方を行っているというのが当院の特徴です。院内治療では、場所柄、お仕事の関係などで審美歯科や補綴での歯並びの調整を希望される場合が多いです。また、海外でインプラント治療を受けた方が日本での通院先として当院を選ばれることもあります。そうした幅広いニーズに応えるために、先進の技術を常に取り入れて、患者さんに多くの選択肢を提供できるように努めています。訪問診療では、地域のケアマネジャーさんと連携し、通院が難しい高齢の患者さんへの往診を行っています。現在は東京23区が対象エリアとなっています。

患者さんとの接し方で大切にしていることは何ですか?

江口親志院長 愛宕デンタルオフィス2

患者さんにとってわかりやすい言葉で説明することです。今どんな状況にあるのか、どんな治療を行うのか、メリット・デメリットをできる限り説明します。人間同士なので、それでも行き違う場合はありますが、時間をかけて説明すると誤解は必ず少なくなります。さらに、患者さんとの信頼関係を築くことも大切にしています。特に最近の訪問診療では、重い病気を患っておられる患者さんや介護者の方も高齢である場合が増えてきました。そうなると、訪問診療を受け入れること自体が大変なんです。約束の時間に歯科医師を迎えるために、トイレを我慢していたり、他の用事を後回しにしていたりするかもしれません。もし、そんな状況で少しでも時間に遅れると、信頼を失ってしまいます。なので、私たちは常に時間厳守を心がけています。交通事情もあるので早めに到着し、時間まで車で待機するようにしています。その結果、今では良い関係を築けています。

2000年から訪問歯科診療をスタート

いつから訪問診療を始められたのですか?

江口親志院長 愛宕デンタルオフィス3

2000年から始めました。私の父と兄が精神科の医師だったこともあり、私自身高齢で認知症を患っておられる方を身近に感じて育ちました。なので、介護保険の施行元年から訪問歯科診療を開始しました。よく、「高齢化社会」という言葉を聞くのではないでしょうか。でも、この言葉が一般的に使われ始めたのは1994年ともいわれているんです。その後2007年の時点で高齢化率21%の超高齢社会になっています。10年たった今はもっと高齢者が多くなっているはずです。ですので、歯科医院に通えない患者さんのケアをすることはとても大切だと考えています。当院では歯科衛生士の口腔ケアだけではなく、必要ならば嚥下内視鏡を用いる嚥下評価、顔面筋や唾液腺のマッサージなどの摂食機能療法、感染根管治療、抜歯、入れ歯のメンテナンスなども行っています。

訪問診療を長く続けられて、変化を感じることはありますか?

患者さんや介護者の方が訪問診療に求めるレベルが高くなっていると感じます。時々、「摂食機能療法のマッサージはできますか?」や「嚥下評価は可能ですか?」と尋ねられることがあります。近年は、医療の進歩により昔は治らなかった病気でも治せる時代になり、平均寿命も長くなりました。ですが、結果として生活習慣病、つまり一命をとりとめても機能障害が残る慢性疾患が増えたことから、医療・歯科医療としてのリハビリテーションの必要性が増大しています。私たちは歯科医師として、患者さんがただ生きるのではなく、健康に生きるためのサポートをしたいと考えています。食べることを楽しみにしている患者さんも多いので、使い勝手の良い新しい入れ歯も導入しています。患者さんにとって入れ歯がない期間は物を食べられない期間なので、そういう時間をつくらないよう、入れ歯を修理する場合も、可能な限りその場で直すようにしています。

多方面で歯科治療を展開されていますね。

江口親志院長 愛宕デンタルオフィス4

院内治療と訪問診療は、場所は違っても基本は同じです。口腔が持っている機能を回復させることが目標なので、多方面から患者さんと関わることができるのは歯科医師として視野が広がることだと感じています。また、当院は2本の柱を軸に行っていますが、あくまでも個人経営のクリニックです。完全に院内治療と訪問診療を分けているわけではなく、同じ歯科医師がどちらも診ています。なので、スタッフ間の意思疎通には自信があります。すべての患者さんをスタッフ全員が把握しているので、急な状況の変化にも対応しやすいという強みがありますね。

ケアマネジャーと協力して訪問診療を続けていきたい

先生のリフレッシュ法は何ですか?

江口親志院長 愛宕デンタルオフィス5

海が好きなので時間があれば出かけます。いつも都会にいるので、時には自然の中でリフレッシュしないと、私自身の心もしおれてしまいますから。波乗りも気持ち良いですが、浜辺で海を眺めるだけでも気持ちがゆったりします。またアイスホッケーの大ファンなので、シーズン中は勉強会を減らしてでも大学リーグなど観に行ってしまいます(笑)。とても迫力があって魅了されます。最近では診療でもアイスホッケー選手の歯科治療やマウスピース製作も手がけているんですよ。スポーツ選手は歯にとても力がかかるので摩耗がひどく、アイスホッケーの場合も歯にヒビが入ったり折れたりということは日常茶飯事。いちファンとしても歯科医師としても、選手を少しでもサポートして、良い試合を見せてもらうのが楽しみですね。

今後の展望をお聞かせください。

現在の「2本の柱」としての体制、院内治療と訪問診療のどちらもさらに大きくしていきたいです。さらに、障害のある人が歯の治療を受けられる体制も整えていけたらと考えています。というのも、障害のある人は口内環境が悪くなっていることが多いからです。検査すると歯石が歯と同じくらいの大きさになっていることもあります。精神科の病院や施設で口腔外科を行っているところはありますが、それ以上の歯のケアを行える場所がほとんどないのが現状です。今後良い方法を見つけて、そちらの分野にも踏み出していきたいですね。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

江口親志院長 愛宕デンタルオフィス6

訪問診療は、各診療科のドクターとケアマネジャーさん、薬剤師さんとの意思疎通がとても重要です。これは院内治療にはない状況です。ケアマネジャーさんとの連絡は密でなければ訪問診療は成り立ちません。なので、報告書を書いて送るよりも、頻繁に電話で連絡を取らなければならないこともあります。同じく患者さんの健康をサポートするもの同士、助け合っていきたいですね。歯に関して困りごとがあったとしても、患者さん自ら連絡できるわけではありません。なので、私たちはご家族やケアマネジャーさんからの連絡をお待ちしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント一式/30万円~
ジルコニアクラウン/8万円~
ホワイトニング1歯/3000円~
歯列矯正/75万円~

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