国家公務員共済組合連合会 虎の門病院

大内 尉義病院長

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1958年、国家公務員とその家族のための医療施設として設立された「虎の門病院」。国家公務員共済組合連合会の中核的医療施設だが、開院当初から一般にも開放。本院868床と分院300床、合わせて1168床を有す同院は、臓器別の専門分化した診療体制を導入し、それぞれの分野でその時代の高度医療を担ってきた。年間約2800人、日本国内のみならず海外からも多くの患者が訪れる同院を2013年から統括する大内尉義院長は、老年医学を専門としている。院長就任後は、同院の持つ高度先進医療と老年医学の専門知識、その両方を生かした高齢者総合診療部を設立。超高齢社会へ向けての新たな形の診療を実践している。2019年に完成する地上19階建ての新病院では、さらなる医療の未来を見据えている大内院長。国際化への取り組み、臨床データを研究に役立てる部門の立ち上げ、患者の満足のいく医療の提供と接遇など、理論的かつ明快に語る言葉のなかに、医学と医療への尽きない熱い思いを感じることができる。穏やかで優しい物腰の大内病院長に、同院の歴史と今、そしてこれからを聞いた。
(取材日2017年6月27日)

常に高度先進医療に取り組む基幹病院

―「虎の門病院」の沿革と理念を教えてください。

虎の門病院は、国家公務員とその家族のための医療施設ですが、1958年の設立当初から一般に開放されています。同院の理念「医学への精進と貢献、病者への献身と奉仕を旨とし、その時代になしうる最良の医療を提供すること」にあるように、医学への精進と貢献が一番最初に謳われているところが、当院らしいなと思います。日本を代表する基幹病院として、患者さんの診療に終わるのでなく、日本の医学、医療の進歩に貢献しようという初代の大槻菊男院長、2代目の冲中重雄院長らの強い理念があったのだと思います。当院のような基幹病院は臨床データが非常に豊富で、それをまとめることで新しい医学、医療の構築に十分貢献できるんですね。また、当院は内科や外科といった臓器別の診療体制を導入した病院です。たとえば脳外科だけでも3部門ありますし、細分化されたそれぞれの分野で非常に高度な医療を推進していこうという姿勢があります。

―いつの時代も高度先進医療をリードしてきた病院ですね。

どの分野でも先端の医療の提供に努めていますが、特徴的なのは血液内科ですね。常時120人くらいの患者さんがおられ、白血病や悪性リンパ腫などの移植手術などを行っています。外科においては、内視鏡手術を日本でも先進的に取り入れ、現在では内視鏡手術が国内での主流になっていますよね。大腸・肛門外科では、90%以上内視鏡下で手術を行っています。他にも下垂体腫瘍を専門にする間脳下垂体外科では、年間324例(2016年1月~2016年12月)の手術を行っています。そういう、それぞれに分化した専門医療をお届けすることが当院の特徴ですが、患者さんが満足する医療はまた別なんですね。先端医療は患者さんが満足する第一の要件ですが、安全にその医療をお届けすることと患者さんへの接遇が非常に大切であると思っています。

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