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高木 誠 病院長の独自取材記事

東京都済生会中央病院

(港区/赤羽橋駅)

最終更新日:2020/06/10

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2015年に設立100周年を迎え、2017年には新病棟がオープン。急性期医療や救急医療の強化と、休止していた産科の再開などを行った「東京都済生会中央病院」は、令和という新しい時代に必要とされる「治し支える医療」の実現をめざし、さまざまな取り組みを行っている。設立時から地域との密な医療連携を図っていた同院だが、現在は医療分野のみならず、介護・福祉との連携を強化。定期的な勉強会や意見交換会なども開催し、入院前から患者の退院後の生活を見据えて、治療後の生活の場へ、しっかりとつなぐ役割も担う覚悟だ。次世代の医療として高木誠病院長が見据えるのは、病院のIT化と、地域に信頼され、愛される、地域に開かれた病院づくりだ。さらなる進化をめざす高木病院長に、新病棟完成後の変化や、新たにスタートした取り組みなどについて話を聞いた。
(取材日2019年10月4日)

時代の先を見ながら求められる医療を提供

病院の歴史や、新病棟完成後の変化について教えてください。

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済生会は1911年に「生活に困窮し医療を受けられない人々にも救いの手を差し伸べるように」という明治天皇のお言葉により設立されました。現在済生会病院は全国に82の病院があり、当院は1915年に「済生会芝病院」として設立され、その後、1950年に「東京都済生会中央病院」へ改称しました。2017年に新病棟が完成し、救命救急センター、外科の強化を下支えする手術室の増設、一時中断していた産科も再開しました。中でも救命救急センターの開設により、救急搬送についても対応できる幅が広がり、目標の「断らない救急」が実現しつつあります。当院は以前より、がんなどの専門に特化した病院から合併症や別の疾患を併発した患者さん、2次救急の病院から対処の難しい患者さんを受け入れるなど、自前の救急車による病院間の連携体制も構築しています。手術室を7から12室に増設したことで、緊急手術にも十分対応できる体制が整いました。

産科の再開について、地域の反応はいかがでしたか?

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産科は2017年5月に9年ぶりに再開しました。産科再開をまだご存じない方もいらっしゃり、認知度アップが課題ですが、当院の産科の歴史は古く、この病院で生まれ、自身もここでのお産を希望する方は多く、地域の期待の高さを感じています。安心・安全な分娩を追求していくのはもちろん、出産後のマタニティ―ブルーや育児の疲れ、育児相談をサポートする産後ケア入院にも力を入れていきます。当院の敷地内には半世紀以上の歴史を持つ付属の乳児院があります。また、2019年11月からマタニティーフォトサービスを始めました。妊娠中や出産後に家族で撮影でき、妊婦さんの衣装貸し出しも行います。総合病院でもアットホームな分娩を提供できればと考えております。

時代を見据えた取り組みについてお聞かせください。

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創設100周年、新病棟の完成を経て、新しい時代の医療の提供という目標に向けて、当院から患者さんや地域の皆さんに向けた「3つの約束」を作成しました。院内でブランディングプロジェクトを立ち上げ、地域における当院の存在意義について検討を重ねた結果、出した答えが「治しながら次のことを考えます」「あなたの『いいね』を大切にします」「地域の絆をより深めます」の3つでした。これからの医療に必要なのは「治し支える医療」です。当院のような急性期医療を提供する総合病院も、治療のみに専念するだけでは不十分で、これからは治療前から患者さんの退院後の生活を見据えたケアが重要な時代です。そこで、当院は日頃から介護・福祉関係者と密な連携を図り、患者さんご自身やご家族が、ここで治療を受けて良かったと、心から満足いただけるような医療サービスの提供をめざすとともに、患者サービスの一環として新たに病院のIT化も進めています。

IT化について注力している取り組みはありますか?

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スマートフォンでご自身や家族の健康情報を簡単にチェックできるようにアプリケーションを導入しました。携帯端末用のアプリケーションをダウンロードし、住所・氏名・生年月日・クレジットカードおよび診療カードデータを入力すれば、使用が開始できます。主な特徴は、電子カルテの情報を自己管理できるという点で、家族のIDを登録しておけば、家族全員の診察内容や検査データの確認も可能です。アプリ内に送信された処方箋や、スマホのカメラで撮影した処方箋を薬局に事前にFAXで送信しておけば受け取りもスムーズです。さらに、クレジットカード登録を行っておけば、診療後はカード決済で後払いのため、会計を待たずに帰宅していただけます。今後は、当院とクリニックの先生方や、医療と福祉・介護全般で共有できるツールになると考えています。

今後の目標などについてもお聞かせください。

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次の100年も「地域から愛される病院」という目標に向けて取り組んでいきます。それが地域に開かれた病院としての役割だと考えています。北棟の1、2階は地域の人々が気軽に立ち寄れるスペースで、1階のコンビニエンスストアやコーヒーショップ、2階のレストランは、平日も近隣のオフィスに勤務する会社員らでにぎわっています。病院は病気になってから来るところではなく、普段から地域の皆さんのコミュニケーションの場として、多くの人に利用していただきたいと思います。北棟2階の健康情報コーナーでは、参加費不要・予約不要の健康セミナーを月に2~4回開催しています。看護師や臨床検査技師、放射線技師、管理栄養士らが専門性を生かしたセミナーを行っていますので、ぜひご参加いただき、健康について興味・関心を持つきっかけになればうれしいですね。これからもどんな方にも受診しやすく、いつでも頼りになる病院づくりに邁進していきます。

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