長井歯科診療所

長井歯科診療所

長井 博昭院長

25184 %e9%95%b7%e4%ba%95%e6%ad%af%e7%a7%91%e8%a8%ba%e7%99%82%e6%89%80

新橋駅から徒歩約1分の場所にある「長井歯科診療所」は、親子2代にわたって診療してきた歴史あるクリニック。1996年から院長を務める長井博昭先生は、治療よりも予防重視、もともとの歯を大切にしてできるだけ抜かないという方針を開業当初から貫いてきた。「小さい時に当院で治療を受け、抜かない歯科医院というのを覚えていた患者さんが、お子さんを連れて来てくれることもあります」。生まれ育った新橋に少しでも貢献したいという思いで、地元の東京都港区芝歯科医師会会長や小学校の歯科校医・園医を務め、診療以外も多忙な長井院長に、クリニックでの診療や、地域医療への取り組みについて話を聞いた。
(取材日2018年9月7日)

大臼歯を大切に、予防重視の方針を開業当初から貫く

―まずはこちらの歯科医院の診療方針から伺います。

もともとの歯を失わないよう、お口の健康を維持していくことを何より重視しています。問題が起きたらできるだけ早く対処することはもちろんですが、問題を起こりにくくすることがより大切だと考えています。そのため当院は、開業時から予防に力を入れてきました。最近は予防歯科が一般に広まってきましたが、以前は「悪くなったら治療」というのが当たり前だったと思います。しかし本来は、治療しないのが一番。インプラントなど歯科治療の技術は日々進化しているものの、噛み心地にしても色味にしても、ご自分の歯にかなう治療はありません。言い換えれば、いくらお金をかけても、もともとの歯を取り戻すことはできないということ。それだけ、自然な歯というのは貴重なものなのです。その貴重な天然歯を残すため、予防を重視するようになりました。

―予防ではどんなことを重視されていますか?

1つは、その人に合ったペースで定期検診・クリーニングを受けていただくということです。虫歯や歯周病になりやすいかどうかは、幼少期からの生活習慣や遺伝的な要因によって、一人ひとり違ってきます。遺伝的要因とは、例えば、歯並びの悪い家系とか、生まれつき耐酸性が低い歯の人などのケースです。こうした、虫歯・歯周病リスクの高い方は、ある程度短いスパンでの検診とクリーニングをお勧めしています。もう1つは、奥歯のケアです。前歯の大切さはよくいわれますが、実は大臼歯がお口全体にとって非常に大切なのです。特に12歳臼歯は、6歳臼歯と同様、咬み合わせや歯並びにとって重要。これらを虫歯や歯周病で失うと、前歯まで含め、全体の咬み合わせの崩れにつながってしまうからです。奥歯は歯磨きしにくく、セルフメンテナンスだけで健康を維持するのは難しいので、やはり定期的なプロによるクリーニングが重要になります。

―診療でのやりがいはどんなところに感じますか?

予防やプロによるメンテナンスの大切さを患者さんに理解していただいた時です。以前、幼い頃から診ていた患者さんが成人され、ご自分のお子さんを連れて来てくださったことがありました。親御さんのほうは、永久歯がちょっと複雑な状態で生えていたものの何とか抜かずに治療したのですが、そのことで当院が自分の歯を残すことを重視していると覚えていて、お子さんを連れて来たのだそうです。私が伝えたいと思っていたことが、しっかり患者さんに通じたことを実感し、とてもうれしかったです。これからも虫歯になった部分を治す以前に、自分の歯を失わずにいることこそが重要であると患者さんに伝えていきたいと思います。



Access