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伊藤 実 院長の独自取材記事

ミノル歯科

(港区/広尾駅)

最終更新日:2021/10/12

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広尾駅から徒歩8分、重厚な建物の前に「ミノル歯科」の看板が見える。地下に降り扉を開けると、歯科医院というよりすてきな自宅に遊びに来たような、洗練された空間が広がっている。なぜなら同院は自宅のオーディオルームをそのまま使っているため、特徴的な内装なのだと伊藤実院長は語る。伊藤院長は鶴見大学卒業後、口腔内全体の治療を学べる日本歯科研究研修協会附属霞が関歯科診療所で勤務し、補綴(ほてつ)治療、小児歯科治療、技工などさまざまな経験を積んだ。1995年に赤坂で開業をし、その後、西麻布の自宅の地下に移転をして9年になる。地方からも多くの患者が足を運ぶ理由、診察の際に心がけていることなど、じっくり話を聞いた。

(取材日2013年7月18日/情報更新日2020年12月17日)

コミュニケーションを大切に、患者と向き合う診療姿勢

先生が診療で心がけていることを教えてください。

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患者さんが何を望んでいるかを理解し、そのためにどうすれば良いのか、どのくらいの日数がかかるのかをきちんと説明し、納得してもらった上で治療にあたることです。私は歯を美しくすること以上に、「ちゃんと噛めること」を重要としています。ですので、審美的な目的で来院された方にも、噛み合わせが良くなければ、その大切さをお話しするようにしています。ちゃんとコミュニケーションが取れていれば、だいたいの患者さんは納得してくれますね。コミュニケーションを大事にすることは、スタッフにも徹底してもらっています。中には、「緊張して歯科医師には思ったことをうまく言えない」という患者さんもいますので、そういう場合はスタッフに悩みや来院の目的を引き出してもらいます。

貴院ならではの特徴はありますか?

スタッフは受付と助手のみで、クリーニングなど歯科衛生士の役割は私が担っています。スタッフが入れ替わりながら流れ作業のように治療にあたるのではなく、一人の患者さんに最低1時間、治療によっては3時間かけることもあります。基本的には私一人が治療にあたり、予約いただいた時間はその方だけに集中しますので、患者さんにとってはプライベート空間ですね(笑)。もう一つの大きな特徴としては、技工所を併設していることです。赤坂に開業した頃から一緒だった技工士に来てもらっているので、入れ歯が壊れるなどのトラブルにすぐ対応できます。「歯を美しくしたい」という患者さんの治療は、最初に仮歯を作ってから、好みに合わせて2〜3回調整しますが、これも技工所が併設されているため迅速に対応することができます。納得のいく仮歯ができて初めて本番の義歯にしますので、患者さんの満足度も高くなると考えています。

大学卒業後に勤めたという日本歯科研究研修協会附属の霞が関歯科診療所とはどのようなところなのでしょう?

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霞が関にある歯科医院なのですが、一般歯科、補綴(ほてつ)、小児歯科などの先生のもとで、午前中は授業を受けます。午後は、患者さんを診療し、夜になると自分の患者さんの義歯などの技工作業をするという、口腔内のトータルケアについて学べる歯科医院でした。大学に残ると一つの専門に決めなければならず、将来は開業医になりたいと思っていましたから、トータルにレベルアップできる、この歯科医院で働くことを決めました。その後、この歯科医院で口腔外科を教えてくださっていた河西先生に誘われ、銀座の河西歯科で勤務しました。一般歯科はもちろん、難しい親知らずの抜歯の仕方、歯周病のことなど、幅広く学ぶことができました。

歯科医院らしさを感じさせない空間で診療

開業の経緯を教えてください。

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父も開業医だったので、歯科医師になったからには自分も開業したいという思いが昔からありました。それで、勤務医として約10年、十分経験を積んだと思えた時に開業を決めました。小学5年生で西麻布に引っ越し、幼稚舎から高校まで慶應義塾に通っていましたから、なじみのある港区で探すことにしたんです。良い縁に恵まれ、1995年に赤坂で開業しました。しかし数年後、ビルの老朽化に伴い移転を余儀なくされ、ちょうど西麻布の自宅の地下が空いていたので、2004年に移転をして今に至ります。

インテリアや設備面のこだわりはありますか?

実はこの建物は自宅で、この地下の部屋は父の趣味で作ったオーディオルームだったんです。天井が低く、照明がダウンライトになっているのはそのためですね。いかにも「歯科医院」とは感じさせないところが気に入って、あえてこの雰囲気は残したままにしています。もともとオーディオルームなので音楽をかけるととても美しく響いて、患者さんからはリラックスできると言われますね。設備面では、「多少値が張っても、良いものを長く使う」というコンセプトのもと選んでいます。例えば、歯科ユニットは、赤坂で開業した当時から使っています。ドイツ製の丈夫なユニットで、チェアのシート部分が剥がれたり、擦れたりすることなく、厚みも残ったままです。最近は、デジタルエックス線撮影装置を導入しました。すぐにパソコンに反映されるので便利ですし、低被ばくタイプなので、小さなお子さんのいるお母さんや高齢の方にとても喜ばれます。

患者層についてお聞かせください。

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近くに小学校があるのでお子さんがよく来られますし、高齢の方も多くいらっしゃいます。歯科医院があるこの一角でいうと、私が小学5年生で引っ越してきてからずっと住んでいらっしゃる方はまったくいなくなったほど、この辺りは意外と入れ替わりが激しいです。ですので、昔から住んでいる地元の方というよりは、新しく引っ越して来られて他の患者さんからの紹介で来院される方が多いでしょうか。地方から来られる患者さんもかなりいますね。患者層は幅広く、来院される目的は「詰め物が取れた」という方から、「前歯を美しくしたい」という方までさまざまです。

口腔内のトータルケアをめざし奮闘した経験が実を結ぶ

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

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父が田町で耳鼻咽喉科医院を開業していて、小さい頃から医院にはよく遊びに行っていました。耳鼻咽喉科は本当に患者さんの数が多いですからね。休日は一緒に遊んでくれる普通のお父さんでしたが、医院では忙しく患者さんを診療している姿をよく目にしていました。大変な仕事だとは思っていましたが、私も自然に医師をめざすようになりました。特に勉強ばかりをしていたわけでなく、小さい頃はコインや紙幣収集が趣味でしたし、中学からはテニスもしました。意識して勉強を始めたのは高校生になってからでしょうか。同じ耳鼻咽喉科をめざさなかったのは、父から「親子で科が同じだと喧嘩になる」と言われたので(笑)。実際、そういう親子をよく見ていたらしいです。それで、私はもともと興味があった歯科医師をめざすことにしました。

どんな大学生活を過ごされましたか?

入学した鶴見大学歯学部では、先輩に誘われて生徒会活動をしていました。クラブ活動をまとめたり、新入生を集めるイベントを企画したり……。毎日みんなで集まって話し合いをしたり、企画をしたりしていましたが、特にイベント前は忙しくなります。4年生の時には生徒会長も務めてさらに忙しくなりましたが、学生時代に責任のあるポジションにつけたことは貴重な経験です。生徒会を辞めてからは、実習が忙しくなりました。鶴見大学は5年生の後半から、いろいろな科を回りながら、実際に患者さんを診療し始めます。初めて患者さんの歯を診察した時、口腔外科で歯を抜いた時は、非常に緊張しましたね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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高齢の方は硬くて丈夫な歯をお持ちですが、20〜40代は歯がやわらかい方がとても多いです。歯がやわらかいということは、虫歯になりやすいということですから、定期検診には必ず行ってほしいですね。どんな病気も「早期発見・早期治療」が重要で、そのほうが診療時間も短くて済みますし、費用も抑えられるでしょう。また、ちゃんと噛めていない方もとても多く、それにより虫歯や歯周病だけでなく、体全体に影響を及ぼすこともあります。気になることがありましたら、どんな小さいことでも相談に来ていただければと思います。

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