望月 義也 院長の独自取材記事
白金耳鼻咽喉科望月医院
(港区/白金高輪駅)
最終更新日:2024/12/09

東京メトロ南北線、都営三田線の白金高輪駅から徒歩6分。新しいマンションと昔からの下町の町並みが共存する住宅地の一角に「白金耳鼻咽喉科望月医院」はある。先代が白金地域で開業して以来、60年以上親子2代にわたって地域住民の健康を守ることに力を尽くしてきたクリニックだ。望月義也院長は、地域の小学校の校医や幼稚園の園医も務め、必要があれば往診にも対応するなど、地域の人々との結びつきを大切に日々の診療に取り組んでいる。2023年8月に完成した新たな診療所は、建物全体に及ぶ空調システムを備えたバリアフリー設計。性能にこだわった内視鏡や聴力検査機器を導入し、設備の充実にも一層力を入れる。日の光が差し込む開放感のある院内で、さまざまな話を聞いた。
(取材日2024年9月4日)
60年の歴史を大切に、新たな環境でリニューアル
日の光が明るく差し込んで開放感のある院内ですね。

今までは先代の父の診療所をそのまま受け継いで、昔ながらの自宅開業で診療してきました。しかし、先進の医療やCOVID-19をきっかけとする感染症対策、患者さまのさまざまなニーズに対応するには手狭で、だんだん限界が見えてきましたので思いきって新医院を建設しました。患者さまに良い医療を提供できるのはもちろんですが、患者さまが院内のどこにいらしても居心地が良いように配慮いたしました。新医院に移転するにあたり、名称も「耳鼻咽喉科望月医院」から「白金耳鼻咽喉科望月医院」となりました。完全バリアフリーで、院内すべてで車いすやベビーカーに対応しています。移転に伴い医院のロゴも新しく、サイをイメージしたかわいいデザインを作っていただきました。サイは英語でライノセラスといい、ライノは鼻の意味です。それで選びました。
医院はお父さまから引き継いで、先生は2代目だと伺いました。
父が1963年にこの場所に開業してから60年がたちました。小さな頃からなんとなく「医院を継ぐのかな」とは思っていましたし、私自身が音楽好きということもあり、聴覚を取り扱う耳鼻咽喉科に自然と興味を持ちました。父の代から通ってくださる方もこれからの新しい患者さまも大切にしていきたいです。数ある耳鼻咽喉科の中から当院を選んでくださった患者さまには本当に感謝しています。これからも心を込めた診療をしていきたいと思います。
診療時に心がけていることをお聞かせください。

診療は患者さまとのコミュニケーションが大事ですので、患者さまのお話をよく聞いて、こちらも言葉一つ一つを丁寧に、気をつけてお話しするように心がけています。それはどのような仕事でも当たり前のことだと思いますが、それでもそれが一番大事なことかなと思っています。あとは、耳鼻咽喉科の治療は患者さまに多少の苦痛があるものが多いのですが、可能な限り苦痛が少ないように心で念じながら診療しています。
充実した医療設備と感染症対策など患者本位の診療を
最近はどのような症状で受診する方が多いのでしょうか?

赤ちゃんからご高齢の方々まで幅広く当院では受け入れていますが、近年では鼻アレルギー、花粉症の方が多くみられます。アレルギーは力を入れていきたい分野の一つです。難聴の方も多いですね。治療に加え、補聴器を活用することで生活の質は劇的に向上が望めます。ぜひご相談ください。また、COVID-19感染症やその後遺症に悩まれている方々もいらっしゃいます。発熱などの体調不良がありましたら、まずは無理をしないことが一番です。休息を取って、必要に応じて医療機関に受診されると良いと思います。その他には、めまいの患者さまも積極的に診療しています。
クリニックを新築される際に力を入れた点はありますか?
全館に及ぶ空調システムを設計時から組み込んでつくってもらいました。院内の空気を常に清浄に保つためです。患者さまは病気の治療のためにいらしていただいてますので、新たに感染させてしまっては申し訳ありません。全館換気システムは、現代のクリニックの基本的な設備の一つだと考えています。その他、事前の検温や問診を徹底しながら、発熱のある方もお断りせずに受け入れています。診療室のうち一つを感染症の疑いのある患者さま専用として使用し、その際は私自身も防護服や特殊なマスクを装着するなど、私自身が感染源にならないよう注意して診察を行います。耳鼻咽喉科は感染症との関連性の高い科ではありますが、このように感染症対策にも力を入れていますので、安心してご来院いただけると思います。不明な点や心配事があれば事前にお問い合わせください。
医療機器の充実にも力を入れていらっしゃいますね。

基本的な聴力の検査の機械に加え、自分の症状がまだうまく伝えられない乳幼児の方の難聴診断に使用するDPOAEを導入しました。これで大学病院にすぐに行かなくても当院できちんと難聴の評価ができるようになりました。鼻や喉の奥を観察する内視鏡はNBIという機能がついた先進のデジタル内視鏡を導入しています。これで細部まではっきりと観察することができて、診断の助けになっています。その他は、超音波検査、採血、細菌検査などに対応しています。当院がある港区は大規模病院が多数ある地域ですが、すぐに大規模病院に頼らなくても、幅広い分野である程度までは当院で診断ができるように設備を整えました。これからも診断と治療の質を上げるために設備は充実させていきたいと考えています。
地域に根差し、地域に住まう人々の役に立ちたい
往診もしていると伺いました。耳鼻咽喉科で往診をしてくださるのは珍しいのではないでしょうか。

最初は知り合いの訪問診療の先生からのご依頼で少しずつ往診を始め、今はだいぶ依頼が増えました。たしかに耳鼻咽喉科では珍しいので、インターネットで探して連絡をくださる方もいらっしゃいます。地元の港区が一番多いのですが、渋谷区などの隣接区やそれより遠くの地域にも足を運びました。ご依頼で一番多いのは耳垢取りです。高齢の方のお一人暮らしだと耳掃除ができず、耳垢が詰まってしまい、聞こえも悪くなっていることがよくあります。あとは気管切開をされた方の管理のご依頼もありますし、耳鼻咽喉科に関することでしたらなんでも相談を受けています。
地元であるこの土地への想いもおありですね。
はい。私も通った地元学区の小学校に私の子どもたちも通い、今はその学校は統廃合されて新しい学校になりましたが、そこの校医も務めています。以前の白金は家や町工場が立ち並ぶ下町だったのですが、どんどん再開発が進んで街並みも住む人も随分変わってきました。子どもたちが小学校に通っていた頃、PTA活動などにも参加したことで地元の方々とのつながりを持つこともできました。そのようなつながりを持てた地域の皆さまに、いち住民としても、また医師としても、地域に根差したかかりつけ医としてお役に立ちたいという思いは変わらず持ち続けています。特に派手なことはしていないのですが、きちんとした医療を提供することで、生まれ育ったこの地域の皆さまの健康を守ることが私に与えられた役割だと考えています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

当院の理念は地域貢献です。COVID-19などの疫病や大災害、少子化、人口の高齢化など近年急激に生活が変化していく中で、いち医療人としてこの白金地区に関わる皆さまのお役に立てるように、これからも努力していきたいと思います。疾患はもちろん、高齢の患者さまの「聞こえにくさ」にも積極的に取り組んでいきます。年齢を重ねても健康に過ごされている方々が多くなり、その一方で「耳が悪くなるのはしょうがない」と諦められるのは残念なことです。港区では高齢者の聴力検査や、補聴器への補助金制度が充実しています。円滑なコミュニケーションを実現し、生活の質を上げるためにも、ぜひ検討してみてください。補聴器は今や特別なものではなく、もはや眼鏡と変わらない存在だと考えています。臆することなく、ぜひ一度検査に出向いてください。そして、地域の患者さま、引き続き新しい望月医院をよろしくお願いいたします。