富澤 直基 院長の独自取材記事
富沢歯科医院
(港区/高輪台駅)
最終更新日:2026/04/03
東京都港区の高輪台駅から徒歩1分。「富沢歯科医院」のドアを開けると、スタッフが明るい笑顔で迎えてくれる。富澤直基院長がめざすのは、「一生涯にわたって口の健康を守ること」。かつての治療中心のスタイルから、予防を土台にした包括的医療へと大きくかじを切った背景には、患者の「長期的」な利益を第一に考える、真摯な想いがある。ここでは顕微鏡やデジタル機器を駆使した専門的な治療も、すべては「治療の繰り返しを終わらせ、一生涯にわたって守り抜く」ための手段に過ぎない。保険診療も自由診療も、患者の未来にとって何が良いかを基準に提示される。今回は、そんな富澤院長の患者への熱い想いについて詳しく聞いた。
(取材日2026年2月24日)
取りあえずの治療はせず、将来を見据えた予防を重視
開業当初の「治療中心」から、現在の「予防中心」へと考え方が変わったきっかけを教えてください。

1997年にここで開業したばかりの頃の私は、「専門性の高い技術を駆使して、難しい治療をやり遂げること」こそが歯科医師にとって一番の使命なのだと信じていました。本当の意味で「長期的」に健康を維持するためには、治療の「後」こそが本番であり、患者さん自身のケアと、私たちが定期的に管理する仕組みが不可欠なのです。そこから、お口をきれいに整えることを図ってから本格的な治療に入る現在の方針を確立しました。
歯のケアを、船のメンテナンスや家のリフォームに例えるそうですね。
歯の治療後にいかに健康を維持していくのかは「船」に例えると非常にわかりやすいんです。治療後の状態は、船が修理を終えて港から海へ出ていく「船出」の瞬間です。しかし、船はずっと海に出ていれば、底に汚れがついたりエンジンが傷んだりします。その結果、定期的に港へ戻り、メンテナンスしてリニューアルしなければなりません。これはお口も同じです。また、「家」に例えるなら、一本の虫歯を治療するのは壁紙を張り替えるようなものです。もし土台の柱が腐っていたり、水道管が詰まっていたりすれば、いくら壁をきれいにしても家は長持ちしません。私たちは、その場しのぎの修理ではなく、家全体を診て、必要なら建て替えまで提案できる「住まいの診断」のようなことを、お口に対して行いたいと考えています。一本の歯に執着するのではなく、お口全体を一つの単位として捉えることが、結果として患者さんの「長期的」な人生の利益になると信じています。
取りあえずの治療を繰り返すことが、結果的に歯の寿命を縮めてしまうのはなぜですか?

日本の従来の歯科医療は、「痛くなったら削って詰める」の繰り返しでした。しかし、歯は下手に削れば弱くなり、再発のたびに寿命がどんどん削られていきます。詰め物が取れたからといって、そこだけを安易に詰め直しても、取れた原因を解決しなければまた同じことが起きます。単純にかぶせ物が良くなかったのか、噛み合わせのバランスが崩れているのか、それとも汚れがたまりやすい形状なのか、それらが複合して取れたのか。その根本的な問題を無視して、部分的な治療を繰り返すことは、実は歯を失う近道になってしまうのです。だからこそ当院では、「予防しない方は、本格的な治療をしない」という徹底したルールを設けています。それは意地悪をしているわけではありません。中途半端な治療で患者さんの大切な歯を無駄にしないという、歯科医師としての決意なのです。
豊富な選択肢で描く未来地図。再発を防ぐ精密治療
保険中心でも自費中心でもない、先生がめざす「第三の道」とは何でしょうか?

当院は「予防中心」と「品質を追求した治療」のハイブリッドを特徴としています。これは「普通の保険中心型」でも「完全に自由診療」でもない、患者さんの将来を一番に考えた長期的に寄り添うスタイルです。一人ひとりのお口の状態をすべて把握した上で、考え得るベストな選択肢を平等に提示します。その中には、保険診療のみを望まれる方や、保険診療のみでも問題ない方、自由診療が適している方や、機能だけでなく審美的にもきれいになりたい方など、さまざまな方々がいらっしゃいます。大切にしているのは、目先の治療ではなく10年後、20年後も健康でいられる「未来の地図」を一緒に描くこと。実際、当院の患者さんの約6割はメンテナンス目的で通われ、痛みがない時こそ専門家の目で管理し、必要な時には高いレベルを追求した治療を提供する。このバランスこそが、私たちが30年かけてたどり着いた、患者さんのための歯科医療の形です。
開業から約30年の臨床経験はどう生かされていますか?
正直なところ、簡単なケースであれば、どの歯科医師でも対応できるのかもしれません。 しかし当院には、「これまでいろいろなクリニックで治療を受けてきたが、満足できない」「何かがおかしい気がする」と感じて来院される患者さんが少なくありません。そうした症例では、年単位の時間をかけて向き合うこともあります。 私たちが重視しているのは、治療の最初に患者さんと最終ゴールを共有することです。その上で、数種類の治療計画を立て、お口のバランスや長期的な予後までを考慮した包括的な治療を行います。治療後には「食事が楽しみになった」「気持ちまで前向きになった」と言っていただけることが目標です。そして何より、再治療を防ぐために、歯科衛生士を中心としたスタッフが丁寧にメンテナンスを続けています。治療と予防、その両輪がそろって初めて、「一生涯にわたってお口を守る医療」が実現すると考えています。
顕微鏡を使った精密治療や「見える化」の意味を教えてください。

当院ではマイクロスコープを日常的に使用し、肉眼では見えないひびや微細な汚れまで確認しながら治療を行います。これにより詰め物の精度が高まり、歯と詰め物の隙間を最小限に抑えることで再発予防につながります。また、健康な歯を削る量も最小限にでき、外科処置では術後の痛みも少なくなります。私たちが提供する治療は、10年後、20年後もその場所を治療しなくて済むようにするための、長期的な予防手段なのです。 さらに、治療中の映像を記録し、治療後に動画で説明することで「何をされたかわからない」という不安を解消しています。お口の写真やレントゲン、見積書まですべてをデジタルで共有することで、患者さん自身が自分のお口の状態を理解し、「自分の歯を本気で歯を守ろう」という前向きな気持ちに変わっていくのではないでしょうか。
主役は歯科衛生士。一生通いたくなるチーム医療の力
受付を置かず、歯科衛生士が深く関わる体制の理由はなんですか?

当院には、現在いわゆる「受付専任のスタッフ」がいません。最初のご案内からお会計、次回のアポイント調整まで、すべて担当の歯科衛生士が行います。患者さんの歯の状態や治療の経過を一番よくわかっている専門家が、一貫してサポートするのが最も安心だと考えているからです。当院の歯科衛生士は8年から10年と長く勤めるベテランが多く、患者さんと家族のような信頼関係を築いています。自ら患者さんのモチベーションを高め、どうすれば健康を守れるかを共に考える「お口のパートナー」です。スタッフ同士も毎朝のミーティングで情報を共有し、常に笑顔で切磋琢磨し合える環境作りを大切にしています。
通い続けたくなる環境をどう作っていますか?
メンテナンスに通うのがつらい時間であっては、長続きしないでしょう。そのため当院ではエアフローという機器を積極的に活用しています。これは微細なパウダーと水をジェット噴射して汚れを落とす、いわば「歯のジェット洗浄」です。従来の金属の道具を使う方法とは違い、歯の表面を傷つけることを防ぎ、痛みもほとんどありません。お風呂上がりのような爽快感も期待できます。歯科医院を「怖い場所」から「自分をメンテナンスする心地良い場所」へと変えることで、10年先も20年先も無理なく通い続けられる長期的な習慣をサポートしています。
読者へのメッセージをお願いします。

私たちの目標は、10年後、20年後に「あの時、富沢歯科医院を選んで本当に良かった」とおっしゃっていただくことです。健康なお口をめざすことは、自分の歯でおいしく食べ、楽しく会話する「人生の質」を守ることにつながります。私たちは、デジタル技術と専門的な治療技術、そして何より一人ひとりに寄り添うホスピタリティーを持って、あなたの「健康の船出」を全力でバックアップします。治療して終わりではありません。そこから始まる長い人生の旅を、私たちとともに歩んでいきましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/99万円~、セラミックを用いた補綴治療/16万円~ ※症例により異なりますので詳しくはクリニックへお問い合わせください
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

